今回のコラムでは、印刷やDMにまつわる専門用語を皆さんにご紹介します。
第2弾は[校正編]です。
あ行
赤字/朱字
赤字と朱字はどちらも“あかじ”と読みます。校正紙に書き込む修正指示を指します。
また、その書き込み作業を「赤入れ」と呼びます。校正記号や修正内容を記入して関係者に共有します。
通常は赤色のペンで書き込みを行いますが、赤が目立たないデザインの際は他の色で書き込むこともあります。
イキ
校正時に書き込む修正指示(赤字)の1つです。
先に書かれた修正指示を取り消して、元の文字や文章をそのまま使うことを意味します。
色校正
刷り上りが希望どおりになるか実際に印刷をして色味などを確認する作業です。
色校正を行う際は、完成品と同じ紙、同じ印刷機を使う「本機校正」で行います。
一方、通常のテキストやレイアウトの校正は、インクジェットで出力する「簡易校正」を行うのが一般的です。本機校正に比べると簡易校正の方が安価です。
オンビキ/音引き
直前の文字を長く発音する時の長音記号を指す校正指示で、いわゆる伸ばし棒のことです。(例:スポーツ)
よく間違えられる「ハイフン(‐)」「マイナス(-)」「ダッシュ(―)」と区別をつけるため校正時に書き込みます。
か行
カンプ
制作側とクライアント側(発注者)との間で完成形のイメージに相違がないかの確認を行うための仕上り見本です。
完成時の写真やテキストの大きさ、レイアウトを把握できるデザイン見本を作ります。
クライアントへの提案時やデザインチームの共有のためにも作られます。
ゲラ/校正紙/プルーフ
校正用の印刷物を指します。この紙に赤字で修正指示を加えて校正作業を行います。
また、ゲラの出力作業を「校正刷り」と呼びます。
校正
校正紙と原稿を照らし合わせて、誤字脱字やレイアウトに間違いがないかチェックする作業です。
修正を行う場合は、校正紙に修正指示を書き込んで関係各所に修正内容を共有します。
校正記号
校正紙に入れる修正指示及び組版指定に用いる記号の総称です。
改行、字詰め、文字の挿入や削除、文字の入れ替えなど修正内容によってさまざまな記号があります。
校了
校正完了の略称です。依頼主がデザインをチェックし、完全に修正がないことを判断し制作側に伝えることです。
制作側(広告代理店やデザイナー、印刷会社)にとっては依頼主から印刷の許可が下りることを意味します。
さ行
再校
初校に対し修正が入ったあとに再度校正刷りを行うことです。
前回の校正での修正を反映した状態で2回目以降も校正を都度行っていきます。
校正回数が多い時は、校正の回数に応じて「2校」「3校」…と呼ぶこともあります。
出張校正
発注者が、デザイン・制作を行っている場所まで直接出向いてその場で校正をすることです。
初校
印刷物のレイアウトやテキスト、色を確認するための1回目の校正のことです。
素読み
校正用の原稿を使って、文章に不備がないかを確認する作業です。
責了
責任校了の略称です。依頼主から最後の修正を制作側に伝え、その修正が完了したらそのまま印刷に移行することを意味します。
た行
突き合わせ/付け合わせ
元の原稿と校正紙を見比べて、一字ずつ確認を行う作業です。
2回目以降の校正の場合は前回の校正を見比べて修正箇所が修正されているかの確認を行います。
トルツメ
校正時に書き込む修正指示(赤字)の1つです。
指定の文字や文章を削除して、空白を字詰めや行詰めをして埋めることを意味します。
トルママ/トルイキ
校正時に書き込む修正指示(赤字)の1つです。
指定の文字や文章を削除して、空白はそのまま残しておくことを意味します。
な行
念校
責了寸前に再度念押しの校正を行う際の校正刷りです。
は行
ベタ
校正時に書き込む修正指示(赤字)の1つです。
字間が広がっていたり、狭まっていたりしている箇所を通常の字送り(ベタ組)に整えることを指します。
や行
読み合わせ
1人が原稿を読み上げて、もう1人が校正紙を音読に合わせ目視でチェックを行う2人1組で行う校正確認作業です。
最後に
校正記号についてコラム053にてご紹介しています。
ガリバーはDMの印刷・発送にとどまらず企画からお客様を全面サポートしています。
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