<h2 id="h6c806ee966">基本情報</h2><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/33e3c2f3ed4f40beae4fa5a0c18fd049/item-048-01.jpg" alt="三口産業様が実施したDMの表紙デザインとDMを開封した際のイメージ" width="1280" height="720"></figure><blockquote><p>【応募タイトル】Landcare新商品告知DM<br>【広告主】三口産業株式会社 様	<br>【目的】既存美容室への商品認知拡大/休眠美容室の活性化<br>【仕様】サンプルinメール®︎<br>【サイズ】A4</p></blockquote><p>三口産業様は美容室専売品(頭髪化粧品)の製造・販売を行っている会社様です。<br>取り扱いの基本ブランドの多くが代理店経由で各美容室へ流通している一方で、美容室直送の「Landcare(ランドケア)」という商品も取り扱っておられます。</p><h2 id="h54dd24d973">全国規模の営業活動を効率化</h2><h3 id="h729438d635">実施の背景</h3><p>これまでにも美容室へ情報を直接提供する事に力を入れ取り組まれていましたが、1件1件直接訪問を行って案内を行うには、全国広範囲に既存の美容室があることから時間も費用も大幅にかかるという事、またDMを送ったすべてのサロンにアフターアプローチするには効率が悪いことから足踏みされている状況でした。</p><p>そのような中、 「Landcare(ランドケア)」をリニューアルされることになり、これを機会に休眠美容室の掘り起こしはもちろん、現在ご使用いただいている美容室にも自社商品をより深く知って頂きたいという思いから、既存・休眠美容室向けにDMを実施される運びとなりました。</p><h3 id="h4c3a213501">実施前の課題</h3><p>DMを実施するにあたり、課題点が大きく2つありました。</p><ol><li><strong>休眠美容室の掘り起こしと商品継続取引の登録更新のお願いを同時に行いたい</strong></li><li><strong>返信のあったサロンのアフターフォローをよりスムーズに行いたい</strong></li></ol><p>三口産業様は今回のDMで、新たに“DM→営業活動→商品導入”の流れを作りたいと考えていました。</p><p>そこで<br><strong>リニューアル商品をすぐに体験できるサンプル入りDM</strong>という形が採用されました。</p><h2 id="h8d44a8eba7">化粧品パウチを封入できる仕様</h2><p>今回の訴求内容のメインは「Landcare(ランドケア)」という商品のリニューアル告知です。<br>リニューアル情報をいち早く届けるには営業訪問では時間がかかってしまうため、各既存の美容室に対して同時に情報を発信できるDMに着目。<br>同時に特別感を演出するために、美容師がそのリニューアル商品をすぐに体験できるように試供品パウチを封入。</p><p>前途の目的を踏まえた上で、今回はパウチの封入に特化したサンプルinメール®︎を提案し、採用いただきました。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/f8a5413bd62a443f982e487b5630a6a3/item-048-02.jpg" alt="DMの中には試供品のパウチが貼り込まれています。" width="860" height="430"></figure><p>試供品パウチがDMに封入されていることで、DMを手に取った際に厚みで「何か入ってる？」と気付かせ、他のDMと混ざっていても手触りの違いで開封を促す効果があります。