<h2 id="h60a7a36292">ザイオンス効果とは</h2><p>ザイオンス効果とは、身の回りで起こっている心理学の原理の一つであり、同じ商品や情報などを頻繁に目にすることで、もともと関心がなかった商品や情報であっても、好意や興味が高まる心理的効果を指します。<br>別名、単純接触効果とも呼ばれ、アメリカの心理学者ロバート・ザイアンスにより発表された心理学理論です。</p><h2 id="h099f40133b">ザイオンス効果の特徴</h2><p>人は初めて目にするもの聞くものに対し警戒心を抱きますが、何度も繰り返し接触することで警戒心が和らぎ、親しみを覚え、いずれ好意を持つようになります。<br>ザイオンス効果は単純接触の回数に比例し、人やモノ、コトはもちろん、味や匂いにまで効果を及ぼすとされています。</p><h2 id="h86c1eb6dfa">注意点</h2><p>ザイオンス効果を活用する際に、注意するべき点が2つあります。</p><p>1つ目は、元の印象によってはザイオンス効果により、さらにネガティブな印象を与えてしまう可能性があるということです。<br>ザイオンス効果を最も発揮すると考えられているタイミングは、良くも悪くも印象がない時です。<br>すでにネガティブな印象があるものに対して、複数回接触してしまうとさらにネガティブな印象をもたらしてしまいます。<br>最初の印象によって、ザイオンス効果を活用するか見極めることが大切です。</p><p style="text-align: start">2つ目は、過剰な接触は逆効果であるということです。<br>ザイオンス効果は、複数回接触することで効果を発揮しますが、接触をしすぎると逆効果にも繋がります。<br>効果を発揮する可能性がある接触回数は、10回がピークと言われています<strong>。</strong><br>10回以上の接触は効果を発揮する可能性が低く、かえって相手にネガティブな印象を与えてしまう可能性があるので、接触回数を増やしすぎないことが大切です。</p><h2 id="hffc13bf916">DMでの活用方法</h2><p style="text-align: start">ザイオンス効果は、あくまで適切な頻度で接触した場合に有効に働きます。<br>過度に送ると逆効果（スパムとして扱われる）になることもあるので、タイミングがとても重要となります。<br>たとえば、キャンペーン案内や、新商品の情報、毎月のニュースレターを月に1回定期的に送ることで、顧客が「定期的に届くものだ」と認識され、ブランドの認知度と好感度が増します。<br>商品を購入した翌週にお礼DMを送り、1か月後などにフォローDMを送ることで、フォロー体制などのアピールにも繋がります。</p><p style="text-align: start">ザイオンス効果をダイレクトメールに活用する目的は、繰り返しの接触を通じて顧客の好感度を高めることとなります。</p>

何度も接触することで興味が高まるザイオンス効果を活かしたDM戦略について解説します。

何度も接触することで興味が高まる ザイオンス効果を活かしたDM戦略

<h2 id="h6c806ee966">基本情報</h2><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/fabea99c0d274f69b289c74f30705afb/item-111-01.jpg" alt="佑人社様 DMイメージ" width="984" height="552"></figure><blockquote><p>【応募タイトル】テレマーケティングをフローに組み込んだ“問題用紙DM”</p><p>【広告主】株式会社佑人社 様</p><p>【目的】展示会への出展認知とサービス認知</p><p>【仕様】ペラDM</p><p>【サイズ】A4</p></blockquote><p>佑人社様は、定期テストや入試などの解答用紙をデジタル採点できるサービスを提供しています。</p><h2 id="h167e7bb2e0">テレマーケティングをフローに組み込んだDM</h2><p>佑人社様は以前より、学校のICT担当者に対し、展示会への出展の告知とサービス認知を目的とした手作りのDMを送っていましたが、DMの効果を感じられなかったため「そもそもDMを見てもらえていないのではないか」という仮説の基、見てもらうDM作りを課題としていました。</p><p>そこでガリバーは、DM単体に成果を求めるのではなく、DM送付後にテレマーケティングをするといった“営業活動を効率化するための手段”としてのDM活用をご提案し、テレマーケティングの際のコミュニケーションサインになるデザインを作成しました。</p><p>コミュニケーションサインとは電話などで「赤いDMが届いていませんか？」など訴求内容ではなく、DM本体の特徴を思い出してもらうためのきっかけとする手法です。</p><h2 id="h341aa8abe0">コンパクトなDMですぐに情報を訴求</h2><p>訴求内容は、昨今話題の「教員の働き方改革」に貢献する、テスト採点の正確性の向上や効率化ができるサービスのご案内。特にターゲットの興味を引けるテストの採点時間の短縮化に着目して、見出しには大きく「テストの採点～集計時間を1/2～1/3に！」と掲載しました。一度見たら捨てられないという仮説の基、まずはDMを見てもらうことを最優先事項とし、すぐに情報を訴求できる折り加工や圧着加工の無いペラDMにしました。</p><p>またサービスの詳細は、時間があるタイミングで見てもらえるようにQRコードから動画サイトへ誘導しました。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/8ff36a20a43044c49c36e2669929e8cf/item-111-02.jpg" alt="動画サイトへ誘導するQRのレイアウト" width="1280" height="720"></figure><h2 id="h8b97af69df">ターゲットを意識したデザイン</h2><p>今回、DMのデザインを制作するにあたって以下の3つのねらいがありました。</p><p>①テレマーケティング時のコミュニケーションサインになる要素を入れること<br>②ターゲットである学校の教員が、DMを見た時に自分ごととして捉えやすくすること<br>③昨今、問題視されているテスト採点の効率化を目的としたサービスの案内であることが伝わるようにすること<br>以上3つのねらいのもと、問題用紙のデザインを採用しました。</p><p>問題用紙のデザインにすることで、テレマーケティングの際に「問題用紙のDM、届いていませんか？」と聞くことができ、コミュニケーションサインとして活用できます。<br>また、学校の教員にとって問題用紙は身近なものなので、問題形式で採点時間の課題や訴求内容を記載して自分ごと化しやすい工夫がされています。<br>そして、DMの宛名を「○○○○学校 ICTご担当者様」とすることで、ご担当者様と直接接触することもねらいとしました。</p><h2 id="h82ba3617c7">読み手の興味を引くための工夫</h2><p>今回のDMではA4のペラDMを採用しました。<br>おもて面は問題用紙のデザインでサービス名や社名・サービス概要の認知を目的とし、うら面はサービス紹介と展示会の案内を載せています。<br>おもて面とうら面を比べた際に、デザインの乖離が起こらないように、緑色の柄を両面に入れて統一感を演出しました。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/de25519897464713916948bf40de4e6c/item-111-03.jpg" alt="DMの両面のデザイン" width="1280" height="720"></figure><p>問題用紙の内容は、課題→解決策のフローでサービス名と社名をスムーズに認知できる構成に仕上げています。<br>デザインも、学校の教員の目を引きやすくするため、フォントや文字のサイズ、問題の間違い方を実際の問題用紙に近づけて親近感が湧いてくるようにしています。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/7a17158f15c742f496b94e9c50479b58/item-111-04.jpg" alt="表紙の問題用紙風デザイン" width="1280" height="720"></figure><h2 id="h258c127999">QRコード誘導でセミナー動画の再生回数が約200回ほど増加</h2><p>QRコードからリンクするYouTubeの動画は約200件ほど再生回数が増加しました。</p><p>DM送付後のテレマーケティングも「問題用紙のDM」と伝えると「見たよ」と言っていただけることが多く、ねらいどおり営業効果の向上に繋がりました。</p><p>問題用紙を用いたインパクトのあるデザインにしたこと、ターゲットの身近にある問題用紙のデザインで情報を訴求したことが今回の結果に繋がったと考えます。</p><p>佑人社様、ありがとうございました。</p>

