今回はオンデマンド印刷について、オフセット印刷との違いや活用方法をご紹介します。
オンデマンド印刷とは
オンデマンド印刷とは、デジタル印刷機を使用した印刷方法を指します。
カラーバリアブルの印刷や可変印字を得意とした印刷方法として広く活用されていますが、元々は小ロット・短納期で必要な枚数を必要な時に印刷し、提供することを目的とした印刷方法として登場しました。
オフセット印刷とオンデマンド印刷の違い
印刷には大きく分けて「オフセット印刷」と「オンデマンド印刷」の2種類があります。
オフセット印刷
「オフセット印刷」は、版とブランケットを用いて紙にインキを転写する印刷方法です。
一般的に印刷に必要な解像度は350~450dpiとされている中、2400dpi前後という高い解像度での印刷を得意とし、DM、新聞、書籍など大ロットの印刷に適しています。
一方で、CMYKそれぞれの色で版を作る必要がある他、印刷機を動かす際に必要な試し刷りの工程で多くの用紙を使用することから、小ロットの印刷には適さず、部数が少ないほど印刷単価が高くなります。
オンデマンド印刷
「オンデマンド印刷」は、版を用いない印刷方法です。
ドラムユニットにレーザーを当ててトナーを定着させ、用紙に転写して印刷をするトナー方式(レーザー方式)とカートリッジから直接インキを吹き付けるインクジェット方式の2種類があります。
版が不要で必要な枚数だけ印刷することができるため小ロットの印刷に適しており、短納期での印刷が可能です。
解像度はオフセット印刷と比較すると劣りますが、一般的なオンデマンド印刷機でも600~1200dpiほどの解像度で印刷できることから充分なクオリティの印刷が可能となっています。
しかし、ロット数が多くなるとオフセット印刷よりも印刷単価が高くなるため注意が必要です。
手軽にカラーバリアブルができる
オンデマンド印刷には小ロット・短納期と合わせてバリアブルの印刷という大きな強みがあります。
オフセット印刷は版を使って印刷をするため、1枚1枚デザインを変えて印刷することができません。
一方でオンデマンド印刷は印刷用のデータを必要枚数分用意することで1枚1枚異なるデザインを印刷することができます。
紙面全体をバリアブルにすることもできれば、宛名や店舗情報など部分的に情報を差し替えることも可能で、フルカラー対応の印刷機ならカラーバリアブルも行えます。
部分的なバリアブルであれば、デザイン制作にかかる時間やコストを抑えることができます。
DMを作成する際には、送り先ごとに掲載内容を差し替えて「あなた様だけ」感を演出することができたり、宛名情報に合わせて会員番号やポイント残高といった情報を可変で印刷することができます。
ガリバーのオンデマンド印刷
オンデマンド印刷機を利用した小ロットのDM制作はもちろん、UV印刷機で印刷したDMにバリアブル情報を加刷することも可能です。
例えば、より自分ごと化できるDMを送るためにターゲット層にマッチしたユーザーボイスや事例を個別に印刷したり、抽選会で使用するシリアルナンバーの差し替えや宛先の近隣店舗をお知らせするための地図といった来場誘致を目的としたバリアブルの印刷などの実績もございます。
また、ガリバーのオンデマンド印刷機なら透明トナーやメタリックトナー(インキ)といった特殊なトナーを使う事で光沢感を持たせるなどの表面加工を行うことができます。
DMを送りたいけどリストが少なくて悩んでいる、バースデーDMなど毎月一部のターゲットに小ロットのDMを実施したい、DMの掲載内容をバリアブルにしたいといったご要望がございましたら、ぜひ一度ご相談ください。
最後に
ガリバーはDMの印刷・発送にとどまらず企画からお客様を全面サポートしています。
この記事の詳細やDMサンプル、成功事例などお気軽にお問い合わせください。