<br>また、DM自体の印象も強く残すことができ、休眠美容室の掘り起こしの一般的でない「ツール」としても効果的です。</p><h2 id="hbbc494d919">見込み顧客を可視化した効率的な営業活動</h2><p>実際に投函したDMの表紙がこちら。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/161ba00e33de4734b0852a575bd43fe0/item-048-03.jpg" alt="三口産業様が実施したDMの表紙デザイン" width="860" height="496"></figure><p>ブランドイメージを崩さないために、DM全体をシンプルな色合いでまとめ、目を引く黄色の吹き出しで試供品サンプルが入っていることを明示しています。</p><p>また、宛名の下の目立つ位置にサンプルセット請求のレスポンス用QRコードを印字。<br>こちらのQRコードは弊社のOne to One log®︎が採用されていて、どの美容室の方がQRコードを読み取ったのかが、すぐにわかるようになっています。<br>これにより、DMを手に取り、興味を示していただいた方にいち早く営業を行うことでアフターフォローの効率化を図ることができます。</p><h2 id="h4ff894219e">ターゲット層に合わせた返信ツール</h2><p>続いて中面には、商品情報をシンプルに記載。<br>投函後に営業訪問等で詳細説明を行うこともあるため、情報は絞り込んで要点を簡潔に載せることで読み物としての抵抗感を抑えて親しみやすい印象に仕上げました。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/bbb1445424bf457dbfde90dbbc451697/item-048-04.jpg" alt="DMの中には試供品の他、返信用のはがきも同梱されています。" width="860" height="602"></figure><p>封入物はリニューアルした「Landcare(ランドケア)」の試供品パウチと返信用はがきの2点を封入しました。<br>返信ツールは、QRコードとはがきの2つ用意することで返信の間口を広げ、よりレスポンスしやすくしています。<br>幅広い年齢の方が美容室を運営しているので、お客様のニーズに沿った工夫となっています。</p><h2 id="h2f48567c08">約300件の休眠顧客の掘り起こしに成功</h2><p>DMを送付後、レスポンスのあった美容室から順々に訪問営業を実施。<br>訪問のきっかけ作りにDMを役立てることができ、事前に試供品を送ったことで、商品の感想など現場で生の声を直接聞くことができました。</p><p>最終的に今回のDMでレスポンスがあった件数は430件。内、サンプルセット請求数は373件でした。<br>元々契約の続いていた優良美容室88件を除くと、300件近くの休眠掘り起こしに成功しました。</p><p>レスポンスの比率はQRコードとはがきがおおよそ半々で、QRコードは読み取られた件数の内、約8割がそのままサンプルセットの申込みまで進んでいただいたことがOne to One log®︎の集計結果からわかりました。</p><p>過去にお取引のあった美容室を明確にし、発送リストを作成して全体にDMを送ったことで漏れのない告知ができ、全国各地の美容室の方々との接点を再構築することもできました。</p><p>担当者様からは、今後も商品のリニューアル時などにDMを継続して活用していきたいとのお声をいただくことができました。</p><p>今回の銀賞受賞は、DM発送後のフォローも視野に入れた三口産業様の戦略に、ガリバーのOne to One logがうまくはまった故の結果かと思います。三口産業様、ありがとうございました。</p>