全日本DM大賞2025で銅賞を受賞したガリバーのDM事例をご紹介します。第12弾テレマーケティングをフローに組み込んだ“問題用紙DM”です。

テレマーケティングをフローに組み込んだ“問題用紙DM”

<h2 id="h6c806ee966">基本情報</h2><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/f00c828a27854cedb6924ac03ba0bda5/item-110-01.jpg" alt="コスモ・イーシー様 DMイメージ" width="984" height="552"></figure><blockquote><p>【応募タイトル】レスポンス率を3.67倍に引き上げた来場促進DM<br>【広告主】オリムピック・スタッフ足利ゴルフコース 様<br>　　　　　コスモ・イーシー株式会社様<br>【目的】来場誘導<br>【仕様】マルチオリメール<br>【サイズ】定形サイズ</p></blockquote><p>オリムピック・スタッフ足利ゴルフコース様は、栃木県足利市にあるJ・ニクラス父子が日本で手がけた最初のゴルフコースです。</p><h2 id="he9d8df6de8">閑散期の集客に向けた取り組み</h2><p>ゴルフは外でプレーをするため、暑さや寒さの厳しい時期は閑散期となります。<br>以前より、閑散期の集客を目的としたはがきDMを実施していましたが、他のDMに埋もれてしまったのか、高い効果は得られていませんでした。<br>そこで以下の3つをテーマに、DMの見直しをおこないました。<br>1．はがきではなく違う形でDMを送りたい<br>2．閑散期にお客様を増やしたい<br>3．予算を増やしてでも効果を高めたい</p><h2 id="hac96498e18">デザインで思い出すきっかけを</h2><p>DMのターゲットは過去に足利ゴルフコースでプレーをしたことがある方ですので、コースを再認知しお客様が来場した時のことを思い出してもらうことを目的に、紙面全体に実際のコースの写真を採用しました。<br>また、挨拶文にはゴルフコースの特長を記載し、改めて本格的なコースであるという優位性と足利ゴルフコースを選ぶべき理由を記載しました。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/eb7f92ae385d4b7e8eb84ed8a855ff9a/item-110-02.jpg" alt="中面挨拶文" width="1280" height="720"></figure><p>さらに、「このDMを受け取った方限定」というコピーで特別感を演出し、実際にチケットを手に取ることでお得感を感じやすくしました。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/a0b900b55d344169a4eda2505cf115b3/item-110-03.jpg" alt="表紙に書かれた限定の言葉のデザイン" width="1280" height="720"></figure><h2 id="hd0116c1a52">来場を促す仕掛け</h2><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/3fede7f376424345a853deff1c9c7292/item-110-04.jpg" alt="中身にチケットが入っている様子" width="1280" height="720"></figure><p>来場を促す仕掛けとして、DMを開封した際すぐに目に留まる位置に特別価格を案内する優待チケットを配置しました。<br>チケットは複数回来場していただくことをねらいに、閑散期である7月・8月に使えるものをそれぞれ2枚、合計4枚を同梱しました。<br>チケットにはミシン目を入れて1枚ずつ切り離せるようになっているため、財布に入れて持ち歩きやすい設計になっています。<br>また、少しでも開封率を高めるための工夫として、ミシン目からペリペリと開けるようなギミックで思わず開けたくなるマルチオリメールを採用しました。<br>「もう一度プレーしませんか？」といった内容は信書に該当する案内のため、郵便料金の点から定形郵便で送れるサイズにしました。</p><h2 id="h9a2b09e74c">前年比13倍の来場者数を記録　　　　　　　　　　　　　　　　　</h2><p>DMを見直した結果、来場者数は前年の同時期に実施したはがきDMの13倍、1件獲得コストは1/2となりました。<br>また、チケットの有効期間をわけたことで複数回来場されるケースもありました。長期間手元で保管できるDMの強みを活かせたことが、今回の結果に繋がったと考えます。</p><p>オリムピック・スタッフ足利ゴルフコース様、ありがとうございました。</p>

