DMを発送する方法の1つにゆうメールというサービスがあります。
ゆうメールとは、日本郵便株式会社が提供する1kgまでの荷物を安価に発送できるサービスです。
第一種郵便、第二種郵便同様にサイズや重量などの制限はあるものの、DMだけではなく冊子やCD/DVDを発送する際にも利用できます。
ただし、発送にはデザインの規定など細かな条件をクリアしなければなりません。
条件が満たされていないと発送直前に発送停止…という事態になってしまうケースもあります。
そこで、今回は制作時に知っておきたいゆうメールのデザインルールについてご紹介します。
ゆうメールマークのルール
ゆうメールで発送する荷物には必ず「ゆうメールマーク(局印)」を表記しなければなりません。
ゆうメールマークには、サイズや表記位置、記載してはいけない情報など細かなルールがあります。
マークのデザインには決まりがある
ゆうメールマークとは、直径20mm~30mmの円形に1本の横線を入れ、その下に[ゆうメール]と記載したものです。
マーク内に含まれる文字のサイズはJIS規格で10ポイント以上でなければなりません。 また、ゆうメールは郵便物ではないので、マーク内に[郵便]と記載してはなりません。

マークの表記位置には決まりがある
ゆうメールマークは郵便の局印と同様、縦型の場合は左上に、横型の場合は右上に表記します。
宛名の位置やデザインの都合で指定された箇所以外の位置にマークをずらすことはできません。

マークには広告や企業ロゴが入れられない
郵便はマークの1/2の範囲内に広告やロゴなどを入れることができますが、ゆうメールではマークの中に広告やロゴを入れることはできません。

ゆうメールの差出人・返還先表記のルール
ゆうメールでDMなどを発送する際は、[差出人・返還先]の情報を記載しなければなりません。
差出人はメール便発送代行会社(日本郵便とゆうメールの大口契約をした会社)を指し、返還先は発送した荷物がさまざまな事情(住所不備や受取拒否など)で配送先に届かなかった場合の戻し先を指します。
[差出人・返還先]の記載にも細かなルールがあります。
文字サイズは10ポイント(JIS規格)以上にする
ゆうメールマークの直下に[差出人・返還先]の記載をする場合、文字のサイズを10ポイント(JIS規格)以上にします。

隣接する社名・住所より文字のサイズを1ポイント上げる
[差出人・返還先]と広告主の社名・住所が同一面にある場合、隣接した位置に記載する必要があります。
その際、 [差出人・返還先]の文字サイズは、隣接する広告主の社名・住所よりも1ポイント以上大きくなければなりません。これは記載する紙面を問わず共通となります。
同時に[差出人・返還先]は7ポイント(JIS規格)以上の文字サイズで記載する必要があります。
ただし、ゆうメールマークの直下に[差出人・返還先]を記載している場合は、広告主の社名・住所の記載位置や文字のポイント数に制約はありません。

うら面に記載する時はおもて面にその旨を記載する
[差出人・返還先]をうら面に記載する場合、おもて面に“差出人・返還先はうら面に記載している”旨を記載します。
うら面記載の旨は、おもて面のゆうメールマークの直下に載せることができますが、広告主の社名・住所をおもて面に記載する場合は、その隣接した位置に「うら面に記載」の旨を載せます。[差出人・返還先]をうら面、広告主の社名・住所がおもて面に記載する際、広告主の社名・住所の記載位置や文字のポイント数に制約はありません。
ただし、 [差出人・返還先]と広告主の社名・住所両方をうら面に記載する場合は、うら面に記載がある旨を入れる必要はありません。
[差出人・返還先]をうら面に記載する時は、7ポイント以上(JIS規格)の文字サイズで記載する必要があります。

差出人の情報と返還先の情報は分けられる
通常であれば[差出人・返還先]の情報は、どちらも発送代行会社の情報が記載されますが、返還先を指定の住所にしたい場合は差出人と返還先を分けて記載することができます。
その場合、返還先の住所内に発送代行会社の事務局が入っていることを示す必要があります。

ゆうメールのその他のルール
ゆうメールには、ゆうメールマークや[差出人・返還先]記載のルールだけでなく、他にも守らねばならないルールがあります。
荷物の大きさに制限がある
ゆうメールの最大サイズは、長辺340mm以内、短辺250mm以内、厚さ30mm以内、重さ1kg以内である必要があります。
そして最小サイズは、長辺140mm以上、短辺90mm以上である必要があります。(荷物が円筒形の場合は長さ140mm、直径30mmが最小です)
最小の厚さと重さについては具体的な数字で示されていませんが、郵便局で区分機に通す際や郵送の際に破損する恐れがあるため、はがき程度の耐久力のある厚さで作成することが望ましいです。

ゆうメールでは信書が送れない
ゆうメールでは荷物を受け取る人を特定するような表現を含む信書を発送することができません。
デザインを企画制作する際は、信書に該当していないか注意して進めましょう。どうしても信書に該当するDM(バースデーDMや会員限定DMなど)を送りたい時は郵便をご検討ください。
また、印刷を一切利用していない手書きのものもゆうメールでは発送することができません。(全面手書きでできた手作りのはがきや封筒など)
ゆうメールは、宅配便よりも安価に送ることができ、角2サイズなどの大きなDMも発送できます。
過去に郵便に関するデザインルールをご紹介させていただきましたが、今回はゆうメールのデザインルールについて全9項目に分けてご紹介させていただきました。
これからDMを検討されている方、これまで郵便で送っていたDMを変えてみたいと考えている方、本コラムの内容や気になる点などがございましたら、お気軽にご相談ください。
最後に
ガリバーはDMの印刷・発送にとどまらず企画からお客様を全面サポートしています。
この記事の詳細やDMサンプル、成功事例などお気軽にお問い合わせください。