全日本DM大賞2023で銀賞を受賞したガリバーのDM事例をご紹介します。第7弾はDM発送後のフォローを視野に入れた化粧品サンプル封入DMです。

既存顧客から休眠顧客までフォロー　商品をその場で試せるサンプル入りDM

<h2 id="h762ab509a6">なぜ7つ目の機能ができたのか？</h2><p>今回6つの機能に1つ加えたワケは、モバイル端末の普及や、国内トップシェアのスマホであるiPhoneのiOS11（通常のカメラでQRコードのスキャンが可能となった）が公開された事により、QRコードの利用もさらに広がり、DMにQRコードが掲載されることは当たり前となった為です。<br>今では弊社で印刷する91％のDMにQRコードが掲載されており、これまで必須だったはがきなどのレスポンスツールから、QRコードのみをレスポンスツールとして活用するDＭも増えております。</p><p>ということで前回ご紹介した①～⑥の続きとして⑦のご紹介します。</p><h2 id="h7d70586bc0">⑦WEBサイトへ誘導する</h2><p>DMは興味を持たせる為に<strong>気付かせる媒体</strong>、WEBサイトは興味を持った方に情報を伝える<strong>待ちの媒体</strong>と言えます。どれだけ素晴らしいWEBサイトを作っても、来訪してもらえなければ意味がありません。<br>もちろんWEB広告でも訴求する事は可能ですが、バナー広告など小さなスペースで訴求しなければならなかったり、ターゲットとなるユーザーにリーチできなかったり、動画広告の場合はスキップボタンを押すことだけに注力していたりと、広告が表示されているだけで見てもらえているとは限りません。</p><h2 id="h510bc827a6">なぜWEBへ誘導するためのDMを実施するのか？</h2><p>WEB誘導を目的とするDMを実施する理由として下記のようなものが挙げられます。</p><ul><li><strong>ネット広告の為に作成した充実したランディングページを流用したい。</strong></li><li><strong>作成したランディングページにマッチするお客様をセグメントしDMでお知らせしたい。</strong></li><li><strong>WEB広告での集客が上手くいかなかった。</strong></li><li><strong>せっかく作ったランディングページにアクセスが少ない。</strong></li><li><strong>WEB上での訴求方法に自信があるので、WEBへの集客手段としてDMを使いたい。</strong></li><li><strong>DM限定オファーに、より特別感を感じてもらう為、QRコードだけを掲載したDMを実施したい。</strong></li></ul><p>このように興味を持たせる為にDMが使われる一方で、はがきなどDMからのレスポンスを可視化するツールがない為、どれだけの成果（DMからアクセス者数）に繋がったのかがわからないという課題がありました。</p><p>この課題に対し、DM専用のURLを発行し、その専用URLへのアクセス＝レスポンス数としてグーグルアナリティクスを利用して可視化している企業もありました。</p><p>しかしグーグルアナリティクスではDM全体からのアクセス数は集計できるものの、誰からのアクセスなのかアクセスした個人を特定する事はできなかったため、DM発送後のフォロー面で課題がありました。（アクセスした人にアウトバウンドテレマーケティングをするなど）</p><p>アフターフォローや今後の施策のセグメント条件に加えるなどを行わない場合は上記の方法等でも問題ありませんが、WEBサイトへ来訪した方を特定しアフターフォローの効率化や、次回以降の施策のターゲティングに反映する場合は、弊社のOne to One logがオススメです。</p><h2 id="h9202279fe4">QRコードを活用して見込み顧客を可視化</h2><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/b806951388d341f28ceaf80bb4e5c210/item-047-01.jpg" alt="One to One logの使い方を説明する8ステップ" width="1280" height="1172"></figure><p>これまでご紹介してきたコラムでは、037がWEBサイトへアクセスした個人を特定し効率的にアフターフォローを行った事例となります。</p><p>WEB誘導に限らず、コラム045でご紹介してきた6つの機能を持たせたDMの場合でも紙面に小さく掲載した特設サイトやHPなどへのアクセスを可視化する事で、<strong>はがきなどのレスポンスの有無でしか判断できなかったDM</strong>をより細かく分類する事ができます。</p><ol><li><strong>レスポンスがあり、特設サイトにもアクセスがあった方</strong></li><li><strong>レスポンスはあったが、特設サイトにはアクセスがなかった方</strong></li><li><strong>レスポンスはなかったが、特設サイトにはアクセスがあった方</strong></li><li><strong>レスポンスがなく、特設サイトにもアクセスがなかった方</strong></li></ol><p>の4つに分ける事が可能となりました。<br>中でも3.の<strong>レスポンスはなかったが、特設サイトにはアクセスがあった方</strong>を見込み顧客として次回以降の施策を行う事で効率的な引上げが可能となります。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/d6aca06290844089a2482334ca60eda0/item-047-02.jpg" alt="One to One logを使う事でDMのレスポンスを4つに分類することができます。" width="1280" height="832"></figure><p>誰をWEB誘導できたのかが明確になる点、レスポンスの無かった方を細分化できる点から、One to One logはQRコードが掲載されるDM全てにオススメできるサービスです。</p><p>長くなりましたが、コラム045でご紹介した「DMが持つ6つの機能」にWEB誘導を加えた下記の7つがDMが持つ機能となります。</p><p><strong>DMが持つ7つの機能</strong></p><ol><li><strong>見込み客を目的の場所に連れていく</strong></li><li><strong>PRやイメージの向上</strong></li><li><strong>営業パーソンを支援し、より効果的な（パーソナルな）関係を作り出す</strong></li><li><strong>見込み客の行動の確保</strong></li><li><strong>郵便によって現実の注文を取る</strong></li><li><strong>リサーチ及び市場調査</strong></li><li><strong>WEBサイトへ誘導する</strong></li></ol><p>今後もIT技術の進化などによってDMの価値や機能は変わっていくと思います。<br>ガリバーでは時代に合ったDMの使い方、お客様のニーズに合ったDMの使い方をご提案させていただきます。</p>