全日本DM大賞2025で銀賞と審査員特別賞を受賞したガリバーのDM事例をご紹介します。第11弾レスポンス率を3.67倍に引き上げた来場促進DMです。

来場者数を13倍に引き上げた来場促進DM 

<h2 id="h6c806ee966">基本情報</h2><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/91e58324912a4a08a22f1e202c4173f0/item-109-01.jpg" alt="ガリバー DMイメージ" width="984" height="552"></figure><blockquote><p>【応募タイトル】郵便値上げを逆手に！50か所可変の脱“脱DM”DM<br>【広告主】株式会社ガリバー<br>【目的】アップセル<br>【仕様】オリメール®<br>【サイズ】297mm×250mm</p></blockquote><p>2024年10月に郵便料金が値上げとなり、はがき（第二種郵便物）は63円から85円、手紙（第一種郵便物）は84円から110円に引き上げられました。<br>2023年12月に値上げが報じられた際、弊社のお客様に今後のDM施策についてヒアリングをすると「通数を減らす」や「ダイレクトメールの施策自体を取りやめる」などの回答が多く、“DM離れ”が加速していくことが容易に予測できました。</p><p style="text-align: start">今回ご紹介するDMはお客様の“DM離れ”を食い止めるための既存顧客向け 営業支援型DMとなります。</p><p></p><h2 id="h995f8faf0b">取引実績を基に値上げ前後でコストがいくら増えるのかを可視化</h2><p>このDMのポイントは、「郵便料金が約30％値上げするという事実を自分ごと化させられるか」となるので、企業ごとに<strong>直近の1年間で実施したDMのうち第一種郵便物・第二種郵便物を使って投函をした全ての案件</strong>をピックアップし、値上げ後に同様の通数・回数でDM施策を行った場合、どの程度コストが多くかかるのかを記載しました。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/a3b440c987e248c5b660c17d55c3d681/item-109-02.JPG" alt="値上後の価格を記した様子" width="1701" height="1123"></figure><p>郵便物に適用される割引率に変動はなかったので、第一種郵便物で投函した案件の郵便料金には130.95…％（110円÷84円）を掛け、第二種郵便物で投函した案件の郵便料金には134.92…％（85円÷63円）を掛け、値上げ後の総コストと単価の差を可視化させ記載しました。</p><p>これらの金額は、可変印字を得意とするオンデマンド印刷を用い、企業ごとに異なる情報を印刷しています。</p><p><a href="https://www.gulliver.co.jp/column/on-demand-printing/" target="_blank" rel="noopener noreferrer nofollow">オンデマンド印刷はコラム083で解説</a></p><p><a href="https://www.gulliver.co.jp/column/postal-discount/" target="_blank" rel="noopener noreferrer nofollow">郵便物に適用できる割引はコラム089で解説</a></p><h2 id="haf42958f3b">値上げ後の価格と比較し、安価かつ広い紙面で訴求できるDMを提示</h2><p>ただ増加するコストを記載するだけではDM離れを加速させてしまうので、DM施策1回あたりの平均部数で、以下の2点を算出し掲載しました。<br>①現在の仕様を継続した場合のコスト<br>②同等以下のコストで実施でき、現状よりも広い紙面で訴求できるDMとそのコスト</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/cd7a29d67d8b473d8856fa004a2a8838/item-109-03.JPG" alt="値上前後の価格の比較を記した様子" width="1701" height="1123"></figure><p>またそのすぐ下に、コストシミュレーションの裏付け、仕様の変更を後押しする要素として、はがきから大判DMに切り替え売上140％を記録した籠淸様の事例を掲載しました。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/505e29b9c1284099b745958841698bd8/item-109-04.png" alt="事例紹介コラムに誘導するQRのレイアウト" width="1459" height="264"></figure><p><a href="https://www.gulliver.co.jp/column/dm-award-2021-silver/" target="_blank" rel="noopener noreferrer nofollow">籠淸様の事例はコラム005で解説</a></p><h2 id="haedabbd9cc">DM全体のストーリー展開</h2><p>このDMは郵便料金値上げの認知（再認知）から始まり、DMの仕様を変更し「DMを継続しましょう！」ということをゴールとしていますが、これらの情報を淡々と書くだけでは効果は期待できません。</p><p>DMはいきなり届く広告メディアなので、興味を持ってもらうためのリード、自分ごと化させ、間接的に危機感を煽り、その対策を提示、根拠や裏付けとなる情報、問い合わせへの誘導までを最短で掲載する必要があります。</p><p>このDMでは視線の流れを意識し、以下の順に読み進めてもらうようにレイアウトしています。</p><p>①表紙・御挨拶文で値上げについてご案内　［リード］</p><p>②過去の取引実績を基にしたコストの比較　［自分ごと化・危機感］</p><p>③安価かつ広い紙面で訴求できるDMの提案　［対策］</p><p>④事例の紹介　［根拠・裏付け］</p><p>⑤問い合わせフォームへ誘導するQRコード　［問い合わせへの誘導］</p><p><a href="https://www.gulliver.co.jp/column/postal-discount/" target="_blank" rel="noopener noreferrer nofollow">視線誘導はコラム008で解説</a></p><p></p><p>重複する内容もありますが、以下の画像が企業ごとに異なる50か所のバリアブル位置となります。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/d4d964d91f7c44c48688c5e0168635ff/item-109-05.JPG" alt="紙面内の全ての可変箇所を示す図" width="1701" height="1123"></figure><h2 id="h75dfbe19c1">効果</h2><p>本コラムを投稿する3月中旬までに、郵便値上げを理由にDM施策を中止したお客様はおらず、このDMをきっかけにお問い合わせをいただいたり商談に繋がったりと多数の効果と反響に繋がりました。このDMはあくまで営業を支援するDMという立ち位置ですのでDM単体の効果とは言えませんが、営業がフォローしきれていない企業へのアプローチができたという点においてはガリバーに対する信頼度の向上などにも役立ったと考えています。</p>

