今回のコラムでは、印刷やDMにまつわる専門用語を皆さんにご紹介します。
第3弾は[製版/印刷編]です。
あ行
合紙/間紙(アイシ)
印刷物の間に挟み込む紙です。
印刷物がこすれて汚れがつくのを防ぐ役割や、100枚など一定の枚数ごとに紙を挟んで数量の確認を容易にするなどの目的で使われます。
網点
印刷物を構成する細かい網状の点です。インキが小さな点で紙に印刷され、その密度や大きさ、色の重なり具合に応じて目で見える色やその濃淡が変化します。
インキ
印刷で使用する着色剤です。インクと同義ですが、印刷業界ではインキと呼ぶことが多いです。
か行
菊判/菊全判
用紙のサイズの1つです。具体的なサイズは636mm × 939mmで、半分に切った状態を「菊半裁」と呼びます。
ガリバーでは1枚ずつカットした紙に印刷する枚葉印刷機を使用しており、最大でこの菊全判の印刷まで可能です。
菊判の用紙はA判サイズの印刷物に適しています。
斤量
用紙の厚さを示す単位です。全紙で1,000枚重ねた状態の重さで、その紙の厚さを表します。
ガリバーで最も多く使われている紙の斤量はマットコート紙の菊判76.5kg(四六判110㎏)です。
くわえ
枚葉印刷機の装置の1つで、積み重なった用紙を1枚1枚くわえて印刷機のローラーに引き込んでいきます。
くわえ位置は印刷ができないため必ず余白を取ります。
用紙のくわえ位置を「くわえしろ」、その反対側を「くわえじり」と呼びます。
下版(ゲハン)
校了および責了となったデータを印刷工程へ移すことを指します。
最終データから刷版を作り印刷工程に移す段階のため、下版後にデータの修正を行うことはできません。
見当・見当合わせ
印刷物の表裏の絵柄の位置関係や同じ印刷面の色のズレがないように、版の位置を合わせる作業を指します。
見当を合わせる際はトンボで確認を行い、もし少しでもズレが発生した場合、絵柄がぶれたり、にじんだような印象になります。
合成紙
合成樹脂を主原料にして作られた紙の1種です。いわゆるプラスチック素材で作られた紙で、風合いや見た目は一般的な紙に類似していますが、耐水性が高いなどプラスチックの特性も兼ね備えています。
屋外に貼るポスターなどによく使用されます。
さ行
再版
以前印刷したものと同じ絵柄で追加印刷を行うことです。
重版や単純増刷などとも呼ばれ、絵柄を一部だけ変更して追加印刷することを「改定増刷」と呼びます。
刷版
印刷用の版(いわゆるハンコのようなもの)のことで、色ごとに分解して反転させた印刷絵柄をアルミ版に焼き付けて作ります。
書籍などに“初版”という言葉を見かけることがあるかと思いますが、これは最初に作られた刷版で印刷された書籍を指しています。
CMYK
印刷に使用する4色の略称です。
プロセスカラーとも呼ばれシアン、マゼンタ、イエロー、キープレート(黒)の頭文字を取っています。
CTP
Computer to Plate の略称で、コンピューターから直接刷版に絵柄を焼き付けて出力を行う方法です。
色材
色の原料のことです。この原料には「顔料」と「染料」の2種類があり、顔料は水や油に溶けない不溶性で印刷インキや絵具などが顔料で作られた色材です。一方で染料は水や油に良く溶けて布などの繊維にまで色が染み込みやすい性質があることから、文字通り染物などに使われます。
四六判/四六全判
用紙のサイズの1つです。具体的なサイズは788mm × 1091mmで、ガリバーではこの半分のサイズである「四六半(788mm × 545mm)」まで印刷が可能です。
四六判の用紙はB判サイズの印刷物に適しています。
スミ
黒色および黒いインキのことを指します。黒いインキはキープレートとも呼びます。
100%濃度のキープレート(K100%)で印刷した黒色をスミベタと言います。
また、シアン/マゼンタ/イエロー/キープレートのプロセスカラーを掛け合わせて表現する黒色をリッチブラックと言います。
線数/スクリーン線数
オフセット印刷の精細さを示す数値で、通常1インチあたりの網点の数で決まります。
網点の数が多いほどに、きめ細かい(画質の良い)印刷に仕上がります。
通常文字が主体のモノクロ印刷では100~150線、カラー印刷では175~200線で印刷します。
ただし、デザイン元の画像が粗ければ、いくら線数を高くしても画質が良くなるわけではないので注意が必要です。
た行
単色刷り/1色刷り
特色のインキ等の1色だけで印刷することです。
一方シアン/マゼンタ/イエロー/キープレートのプロセスカラー使った印刷は4色刷りと呼びます。
特色
通常の4色インキだけでは表現ができない色を印刷するために使用するあらかじめ調色されたインキです。
ゴールドやシルバー、金赤(鮮やかな赤色)などが代表的です。
な行
ノンブル
本や冊子などページものの印刷物の隅に印刷されているページ番号のことです。
は行
針/横針
印刷機の入っていく紙の進行方向に対して側面の位置を決める部分です。
印刷時は針によって左右どちらかに紙を寄せ、用紙にわずかな誤差があっても印刷位置がずれないようにします。
半裁
全紙を半分に断裁する加工です。
版下
デザインに沿って文字や画像、罫線、トンボをレイアウトした製版用の原稿です。
昔は実際に画像などを切り出して貼り付けを行って作っていましたが、近年ではコンピューター上でDTPを行っています。
版ずれ
シアン/マゼンタ/イエロー/キープレートそれぞれの版がずれてしまうことで、デザインの色にずれが生じます。
版ずれが起こると絵柄や色の切り替えがぼやけたりして見栄えが非常に悪くなります。
ま行
モアレ
規則正しく並んだ各色の網点同士が重なる際に、角度や大きさの違いによってそれぞれの色の点が別の色の点に干渉してしまい、滲んだり、ゆがんだような柄が浮き出ることです。
最後に
ガリバーはDMの印刷・発送にとどまらず企画からお客様を全面サポートしています。
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