アメリカのDM研究家ヘンリー・ホーク氏が唱えた「DMが持つ機能」は技術の進歩により増えた？！7つ目の機能「WEB誘導」の実用性とは？

<h2 id="h9d8c6f4e24">6つの機能とは？</h2><p>この「6つの機能」は前回のコラムでご紹介した4つのタイプと同じく、アメリカのDM研究家ヘンリー・ホーク氏により提唱されたもので、以下の6つに分ける事ができます。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/d3aa37a2010e485096ee9e830ceb1673/item-045-01.jpg" alt="DMの持つ6つの機能" width="1280" height="699"></figure><h2 id="h57bd69a376">①見込み客を目的の場所に連れていく</h2><p>新店舗やイベントの告知を兼ね、来店促進や購買促進を目的とするDMにオススメです。<br>お財布に入るサイズの引換券やクーポン券などのチケットを同梱する事で、より行動してもらいやすくなります。また、店頭などでチケットを回収する事で来場者数なども可視化しやすくなります。</p><p>これまでご紹介してきたコラムでは027/029が店舗などへ誘導したDMとなります。</p><p>チケットの封入ができる、ハリコメール、サンプルinメール、にょきっと飛び出すオリメール（ポケットギフトメール）がオススメです。</p><h2 id="h128d1628f3">②PRやイメージの向上</h2><p>バースデーDMや年賀状などがメインのDMがこれにあたります。インターネット通販の利用率が高い現代において、定期的に購入してもらう＝ファンになってもらう事はLTVを伸ばす為に不可欠です。初回購入から1週間後に送るフォローDM等も「売って終わりではない」といったアピールやF2転換に繋がりやすく、関係性づくりにおいては基本となります。</p><p>これまでご紹介してきたコラムでは021/032が関係性づくりの為に実施したDMとなります。</p><p>コラム017でもご紹介しておりますが、年賀状は本当にオススメです。このコラムを読んでくださっている皆さまも年賀状は<strong>誰から届いたのか必ず確認</strong>されると思います。期間限定閲読率100％のDMを送らない選択肢は無いと思います。</p><h2 id="h2470f2aa35">③営業パーソンを支援し、より効果的な（パーソナルな）関係を作り出す</h2><p>②でご紹介した「PRやイメージの向上」に近い部分を感じますが、ここでは営業パーソンを視点として捉えます。<br>例えばDM発送後にテレマーケティングを行う場合などには、「○○なDMが届いておりませんか？」何のDMについての電話なのかわかるような特徴が必要となります。この特徴となるデザインを弊社ではコミュニケーションサインと呼んでおります。<br>例えば<strong>「赤いDMが届いておりませんか？」</strong>や<strong>「手触りがザラザラとしたDM」</strong>、<strong>「キラキラと模様が動いて見えるDM」</strong>などが挙げられます。</p><p>これまでご紹介してきたコラムでは037が営業パーソンのテレマーケティングを支援する事をフローに組み込んだDMとなります。このDMでは弊社のサービスであるOne to One logを組み合わせる事で、DMのQRコードからアクセスのあった方へ優先的に連絡をし、効率的なフォローに繋げておりました。</p><h2 id="hb4f16dcb75">④見込み客の行動の確保</h2><p>主に資料請求を目的とするDMがこれにあたります。<br>DMを受け取った後の行動は下記の通りいくつかありますが、個人（もしくは企業）から企業へ送信される行動の中で唯一資料請求は“検討段階でのレスポンス”となります。<br>つまり個人（もしくは企業）を特定できるレスポンスとして最もハードルが最も低いものが資料請求となります。