全日本DM大賞2025で金賞を受賞したガリバーのDM事例をご紹介します。第10弾は取り引き実績を基に個別のプランを提示したバリアブルDMです。

取引実績を基に個別のプランを提示　50か所可変のバリアブルDM

<h2 id="h6c806ee966">基本情報</h2><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/4545a900aacb461da65d94c12b164195/item-108-01.jpg" alt="恵比寿ワインマート様 DMイメージ" width="984" height="552"></figure><blockquote><p>【応募タイトル】バイヤー認知でファン獲得！ROAS179%のDM<br>【広告主】株式会社恵比寿ワインマート 様<br>【目的】商品の注文促進/ファン層獲得<br>【仕様】オリメール®<br>【サイズ】210mm×210mm</p></blockquote><p>恵比寿ワインマート様は、ワインを中心とした酒類・食品・雑貨の販売、輸入事業、レストランなどへの卸し事業を行っています。</p><h2 id="hccdc26d9c1">フェア開催に先駆けた告知と来店訴求</h2><p>バイヤーのオススメ商品を紹介するフェアの開催に伴い、フェアの告知・来店促進・EC購入促進を目的とした店舗・EC連動DMを実施しました。</p><h2 id="hb1c3b7a6bf">バイヤーの紹介でファン層を獲得</h2><p>表紙にはフェア情報を掲載、中面にはフェアで紹介される各バイヤーとオススメの商品を掲載しました。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/c5f4630d7a684f9bb1d77fba4918f366/item-108-02.jpg" alt="フェアとリンクした掲載内容" width="985" height="416"></figure><p>バイヤー紹介では、商品情報だけでなく、バイヤーの顔写真やコメントなどを12人分掲載しました。<br>コラムのタイトルで使用しているトレーサビリティとは、その商品がいつ、どこで、だれによって作られたのかなどを明確にすることを指します。<br>ワインを仕入れるバイヤーの紹介があることで、商品の品質の高さや信頼性の高さを伝えることにも繋がります。<br>トレーサビリティは、安全意識の高まりなどから重要度が増しており、身近なものだとスーパーに並ぶ野菜などにも生産者の顔写真とコメントが掲載されています。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/b82dc9d166854292a4bb862ec89029b9/item-108-03.jpg" alt="ワインのバイヤー情報" width="985" height="454"></figure><p>整然としたレイアウトではなく、遊び心を感じられるような不規則なレイアウトを採用し、イラストアイコンなどを取り入れて親しみやすさも演出しています。<br>バイヤー一人ひとりの紹介や好みを載せることで、“商品のファン”だけでなく“バイヤーのファン”の獲得にも繋がります。</p><h2 id="haf125199e8">来店・購入を促すクーポンを用意</h2><p>店舗側の販促では来店を促すオファーが求められます。<br>そこで、1,000円OFFクーポンと店舗内にあるテイスティングバーで利用できる1杯プレゼント券の2つのオファーを用意して来店を促しました。<br>試飲は返報性の原理を応用することができ、「試飲させてもらったから買ってみよう」といった心理を促す効果があり、それに合わせて割引クーポンが利用できることで、お得に購入ができるという導線を組むことができます。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/7687ecaca7054cbc83a60f14a8fa8e1a/item-108-04.jpg" alt="DMに付与されたクーポンの様子" width="985" height="461"></figure><p><a href="https://www.gulliver.co.jp/column/norm-of-reciprocity/">返報性の原理についてはコラム020で解説</a></p><p>ECサイト側の販促では、QRコードから参加できるはずれ無しのデジタル抽選を実施し、ECサイトでの商品購入を促します。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/5fa3619c0f4a48308b23dbbfd57705fc/item-108-05.jpg" alt="WEB抽選に誘導するデザイン" width="985" height="461"></figure><h2 id="ha4e9c01719">ROAS179％を記録</h2><p>デジタル抽選のQRコードの読み取り数は24％、うちクーポンの利用数は14.7％となりました。<br>売上点数はECサイトが140点、店舗が225点となり、DMの制作費に対するROAS（広告費用対効果）は179％を記録しました。<br>店舗では実際にDMを見て来店されたお客様が、バイヤー本人に声をかけて商品を購入されている様子も見られ、ねらいとしていた“バイヤーのファン獲得”にも繋がりました。</p><p>店舗とECサイトでそれぞれにオファーを設けてレスポンスまでの導線を明確にしたこと、事前にバイヤー情報を認知させてターゲットの興味を引けたことが今回の結果に繋がったと考えます。</p><p>恵比寿ワインマート様、ありがとうございました。</p>

全日本DM大賞2025でグランプリを受賞したガリバーのDM事例をご紹介します。第12弾はバイヤー紹介でファン層を獲得する店舗連動型DMです。

トレーサビリティで購入を促進 ROAS179％の店舗・EC連動DM

<h2 id="h6c806ee966">基本情報</h2><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/02974f7a389f4196a9cb4ee91d0a35fa/item-107-01.jpg" alt="恵比寿ワインマート様 DMイメージ" width="984" height="552"></figure><blockquote><p>【応募タイトル】心理をくすぐり購入率11.7％を記録した休眠DM<br>【広告主】株式会社恵比寿ワインマート 様<br>【目的】優良顧客の呼び戻し/商品の注文促進<br>【仕様】ペラDM<br>【サイズ】B5</p></blockquote><p>恵比寿ワインマート様は、ワインを中心とした酒類・食品・雑貨の販売、輸入事業、レストランなどへの卸し事業を行っています。</p><h2 id="hde86878690">優良顧客を呼び戻す施策</h2><p>このDMは、ECサイトでの最終購入から3か月が経過した優良顧客をターゲットに、商品購入を促して稼働顧客として復帰させることを目的に実施しました。<br>当初はメルマガでのアプローチを実施しておりましたが、思う効果が得られなかったため、メディアを変えDMでのアプローチに至りました。</p><h2 id="ha946ca8955">QRコードを活用したデジタル抽選</h2><p>優良顧客を呼び戻すために、まずターゲットの興味を引くことを課題とし、全員に当たる抽選会をメインに情報を訴求しました。<br>ECサイト利用者向けにクーポンが得られるキャンペーンを実施し、全員当選するデジタル抽選にしたことで、意欲的に参加したくなるようにしています。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/8b571b520c2d43ed9f9282e38753ed84/item-107-02.jpg" alt="WEB抽選会に関する情報と誘導QR" width="985" height="461"></figure><p>そして当選するという体験は満足感に繋がり、「せっかく当選したのだからクーポンを使おう」という人の心理を突いて購入を促しました。<br>抽選会参加後はそのままECサイトへページ遷移できるので、1つのQRコードから抽選～商品購入までの導線を確保したストレスフリーな工夫も行っています。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/d3bd74b060d94236bbd4ca7cc0cd93cd/item-107-03.jpg" alt="WEB抽選画面" width="985" height="454"></figure><p>さらに、お得になる情報として割引価格となっている商品の紹介も掲載しています。<br>割引されている商品にもクーポンを利用することができるので、ニ重で割引が適用される機会を逃したくないという心理も突いています。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/5674d3ab38fe4455b857023e48871063/item-107-04.jpg" alt="割引商品の紹介" width="985" height="461"></figure><h2 id="h49808ae7a6">仕様はシンプルなペラDM</h2><p>今回のDMは、複雑な仕様や封書タイプを避け、シンプルに情報を届けることができるB5のペラDMを採用しました。<br>おもて面に抽選会実施の旨を大きく記載し、うら面に目立つ大きさで抽選会参加用のQRコードを可変で印字しています。<br>抽選会と割引商品というオファー揃いの紙面となっていますが、落ち着いたトーンの配色でまとめたことで、上品さを感じられるデザインに仕上げています。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/70f560b549684c3697ae59d521635d13/item-107-05.jpg" alt="DMの両面デザイン" width="985" height="397"></figure><h2 id="ha5e20b50ac">購入率11.7％を記録</h2><p>休眠顧客はレスポンス率が比較的伸びにくいにも関わらず、DMの結果は、抽選会QRコードの読み取り率が56.6％、うち購入率は11.7％を記録しました。クーポンの利用数は36％となりました。<br>メルマガでは叶わなかった優良顧客層の復帰に繋げることができ、ECサイト利用者にもDMは有効であることを示すことができました。</p><p>DMの主題を全員当選の抽選会とし、お得感を抱かせて購買意欲を駆り立てる心理を突いた企画の実施が今回のDMの結果に繋がったと考えます。</p><p>恵比寿ワインマート様、ありがとうございました。</p>

