印刷業界において、高品質な成果物を提供するためには、さまざまな技術的課題に対応する必要があります。
その中で特に注意が必要なのがモアレという現象です。今回のコラムではモアレについての解説と、モアレを避ける具体的な方法について解説します。
モアレ現象とは何か
モアレとは、細かいパターンが重なり合った時に現れる規則的な縞模様のことを指します。
WEBミーティングの際に、ボーダー柄やチェック柄のワイシャツを着ている人がモヤモヤして見えることがあると思います。それもモアレです。
特に印刷では画像やテキストが小さなドット(点)で構成されているため、意図せずにモアレパターンが発生しやすくなります。この現象は見た目の品質に悪影響を及ぼし、最終的な印刷物の完成度を損ねることになります。
モアレを起こさせないための方法
1. 解像度とスクリーン角度の調整
印刷における基本的な解決策の1つは、画像やドットの解像度を適切に調整することです。
一般的に使用する画像が高解像度であるほど、モアレのリスクは低下します。
またカラー印刷においては、各色のスクリーン角度を適切に調整することが重要です。CMYK印刷では、それぞれの色を異なる角度にすることで、モアレの発生を抑えることが可能です。
2. 適切な画像処理ソフトウェアの利用
市販されている多くの画像処理ソフトウェアでは、モアレ現象を軽減するための機能が提供されています。
これらのソフトウェアを利用して、画像を前処理することで、印刷時にモアレが発生するリスクを低減できます。特に、解像度変換やノイズの低減、スクリーン角度の調整などの機能が有効です。
3. 高機能高品質な印刷機材の利用
印刷機材の技術進化により、現代の印刷機はモアレ現象を軽減するための様々な機能を備えています。高品質な印刷を行うためには、これらの最新機材の利用を検討する価値があります。特にデジタル印刷機では、より細かいドット制御が可能であり、モアレの発生を防ぐための高度な技術が導入されています。
モアレを体験
以下の画像は横に並んだ複数の線の上に、斜めに並んだ複数の線が重なっている画像です。
PCやスマホの環境や性能によって見え方は異なりますが、本来は存在しない白い線や黒いギザギザ模様が見えたのであれば、それがモアレです。
※画像をスクロールするとよりわかりやすくモアレを体験できます。

最後に
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