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/0ab872646df6435baa99957d2093d4c8/item-045-02.jpg" alt="顧客の行動の種類とハードルの高さを示すグラフ" width="1280" height="832"></figure><p>DMは「DMから注文獲得」など即効性を求めて実施する企業が多く、資料請求を目的とするDMは多くありません。ですが、商材によっては資料を見てから検討する方も多くあります。</p><p>「うちの商品は資料請求型かな？注文型かな？」とお悩みのようであれば、レスポンスツールの注文欄の下あたりに資料請求などのチェックボックスを設け、注文以外のレスポンスもできるようにすればOKです。</p><p>コラム033でご紹介している高級有料老人ホーム様の事例では施設見学会への参加を募るDMを送りましたが、遠方のお客様や「検討はしているが見学会までは…」といったお客様ともコミュニケーションが取れるように、見学日の記入欄の他に資料請求のチェックボックスを設けています。</p><p>特に、自動車の新型車の告知DMの場合は、【DMが届く→DMから購入】とはならず、【DMが届く→カタログ請求→商談→契約・購入】といったフローになるかと思います。（テスラやヒョンデなどはネットで契約→指定場所で受け取りなどイレギュラーもありますが…）</p><h2 id="ha07a4bcabe">⑤郵便によって現実の注文を取る</h2><p>DMに付属されたレスポンスツールから注文を行う通販DMがこれにあたります。<br>ただ注文書を用意すれば良いというワケではなく、はがき、封筒、FAXなどターゲットの属性（個人or企業など）に適したツールを複数用意する必要があります。<br>また注文の際の氏名や住所などの個人情報記入の手間を省く加工前印字もレスポンス獲得の為に重要となります。弊社が取り扱うDMのほとんどが加工前印字に対応しております。詳しくはお問い合わせください。</p><h2 id="hcf7dce5c42">⑥リサーチ及び市場調査</h2><p>こちらはアンケートDMなどの直接注文や資料請求とは異なり、企業が用意した質問に回答してもらう事を目的としたDMとなります。<br>既存顧客に対してのアンケートDMではサービス向上に役立てたり、見込み顧客に対してのアンケートDMでは潜在ニーズを聞き出し、今後のアプローチ方法を決めたり、接点のないお客様に対してのアンケートDMでは見込み顧客のリスト化に繋がったりと使い方はさまざまです。</p><p>直接的な売上には繋がらないものの中長期的な視点でサービスを改善したり良い方向に繋げることができます。一方で見知らぬ会社から届くアンケートDMはもちろん、会員登録済の企業から届くDMであってもサービス内容の変化や利用者にとってのメリットが無い場合はレスポンスする理由が無い為、オファーで補う必要があります。（オファーについてはコラム007にてご紹介しています。）</p><p><a href="https://www.gulliver.co.jp/column/five-elements">DMの効果を上げる5つの要素についてはコラム007にて解説</a></p><p>以上6つが、アメリカのDM研究家ヘンリー・ホーク氏が提唱したDMの持つ6つの機能となります。<br>…ですが、モバイル端末が人口の9割以上に普及している昨今においては6つの機能に加え「⑦WEB誘導」もDMの機能の1つとなっていると感じます。</p><p><strong>レスポンスツールはQRコードだけ</strong>というお客様もおり、「WEB広告では潜在顧客へのリーチが難しいから、DM（アナログメディア）でWEBサイト（デジタルメディア）へ誘導して刈り取る」という手法でDMを活用しております。</p><p>4月3日更新のコラムにて、本コラムの続きとして「⑦WEB誘導」について書きたいと思います。</p>