全日本DM大賞2025でグランプリを受賞したガリバーのDM事例をご紹介します。第11弾は全員当選抽選会で購買意欲を駆り立てる優良顧客呼び戻しDMです。

お得感を抱かせ購買意欲を刺激する 購入率11.7％の優良顧客呼び戻しDM

<h2 id="hc4ec836461">STP分析とは</h2><p>STP分析とは、Segmentation（セグメンテーション）、Targeting（ターゲティング）、Positioning（ポジショニング）の頭文字を取った略称で、マーケティング戦略や販売戦略を効果的に行うために活用される分析方法です。<br>STP分析を行うことで、市場と競合を理解することができ、自社の差別化できるポイントを明確にできます。<br>アメリカの経営学者フィリップ・コトラーによって提唱されました。</p><h2 id="h853b4c50a4">Segmentation（セグメンテーション）について</h2><p>広大な市場を、年齢、性別、所得、ライフスタイルなど類似したニーズや特性を持つ消費者グループに細分化するプロセスです。<br>人口統計学的特徴（年齢、性別、収入など）、地理的特徴（地域、気候など）、心理的特徴（ライフスタイル、価値観など）、行動的特徴（購買行動、利用頻度など）を基に細分化を行います。<br>市場を包括的に分析し、ターゲットとすべき有望な顧客層を特定することが目的です。</p><h2 id="hdb31621653">Targeting（ターゲティング）について</h2><p>ターゲティングでは、セグメンテーションによって細分化した市場の中から、自社の商品やサービスの強みを最も活かせる市場を選定します。<br>この際、市場のサイズ、成長性、競争状況、自社のリソースといった要素を考慮して、最適なターゲットを決定することが重要です。<br>ターゲットを絞ることで、マーケティング活動の効率と効果を高め、リソースの無駄遣いを防ぎます。</p><h2 id="he70cbe0eb2">Positioning（ポジショニング）について</h2><p>ポジショニングでは、競合他社との関係から自社の立ち位置を決めます。<br>自社の商品やサービスが競合と比べてどう違うのかを分かりやすく差別化し、顧客にとって魅力的な商品やサービスだと認知してもらうために欠かせないプロセスがポジショニングです。</p><h2 id="hc8d403d8a9">STP分析のメリット</h2><p>STP分析には、3つのメリットがあります。</p><p>1つ目は、市場を細分化することによって、市場規模や顧客ニーズについて理解できる点です。<br>広大な市場をさまざまな軸から細分化して分析することで、市場の全体像を把握でき、その結果、自社の商品やサービスにマッチしたターゲット層や見込み顧客がどのような商品やサービスを求めているのかを推察することができます。</p><p>2つ目は、自社の商品やサービスの強みを明確にすることができる点です。<br>自社の商品やサービスの強みを最も活かせる市場を把握することで、自社の商品やサービスの特長や競合と差別化できているポイントなどを整理することができます。</p><p>3つ目は、それらの分析結果を基に効果的なマーケティング戦略を行うことができる点です。<br>購買意欲の高い顧客や、その層に対する有効なアプローチ方法が可視化できるので、「初回購入顧客には購入1週間後にお礼のDMやメルマガを送付する」「優良顧客には手紙風のDMを発送し、ロイヤリティを高める」など確度の高い販促をパターン化することができます。</p><p><br>特にDMは1通あたりのコストが高いメディアなので、全ての既存顧客に対し同じ内容のDMを送るのではなく、事前にSTP分析などを行い、顧客層に対して適切な訴求をすることが費用対効果を上げるためのポイントとなります。<br>例えば、お礼DMやサポートDMといったコミュニケーションにコストをかけることで、他社との差別化にも繋がり、顧客の離反を防ぐことにも役立ちます。</p>

