今回のコラムはデザインをする際に、文字に色や影を付けたり、線で囲ったり、模様を入れてしまうなど、つい多くの装飾をしてしまう方におすすめです。
広告物のデザインで活用できるデザインの引き算についてご紹介します。
デザインの引き算とは
ポスターやチラシなどのデザインをしている際、余白が気になり隙間を埋めるように文字や写真などを次々と配置してしまった経験はないでしょうか?
こうして完成したデザインは、必要以上に装飾され、何を伝えたいのか、どこに注目してもらいたいのかがわかりにくいデザインとなってしまっている場合があります。
特に広告印刷物におけるデザインは、伝えたい情報を最小限に留め、それが伝わりやすくなるように作成する必要があるため、過剰な装飾は広告効果を下げる要因にもなります。
そのために必要な技術が「デザインの引き算」となります。
つまり、デザインの引き算とは、余分な装飾や目的と異なる情報などを取り除いていくことを指します。
掲載すべき情報を明確にする
広告物のデザインの場合、広告主や代理店の担当者の意向を一つひとつすくい上げた結果、「あの情報も載せたい」「ここが寂しく感じる」と情報や装飾を盛り込み、情報過多になってしまうケースがあります。
デザインをする際は、企画段階から目的やゴールを設定したうえで、まず掲載したい内容を列挙します。
そして、その中から“絶対に必要な情報”と“無くてもよい情報”に分け、掲載内容を決定します。
引き算したデザインとの比較
左の画像は、過剰に装飾を施したデザインです。
右の画像は、必要最小限伝えたいことだけを訴求したデザインです。

比較すると、左のデザインは画像や文字がどれも大きく、色の強い背景色やイラストを多用しているため、一見豪華のように見えますが、伝えたい情報がどれか分かりづらいデザインとなっています。
一方で、右のデザインは画像と文字の大きさに強弱をつけ、キャッチコピーには、読みやすいよう背景を追加しています。また、余分なフレームやヘビのイラストが無くなったことで、伝えたいことの周囲に余白が生まれ、キャッチコピーやメイン商材が目立つデザインとなっています。
デザインの引き算では、掲載する内容や装飾に序列を持たせ、最も目立たせたいコトが沈まないようにすることが大切です。
最後に
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