DMの機能を理解することで最適なアクションデバイスがわかる！DMが持つ6つの機能についてお伝えいたします。

ただ情報を届けるだけじゃない　DMが持つ6つの機能を紹介

<h2 id="hbfaa4ce27c">4つのタイプとは？</h2><p>「4つのタイプ」はアメリカのDM研究家ヘンリー・ホーク氏により分類されたもので、以下の4つに分ける事ができます。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/ef34c4ea05484446be000031c8f1c405/item-044-01.jpg" alt="DMは4つのタイプに分けられる。左から情報DM、説得DM、実用DM、想起DM。" width="1280" height="378"></figure><p>情報DMは<strong>即座に注文がくる事は想定しないDM</strong>を指します。<br>これまでご紹介してきたコラムでは、027/035が情報DMにあたります。</p><p>説得DMは<strong>注文・お問い合わせといった行動を促す事を目的とするDM</strong>を指します。<br>これまでご紹介してきたコラムでは001/003/005/025/029/031/033/037が説得DMにあたります。</p><p>実用DMは<strong>郵便本来が持つ「連絡を取る」事を目的としたDM</strong>を指します。<br>これまでご紹介してきたコラムでは、021/032が実用DMにあたります。</p><p>想起DMは<strong>特定のイメージや名称を定着させる事を目的としたDM</strong>を指します。<br>実はこの想起DM…、分類がかなり難しいです。というのも特定のイメージや名称を定着させる事は情報DMや説得DM、実用DMでもできるからです。</p><h2 id="h3873f2af15">特定のイメージや名称の定着だけに固執しない</h2><p>コラム003でご紹介しているちば醤油株式会社様の事例は、説得DMにあたる<strong>注文・お問い合わせといった行動を促す事を目的</strong>としている一方で、DMを受け取る方々へ「暖簾（のれん）＝ちば醤油」というイメージの定着もねらいとしています。</p><p><a href="https://www.gulliver.co.jp/column/dm-award-2019-prize">全日本DM大賞 ちば醤油様DMについてはコラム003にて解説</a></p><p>つまり、<strong>特定のイメージや名称を定着させる事を目的とする</strong>場合、<strong>特定のイメージや名称を定着させる事だけを目的</strong>としなくても私見ですが何とかなるという事です。</p><p>例えば年に4回、四季に合わせたタイミングでDMを実施する場合などは、季節の商品など発送タイミングに応じて変わるメインビジュアル以外に、共通のビジュアルを用意しておく事で「あっ！○○からDMが来た！」とイメージの定着に繋がり、開封・閲読に繋がりやすくなります。</p><p>しかし上記は既存顧客の中でもアクティブユーザー以上に言える事で、休眠顧客や見込み顧客においては逆効果になる事もあります。<br>ここまでコラムを読んでいただいている方の中にも興味の無い会社から届くDMを見ずに捨てる…そんなこともあるのではないでしょうか？</p><h2 id="h74c433dd23">同じデザイン＝マンネリ化のリスク</h2><p>以前、「毎月送っているDMのレスポンス率が下降傾向にある」といった課題を抱えるお客様がおりました。DMの紙面にはエビデンスやユーザーボイスなどDMの効果を上げる11個のコツがきちんと掲載されているにも関わらずです。</p><p><a href="https://www.gulliver.co.jp/column/eleven-tricks">DMの効果を上げる11個のコツについてはコラム011にて解説</a></p><p>課題を聞き、DMを見た時に「型にはまりマンネリ化？」とわかりました。デザインのコンセプトを聞くとやはり「以前結果が良かったから」と…。<br>結果、DMの掲載内容は変えずデザインのみを変更しレスポンス率は上昇しました。</p><p>このように<strong>特定のイメージや名称を定着させる事</strong>を目的とする事は良くも悪くも作用します。<br>この事例でターゲットに合わせてデザインやコンセプトを用意する事が大切だと再認識しました。</p><p>少々脱線しましたが、DMは4つのタイプに分けることができます。<br>カタログを封筒に入れて送るなど、ただDMを送るのではなく、どのような戦略でどのようにDMを活用していくか、最初に情報DM、説得DM、想起DM、実用DMから選び企画をたてることが大切です。</p><p>次回はDMの6つの機能についてお話しさせていただきます。</p>