効果的なDMを作るために活用できるSTP分析について、ご紹介します。

効果的なDMを作るために活用できる STP分析とは

<h2 id="h45950aade4">オンボーディングとは</h2><p>新入社員など新たに組織へ加わった人材の育成・早期離職を防ぐことを指す人事用語として馴染みのあるオンボーディングですが、マーケティングにおいても効果的な取り組みとされています。<br>マーケティングの課題の1つである顧客の継続率UPに対応するために行われる取り組みとして、さまざまな業種で実施されています。</p><h2 id="h99b60b790a">マーケティングにおけるオンボーディング</h2><p>マーケティングにおけるオンボーディングとは、新規のユーザーが、商品・サービスの機能や使い方を理解して自分自身で活用できるようになることを目指して、初期段階からサポートを行うことを指します。</p><p>「商品やサービスが思っていたものと違った」といった理想とのギャップを原因とする離脱を避けるべく、初回の利用または利用前に商品・サービスについて適切に理解してもらい、ユーザーが「説明が丁寧でわかりやすい」「使用方法がシンプルで使いやすい」といった体験をすることで、顧客満足度の向上や定期購入へと発展しやすくなり、結果既存顧客の囲い込みやファン層獲得に繋がります。</p><h2 id="h9974815fcb">オンボーディングで意識すること</h2><p>オンボーディングでは、適切な内容のサポートを設けることが重要です。<br>初めてのユーザーにとって不明点や障害は付き物です。そういった状況に対応できる環境を整えることが、オンボーディングに欠かせない要素となります。</p><p>例えば、コラム025で紹介している事例では、神社に行かずにお祓いを受けられるというDMをお送りしています。<br>郵送でお祓いが受けられるという馴染みのない方法であることを考慮し、郵送までの手順をイラストを用いて掲載しています。<br>また、どのようなお祓いなのかについても明記しているため、初めてお祓いに参加する方にも催事のことが伝わるような紙面作りがされています。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/0f99910e4307436892575681225c729a/item-105-01.jpg" alt="師岡熊野神社様DMのイメージ" width="985" height="646"></figure><p>このように、初めてお祓いに参加する方や現地に来られない方への配慮が行き届いたDMを届けることで、ファン層を獲得し、厄祓いなど別の催事へのお申し込みといったユーザーの継続にも繋がった事例となっています。</p><p><a href="https://www.gulliver.co.jp/column/dm-award-2022-silver/">師岡熊野神社様の事例はコラム025で解説</a></p><p>オンボーディングを実施する際は、まずユーザー目線で必要なサポートを考えます。<br>ユーザーが知りたいであろう要素を事前に予測して、そこを補うサポートを展開しなければなりません。<br>サポートを展開する際は、ユーザーの生の声を参考にしながら、改善箇所を常に見直していくことが効果的です。<br>そこから分かりやすく伝えるにはどうしたらいいか、どういった部分でサポートが必要かを考えてオンボーディングを実施していきます。</p><p>難しい言葉や操作などを減らし、イラストや映像など視覚的に伝わりやすい内容で商品・サービスの利用を開始してもらうことがポイントです。</p>

新規のユーザーに対して、商品やサービスを適切に理解してもらい関係を構築するマーケティングにおけるオンボーディングについてご紹介します。

商品やサービスの理解を深めてユーザー継続率を高める オンボーディングとは

<h2 id="h6c806ee966">基本情報</h2><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/70f7b7fd89884a83b5939b813f0622b6/item-104-01.jpg" alt="スマホでできる抽選券 イメージ" width="1280" height="773"></figure><blockquote><p>【案件名】ステーショナリー＆ライフスタイルグッズ抽選会　<br>【広告主】商業施設 様<br>【目的】対象店舗の売上拡大</p></blockquote><h2 id="h7be5da7e16">売上を上げる新たな施策</h2><p>新たなステーショナリー＆ライフスタイルグッズ店舗のオープンにあたり、一部店舗の回遊率を上げたいという目的のもと、より多くのお客様が簡単に参加できるデジタル抽選をご提案させていただきました。</p><h2 id="h91601d979d">レシート持参でQRコード入りの抽選券を配布</h2><p>対象となる8店舗のうち、2店舗以上で合計3,000円（税込）以上のお買い上げをしたレシートを持参で抽選券を1枚配布、そしてLINEの友だち登録をされた方には、抽選券をもう1枚配布するというオファーも用意しました。<br>抽選券のQRコードは、お客様自身のスマートフォンで読み取って抽選会に参加していただき、当選した方は抽選券と当選のスマホ画面を提示すると景品を交換できます。</p><h2 id="h1393cd7413">参加率を上げる工夫</h2><p>抽選券は、新たにオープンするテナントを連想させる色で制作しました。<br>抽選結果はその場で確認でき、景品は期間中に引換所にてお渡しという仕組みになっています。</p><p>抽選券に加え、告知のためのリーフレットも制作いたしました。<br>リーフレットは、抽選会の告知と参加率を上げることを目的に、お財布に入るサイズで制作し、お釣りやレシートと共にお渡ししました。</p><h2 id="h841bf447f1">QRコード付き抽選会システムの流れ</h2><p>①抽選券に掲載されたQRコードをスマートフォンで読み取り、抽選会サイトにアクセスします。</p><p style="text-align: start">②リンク先となる抽選会スタートページにて、「ここをタッチ！」の箇所をタップすると、ガラガラが回ります。</p><p style="text-align: start">③抽選結果があたりの場合は結果ページに景品引換画面が表示されます。（はずれの場合は結果ページにはずれと表示されます。）</p><p style="text-align: start">④景品交換所で景品引換画面と抽選券を見せ、景品と交換となります。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/4e89529a42bd48f49e970292c31bfce8/item-104-02.jpg" alt="WEB抽選 ページ遷移の様子" width="1280" height="720"></figure><h2 id="ha07e8f0daf">ご担当者様の声</h2><p>実際にこの仕組みをご利用いただいた企業のご担当者様からは</p><p style="text-align: start"><strong>初めてスマートフォンを使用したデジタル抽選会を実施しましたが、参加方法が分からないなどのトラブルもなく、お客様がスムーズに抽選会に参加していただけて良かったです。<br>今回は限定した店舗での抽選会実施でしたが、今後は全施設を対象としたデジタル抽選も実施していきたいです。</strong></p><p style="text-align: start">などの嬉しいお言葉をいただきました。</p><p style="text-align: start">ガリバーではショッピングモール、百貨店、銀行・クレジットカード会社、M&amp;A仲介会社、自動車ディーラー、ゴルフ場、スポーツ用品専門店、飲食店、ガス・給湯器販売、資格検定協会などのお客様より、抽選会やキャンペーンイベント、アンケートや予約・注文システムなどを、お客様のご要望に合わせて数多く開発してきました。<br><strong>デジタルコンテンツもガリバー</strong>にお気軽にご相談ください。</p>

