今回は、マーケティングで活用できるスノッブ効果についてご紹介します。
スノッブ効果とは
他の方が持っていないモノに対して希少性や限定性などの価値を感じ、需要が増すことをスノッブ効果と言います。「他の方と違うモノが欲しい」という気持ちが働くことで、特定の商品・サービスへの購買意欲が高まる心理現象を指します。
スノッブ効果は、アメリカの経済学者ハーヴェイ・ライベンシュタインによって提唱されました。
スノッブ効果の特長
スノッブ効果がマーケティング戦略等で活用される具体例を2つご紹介します。
1つ目は、クレジットカードのランクによって持てるカードが異なる仕組みです。
クレジットカードには、一般・ゴールド・プラチナ・ブラックといったランクが存在し、ランクが高くなるほどカードのステータス性も高まります。
高いランクのカードほど審査基準が厳しくなるため、厳正な審査を通って得られたカードは限られた人しか持てないという希少性や限定性を感じさせ、カードの価値を高めています。
2つ目は、商品・サービスを「限定」にすることで、価値を感じさせる方法です。
商品・サービスを宣伝・販売する際に、「数量限定」「地域限定」などのキャッチコピーを用いて、希少性や限定性をアピールすることで、スノッブ効果を発揮します。
限定とすることで、「同じものを手に入れる人が少ない」「ここでしか手に入らないものが得られる」といった心理に働きかけ、購買意欲を高めることができます。
スノッブ効果を活用する上での注意点
スノッブ効果を活用する上で気を付けなければならないのが景品表示法です。
例えば、販売個数を提示しながらその個数を上回る数の商品・サービスを提供することや販売期間を偽ること、生産地等を偽って表示することが挙げられます。
スノッブ効果をマーケティング戦略で活用する場合は、事実や根拠に基づいた内容で、かつ品質に相当した表現にすることが必要です。
DMで活用するスノッブ効果
DMでもスノッブ効果を活用することができます。
ここで、酒類の通販DMを例にご紹介します。
過去に販売していた人気商品の再販DMを行うと仮定します。
「人気商品のワインが期間限定で再販」とキャッチコピーを記載した場合、「期間限定」がスノッブ効果を促す機能となります。
ただ再販することだけを伝えるのではなく、受け取った方の興味を引くキャッチコピーを入れることは、DMを実施する上で大切なことです。
スノッブ効果に加え、「多くの方が支持している商品・サービスに対して、さらに多くの方の支持が集まる心理現象」であるバンドワゴン効果を組み合わせることで、相乗効果によりさらに効果的なキャッチコピーとなります。
最後に
ガリバーはDMの印刷・発送にとどまらず企画からお客様を全面サポートしています。
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