今回は、マーケティングで活用できるウィンザー効果についてご紹介します。
ウィンザー効果とは
ウィンザー効果とは、当事者から直接発信される情報よりも、第三者から発信される情報の方が信憑性が増す心理効果のことを指します。
アーリーン・ロマノネスの小説『伯爵夫人はスパイ』に登場するウィンザー侯爵夫人の「第三者の誉め言葉が、どんなときにも一番効果があるのよ」というセリフが由来となっています。
ウィンザー効果の特長
ウィンザー効果は、利害関係の無い第三者からの発信に対して発揮される効果です。
例えば、当事者である企業が自社の商品・サービスを紹介する際、消費者と企業間には利害関係が生じます。その場合、企業が商品・サービスに対してメリットを記載しても「事実と異なるのでは?」と疑われてしまうことがあります。
一方で、商品レビューなど第三者からの情報は利害関係がないため、信憑性の高い情報として受け取ります。
第三者からの情報は、ユーザーにとって商品・サービスを購入する際の有効な判断材料となり、企業にとっては商品・サービスの価値を高めてくれる効果を持っています。
ウィンザー効果を活用する上での注意点
ウィンザー効果を活用する上で注意するべき点が2つあります。
1つ目は、ステルスマーケティングを行わないことです。
当事者である企業が、第三者の口コミやレビューであるかのように見せかけて、商品・サービスの紹介をすることをステルスマーケティングと言います。
広告であるにもかかわらず広告であることを隠すことで、消費者が自主的かつ合理的に商品を選択できなくなるためタブーとされています。
2つ目は、景品表示法に違反しないことです。
景品表示法とは、商品・サービスの品質、内容、価格等を偽って表示を行うことを禁止する法律です。
ステルスマーケティングを行ったり、景品表示法に違反したことが発覚すると、罪に問われるだけでなく、商品・サービス、そして提供する企業に対する信頼も無くなります。
DMで活用するウィンザー効果
ウィンザー効果はDMでも活用できます。
第三者から発信される情報は、DMの効果を高める11の要素の1つであるユーザーボイスに該当します。
食品通販のDMを例とした場合、DMの紙面内にユーザーボイスとして実際に自社商品を購入した方の生の声を掲載します。
「新鮮で美味しかった」「美味しかったので、毎月注文しています」など、実際に食品を食べた方の口コミは、訴求する商品の価値を高め、商品購入の後押しになります。
また、ユーザーボイスは年齢や性別、職業や世帯構成などDMのターゲットに近い層の意見を載せることで、共感を得やすくなり、より信憑性の高い情報としてユーザーに届けることができます。
例えば、ファミリー向けの広告では実際にファミリー世帯の口コミを、学生がターゲットであれば同じく学生か20代前半の方の口コミ等が該当します。
ユーザーボイスに「30代 女性」など、どの層からのコメントであるかを明記することも、効果を高めるためのポイントの1つです。
最後に
ガリバーはDMの印刷・発送にとどまらず企画からお客様を全面サポートしています。
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