テナント限定で実施されたデジタル抽選システムの事例についてご紹介します。

来店・購買・回遊率の向上に繋がる　デジタル抽選会事例

<h2 id="h1092f07c2a">ターゲット層を意識したレスポンスツール</h2><p>多くのDMには、ユーザーからの注文やお問い合わせに対応するためのレスポンスツールが付いています。<br>レスポンスツールには、はがき、FAX用紙、封筒、WEBサイトへ誘導するQRコードなどがあります。</p><p>レスポンスツールは、送付先のターゲットを意識して用意することが大切です。<br>例えば、DMの送付先がご年配の方の場合は、紙媒体での返信の方が親しみやすい可能性を考えてはがきや封筒を採用することがあります。企業宛てのDMでは、担当者様が社用の携帯電話を持っていないことを考えQRコードだけにしないといった配慮も必要です。ターゲット層に合わせたレスポンスツールを採用することは、レスポンスの獲得において重要なポイントです。</p><h2 id="h13727509d6">ユーザーの手間を省く工夫</h2><p>コラム007でも解説している通り、レスポンスツールはただ用意するだけではなく、ユーザーの手間を省略するための<strong>“引き算”が重要</strong>となります。</p><p><a href="https://www.gulliver.co.jp/column/five-elements/">DMの広告効果を上げる5つの要素についてはコラム007で解説</a></p><p>実際にガリバーでも、引き算を取り入れたDMを数多く取り扱っています。<br>例えば、ガリバーの商品にあるオリメール®では、圧着加工前にFAX用紙へお客様情報を事前に印字することができます。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/1fe6a03b07d549028025b123287867c5/item-103-01.jpg" alt="FAX用紙に加工前印字をしているイメージ" width="985" height="510"></figure><p>また、ハリコメール®やサンプルinメール®では中面に封入するはがきやFAX用紙に宛名情報を印字し、表紙に窓を開けることで、DM本体の宛名とレスポンスツールへの事前印字の両方の役割を持つ仕様を実現することができます。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/3f28ddaa249e4e65a55d03815dc28efa/item-103-02.jpg" alt="DMの中身に宛名情報が印字されているイメージ" width="985" height="491"></figure><p>DMと封筒が一体化した返信封筒付オリメールや返信封筒付マルチオリメールといった商品では、封筒とDM本体の間にミシンを入れ、切り離してフラップを閉じるだけで返信できる状態に仕上げることで、ハサミでの切り取りや組み立て作業といったユーザーの手間を省くことができます。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/e60075e4f5a84729be503dfd53c0c998/item-103-03.jpg" alt="DMと返信封筒が一体化している様子" width="985" height="461"></figure><p>これらはほんの一例ですが、ガリバーではレスポンスツールの仕様に応じて、ユーザー目線に立ったさまざまな引き算を取り入れたDMを取り揃えております。</p><h2 id="h0c2a1ef4b4">個人情報を保護するための工夫</h2><p>不動産や金融など、重要な個人情報の記入を求めるレスポンスの際にもできる工夫があります。<br>1つは返信封筒です。封筒であれば開封しない限り、個人情報を見る事はできません。<br>そして、もう1つが個人情報保護シールです。個人情報の記入欄に個人情報保護シールを貼ることで、シールをはがさない限り、外部から情報を見る事はできません。<br>このように、レスポンスの際に必要な情報に応じて、個人情報を保護するための工夫を施すことも、レスポンスツールを付ける上で意識しておくべき要素になります。</p><p>コラム033でご紹介したDMには、返信はがきと個人情報保護シールが封入されており、ユーザーへの配慮がされています。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/dc288cb8596548659f865074564e8626/item-103-04.jpg" alt="高級有料老人ホーム様 DMイメージ" width="985" height="529"></figure><p><a href="https://www.gulliver.co.jp/column/case-study-2/">高級有料老人ホーム運営企業様の事例はコラム033で解説</a></p><p></p><p>DMにレスポンスツールを付ける際は、ターゲット層に応じたツールを採用し、ユーザーの手間を省く工夫や個人情報を保護するための工夫を取り入れることが大切であり、レスポンス率を向上させるための施策にもなります。</p>

DMのレスポンスツールについて、ユーザー目線に立った時にどのような工夫が取り入れられるのかをご紹介します。

ユーザー目線で取り入れる DMで効果的なレスポンスツール

<h2 id="h60969357ec">ウィンザー効果とは</h2><p>ウィンザー効果とは、当事者から直接発信される情報よりも、第三者から発信される情報の方が信憑性が増す心理効果のことを指します。<br>アーリーン・ロマノネスの小説『伯爵夫人はスパイ』に登場するウィンザー侯爵夫人の「第三者の誉め言葉が、どんなときにも一番効果があるのよ」というセリフが由来となっています。</p><h2 id="ha730fd9c7c">ウィンザー効果の特長</h2><p>ウィンザー効果は、利害関係の無い第三者からの発信に対して発揮される効果です。<br>例えば、当事者である企業が自社の商品・サービスを紹介する際、消費者と企業間には利害関係が生じます。その場合、企業が商品・サービスに対してメリットを記載しても「事実と異なるのでは？」と疑われてしまうことがあります。<br>一方で、商品レビューなど第三者からの情報は利害関係がないため、信憑性の高い情報として受け取ります。<br>第三者からの情報は、ユーザーにとって商品・サービスを購入する際の有効な判断材料となり、企業にとっては商品・サービスの価値を高めてくれる効果を持っています。</p><h2 id="ha5a487b8e6">ウィンザー効果を活用する上での注意点</h2><p>ウィンザー効果を活用する上で注意するべき点が2つあります。</p><p>1つ目は、ステルスマーケティングを行わないことです。<br>当事者である企業が、第三者の口コミやレビューであるかのように見せかけて、商品・サービスの紹介をすることをステルスマーケティングと言います。<br>広告であるにもかかわらず広告であることを隠すことで、消費者が自主的かつ合理的に商品を選択できなくなるためタブーとされています。</p><p>2つ目は、景品表示法に違反しないことです。<br>景品表示法とは、商品・サービスの品質、内容、価格等を偽って表示を行うことを禁止する法律です。</p><p style="text-align: start">ステルスマーケティングを行ったり、景品表示法に違反したことが発覚すると、罪に問われるだけでなく、商品・サービス、そして提供する企業に対する信頼も無くなります。</p><h2 id="he3d54aa864">DMで活用するウィンザー効果</h2><p>ウィンザー効果はDMでも活用できます。</p><p>第三者から発信される情報は、DMの効果を高める11の要素の1つであるユーザーボイスに該当します。</p><p><a href="https://www.gulliver.co.jp/column/eleven-tricks/">DMの効果を高める11の要素についてはコラム011で解説</a></p><p>食品通販のDMを例とした場合、DMの紙面内にユーザーボイスとして実際に自社商品を購入した方の生の声を掲載します。<br>「新鮮で美味しかった」「美味しかったので、毎月注文しています」など、実際に食品を食べた方の口コミは、訴求する商品の価値を高め、商品購入の後押しになります。</p><p>また、ユーザーボイスは年齢や性別、職業や世帯構成などDMのターゲットに近い層の意見を載せることで、共感を得やすくなり、より信憑性の高い情報としてユーザーに届けることができます。<br>例えば、ファミリー向けの広告では実際にファミリー世帯の口コミを、学生がターゲットであれば同じく学生か20代前半の方の口コミ等が該当します。<br>ユーザーボイスに「30代 女性」など、どの層からのコメントであるかを明記することも、効果を高めるためのポイントの1つです。</p>