DMは目的を定める事が効果の最大化への第一歩。認知拡大やお問い合わせ獲得など、DMの目的別4タイプについてお伝えいたします。

目的を明確にして広告効果を高める　4つのDM分類と企画のマンネリ解消例

DMからWEBサイトへ誘導　スマホが普及した今こそ活かせるDMの新機能

<h2 id="h6c806ee966">基本情報</h2><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/1eebb571acc749488cf6dd41b655819b/item-046-01.jpg" alt="デジタル抽選券のイメージ" width="1280" height="773"></figure><blockquote><p>【広告主】大型ショッピングモール様<br>【目的】年末商戦対策としてキャンペーンを実施</p></blockquote><h3 id="h4c3a213501">実施前の課題</h3><ul><li>年末キャンペーンを開催しその期間中抽選会を行い販売促進につなげたい。</li><li>時節柄、抽選会場や景品交換所などで密になるようなやり方は避けたい。</li><li>どなたでも安心して参加いただけるよう複雑な仕組みはやめたい。</li><li>同時にお客様の生の声を聞き今後の活動に生かしたい。</li></ul><h2 id="habee26f58c">商品購入ごとにQRコード入りの抽選券を配布</h2><p>商品をご購入していただいたお客様に<strong>「QRコードが掲載された抽選券」</strong>をお渡しし、そのQRコードをスマホで読み取ることで「オンライン抽選会サイト」に進んでいただく仕組みをご提案。 また初回アクセスの際には、数問のアンケートを設け、お客様にはデジタル抽選会を楽しんでもらいつつ、<strong>店舗としては集客と生の声を集めることができる</strong>win-winのシステム開発をご提案しました。</p><h2 id="hc5e3f0f4ae">アンケート付き抽選会システムの流れ</h2><p>①抽選券に掲載されたQRコードをスマホで読取り「アンケート付き抽選会サイト」にアクセスします</p><p>②リンク先となる初回参加者用ページにて、アンケートにご回答いただき、2回目以降の抽選でアンケートページを簡略化するために必要なIDとパスワードを登録し、抽選ページに進みます。</p><p>③抽選結果があたりの場合は結果ページに景品引換画面が表示されます。（はずれの場合は結果ページからトップページに戻ります。）</p><p>④商品交換所で景品引換画面と抽選券を見せ、景品と交換となります。<br>※初回登録が済んでいるお客様は発行したIDとパスワードを使用し、2回目以降の抽選はアンケートなしで進めることが可能です。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/5849ec53d6fa45d7bd9ff816b8a1bdce/item-046-02.jpg" alt="QRコードを読み込んでから景品を手に入れるまでのフロー。" width="1280" height="378"></figure><h2 id="h7d6ec79b72">管理画面で抽選の確率調整が可能</h2><p><strong>抽選コントロール画面（管理画面）で当選数や当選確率をコントロール！</strong></p><p>この抽選システムは抽選コントロール画面で当選数や確率をリアルタイムにコントールすることが可能です。例えば『ランチタイムは来店者数が多いので当選数を増やしたい、当選確率を上げたい』などのご要望にもご対応可能です。<br>予め過去の来店データを基に予測を立てておく事に加え、天気や気温などのコンディションによって変動する来店者数に沿って理想の運用を行うことができます。</p><h2 id="he3dc790edb">クッキーを利用しないデータ保存システム</h2><p><strong>ID、パスワード方式のため、クッキーを使わないシークレットモードなどのスマホでも楽しめる！</strong></p><p>閲覧サイトの履歴を残さない”シークレットモード”機能を持つスマホがあります。この機能をONにしている状態だとデータを保存できないため、履歴情報やクッキーを利用したWEBシステムは利用できません。（…というよりもデータが保存できないので2回目のアクセスでも初回と同じ画面が表示されます。）<br>しかしID、パスワード方式ならスマホにデータを保存せず、サーバー側にデータを保存する仕組みの為、シークレットモードをONにしている方はもちろん、ご家族など複数名でお買い物される方やイベント期間中に機種変更した方などでもデータを継続して使う事が可能です。<br>クッキーで管理した方が簡単ではありますが、データが消える事でお客様が悲しまずクレームにならない“お客様ファースト”な運用が大切です。</p><h2 id="hacb64a3a91">抽選状況とアンケート結果をスムーズに収集</h2><p><strong>抽選参加データ、アンケート収集データが集計できイベント参加率が一目瞭然！</strong></p><p>今回の「アンケート付き抽選システム」では</p><ol><li>抽選参加データ</li><li>初回登録時に回答したアンケートデータ</li></ol><p>を収集しました。</p><p>イベント開催期間中の参加人数、当選数、商品引換数などの抽選参加データが日別、時間別で集計することが可能です。<br>また、アンケートは選択項目だけでなくフリーアンサーにも対応できます。<br>お客様の生の声を幅広く聞くことができ、今後の店舗運営の参考になります。</p><h2 id="ha07e8f0daf">ご担当者様の声</h2><p>実際にこの仕組みをご利用していただいた企業のご担当者様からは</p><p><strong>時間による抽選数のコントールでの商品交換所での混雑の軽減はもちろん、アンケートでお客様の生の意見が聞けて大変良かった。また抽選券をお持ち帰りいただきご自宅からも参加が可能だったため夕食後の落ち着いた時間帯に参加される方も多くみられました。当選の場合は景品交換所で引き換えとなるため、当たった方は再度来店していただけるリピート効果もありました。</strong></p><p>などの嬉しいお言葉をいただきました。</p><p>ガリバーではショッピングモール、百貨店、銀行・クレジットカード会社、M&amp;A仲介会社、自動車ディーラー、ゴルフ場、スポーツ用品専門店、飲食店、ガス・給湯器販売、資格検定協会などのお客様より、抽選会やキャンペーンイベント、アンケートや予約・注文システムなど、お客様のご要望に合わせて数多く開発してきました。<br><strong>デジタルコンテンツもガリバー</strong>にお気軽にご相談ください。</p><p><a href="https://www.gulliver.co.jp/column/lottery-tickets">抽選関連のラインナップについてはコラム023にて解説</a></p>