商品の価値を高め購入を後押しするウィンザー効果についてご紹介します。

商品の価値を高め購入を後押しする ウィンザー効果を活かしたDM戦略

<h2 id="h57b88283d2">料金受取人払について</h2><p>料金受取人払とは、日本郵便が提供する封筒やはがきなどの郵送料金を受取人が支払う制度です。<br>DMなどに同封されるレスポンスツールなど、ユーザーからの返信を求める際に料金受取人払を利用することで、ユーザー側に郵送料金を支払わせることや、封筒やはがきに事前に切手を貼ることなく返信を求めることができます。<br>また、支払いも料金受取人払を利用して送られた封筒やはがきの通数分のみのため、コスト面を考慮しても利用しやすい制度となっています。</p><h2 id="hc6fe894ae8">料金受取人払の手数料には違いがある</h2><p>料金受取人払は、郵送料金に加え、支払い方法と配達先により異なる手数料が発生します。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/fba945515a2b4063b2d3cef95d8b55a6/item-101-01.jpg" alt="料金受取人払の手数料の比較表" width="985" height="454"></figure><p>支払い方法は、その場で郵送料金を支払う都度払いと、1か月単位での一括払いができる料金後納の2種類があります。<br>配達先は、受取人がいる住所に直接届く方法と、郵便私書箱と呼ばれる郵便局に設置された受け取りロッカー宛てに届く方法の2種類があります。</p><h2 id="h458c4caa4c">料金受取人払を利用するための条件</h2><p>料金受取人払を利用するには、一定の条件を満たさなければなりません。</p><h3 id="h7df0de1476">事前の申請・承認を得る</h3><p>事前に料金受取人払を取り扱う特定の郵便局からの承認を得なければなりません。<br>申請時には、申請用紙と合わせて料金受取人払で使用する封筒やはがきの見本を郵便局に提出しなければなりません。（見本は校正刷りでもOKです）<br>申請から承認までは数日かかることもあるため、ゆとりを持ったデザイン制作期間を取ることが大切です。</p><h3 id="h31494f8b74">料金受取人払の表示を入れる</h3><p>料金受取人払で使用する封筒やはがきには、必ず料金受取人払郵便であることを示す表示をしなければなりません。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/0b67114b18484a74bf777c370bb6e0ea/item-101-02.jpg" alt="料金受取人払の表示の入れ方" width="820" height="1021"></figure><p>表示にはサイズの指定もあります。<br>枠線の大きさは、縦22.5mm×横18.5mm、枠線の太さは0.5mm以上です。料金後納の場合、この枠の内側にもう一枠追加する必要があります。<br>枠線の中には承認を得た郵便局名と承認番号を記載します。承認番号は12ポイント以上での記載と決められています。<br>枠線の上には「料金受取人払郵便」の記載を入れます。ただし、郵便での発送でない場合（ゆうパケットなど）は「料金受取人払」と表記します。<br>枠線の上の3本の横線は、幅20mm、各線の中心部の間隔は2mm、線の太さは1mm～1.2mmと決められています。<br>料金受取人払の表示と郵便番号枠との間は5mm以上開けなければなりません。<br>表示は黒、もしくは青や緑で印刷します。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/db1e05ecf8dd4aaaad715bab878d5b34/item-101-03.jpg" alt="料金受取人払の表示のデザイン規定" width="985" height="461"></figure><h3 id="h8edcd1ae15">サイズにも条件がある</h3><p>料金受取人払で使用する封筒またははがきは、それぞれ郵便の規定サイズに則った大きさで用意する必要があります。</p><p><a href="https://www.gulliver.co.jp/column/standard-size-mail-design/">定形郵便のサイズについてはコラム084で解説</a></p><p><a href="https://www.gulliver.co.jp/column/postcard-rules/">郵便はがきのサイズについてはコラム006で解説</a></p><h3 id="h5da92cd146">配布枚数には下限がある</h3><p>料金受取人払を利用するには、料金受取人払の対象となる封筒やはがきを最低100枚以上配布しなければなりません。</p><h3 id="h827dc0fee9">料金受取人払には有効期間がある</h3><p>料金受取人払は申請時に有効期間を指定する必要があり、最大2年までの指定が可能です。<br>もし、有効期間を過ぎてしまった場合は、切手などを貼ることで送ることは可能です。もしくは、受取人側で郵便局に再申請をすることで有効期間を延ばすことができます。<br></p><p></p>

料金受取人払には意外と知られていないルールがあります。今回は料金受取人払について守らなければならないデザインや大きさのルールを解説します。

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