デジタル抽選の導入に一歩踏み出せないご担当者様必見！イベント参加者の声とデジタル抽選のポイントをご紹介します。

人件費削減・会場不要で行列もつくらない　デジタル抽選会事例

<h2 id="h4abb4c1a45">鳥獣戯画のうさぎをテーマに統一</h2><p>今年は、<strong>ダイアリー（2種）、年賀状、タオル、カレンダー、封筒（2種）</strong>を作成しました。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/b950fdefdebc4b8eb73f316a480c710b/item-043-01.jpg" alt="鳥獣戯画のイラストがデザインされた封筒、ダイアリー2種、カレンダー、タオル、年賀状の集合写真" width="1280" height="976"></figure><p>毎年のことですが、1つ1つの企画とデザインは社内で作成しております。</p><p>今回は「鳥獣戯画のうさぎ」がテーマでしたので、デザインはもちろんのこと、鳥獣戯画の世界観を各アイテムに盛り込んでおります。</p><p>余談ですが、鳥獣戯画は平安時代後期から鎌倉時代初期に描かれたと言われており、動物が人間のような仕草で当時のできごとなどを表現しています。現代の漫画にも用いられる技法などもあり日本最古の漫画と言われています。</p><h2 id="hec11954b41">ダイアリーは昔の書物とシンプルの2種類のデザイン</h2><p>2種類あるダイアリーの1つは、和綴じと呼ばれる紐で縛る方法で製本しているようなデザインにしています。実際は無線綴じですので耐久性もバッチリです。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/60f11cfed5114728b973f99ed99d703c/item-043-02.jpg" alt="ダイアリー2種が並ぶ様子" width="1280" height="976"></figure><p>もう1種類はシンプルなデザインにしており、お好みの方を選べるようになっています。</p><h2 id="h7e1a644650">タオルは鳥獣戯画の巻物をイメージした仕上がり</h2><p>鳥獣戯画が描かれている巻物をイメージし、本来畳まれたタオルに巻く熨斗紙を筒状にしています。私も御年賀でタオルをたくさんいただきますが、他社とは一味違った印象を与えること間違いなしでしょう。<br>またタオルを使っていただく為、熨斗紙を外す仕掛けとして、 DM同様に開けたくなるようなリード文と“新春運試し”ができるQRコードを掲載しています。<br>「御年賀でタオルを渡したけど別の日に訪問したらまだデスクに置かれていた...」何てこともあるのではないでしょうか?御年賀だってDM同様に”思わず開けたくなる仕掛け“が大切です。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/bd1e2390c26b4322b767c7bef0aa1346/item-043-03.jpg" alt="巻物を連想させる筒状の年賀タオル。熨斗にはQRコードが掲載されています。" width="1280" height="976"></figure><h2 id="h154bd8b90f">年賀状は鳥獣戯画の屏風をイメージしたデザイン</h2><p><br>今年の年賀状は裏面には折り線が入っており、そこの位置で年賀状を折ると屏風として飾れます。<br>また、屏風の右端にはDMを受け取った方のお名前があり、思わず飾ってもらえるような狙いもあります。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/e0a2d835e9b44d00ba2b5982cb4d396b/item-043-04.jpg" alt="特色ゴールドのトナーを使って印刷され、折り線に沿って折ると卓上サイズの屏風に仕上がります。" width="1280" height="976"></figure><p>「金色が綺麗に出てるなぁ」とゴールドの発色が良いとお気づきの方、大正解です。<br>特色のゴールドを使用しているので4色(CMYK)での表現とは異なりキラキラと輝いています。</p><h2 id="hd022ea1e8f">特設サイトは平安時代の賭弓を再現した運試し</h2><p>年賀状の表面にあるQRコードとタオルの熨斗紙に掲載されたQRコードからアクセスできる特設サイトでは“新春運試し”ができます。<br>運試しの方法は賭弓(のりゆみ)と呼ばれる平安時代の宮廷年中行事を参考にしています。もちろんこの賭弓(のりゆみ)も鳥獣戯画に描かれている当時のできごとの1つです。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/0ea6aff94270414786a92427acd6f2d5/item-043-05.jpg" alt="熨斗や年賀状のQRコードはデジタルおみくじにリンクします。" width="1280" height="680"></figure><p>完全抽選型ですので是非とも良い結果が出るまで運試しをしていただければと思います。弓矢で的を射抜くアニメーションや大当たりの演出なども複数パターン用意しておりますのでそれなりに楽しめます！</p><h2 id="h617fa158cb">話題作りと環境への配慮</h2><p>こういった楽しめる企画は、年賀状を受け取った方が社内でシェアしてくださったり、家庭に持ち帰ってご家族で一緒に楽しんでくださったりと、ガリバーの認知を拡げることにも一役買っており、年賀状投函後には宛先のご担当者様とは別の方からお問い合わせをいただく事も多数ございます。</p><p>また昨今話題の環境問題への取り組み・環境への配慮という面で、昨年に引き続き、年賀状、封筒、タオルの熨斗紙は森林認証紙を使用しています。</p><p><strong>ガリバーでは「お客様」と「お客様のお客様」を大切にし、企業とお客様を繋ぐコミュニケーション向上を狙った楽しめるコンテンツを企画し、環境面へ配慮した生産体制で、効果の上がるダイレクトメールを作成いたします。</strong></p><p><strong>カレンダーや御年賀などの年末年始アイテムセットのご依頼もお待ちしております！</strong></p>

2023年のガリバーオリジナル年末年始アイテムを一挙ご紹介！年賀状の特製LPの体験版など内容盛りだくさんです。

テーマは「鳥獣戯画とうさぎの豆知識」 ガリバー年末年始アイテム2023

<h2 id="h75c3988883">あ行</h2><h3 id="h08474d7589">圧着</h3><p>糊やニスを使って紙同士を接着する加工です。<br>剥離ができる糊や剥がすことができない完全接着用の糊があり、製品の仕様によって使い分けています。<br>ガリバーでは環境に優しい水性糊、水性ニスを使用しています。</p><h3 id="hd9931c1919">エンボス</h3><p>紙や布などにプレス等で凹凸の加工をつけたものの総称です。</p><h3 id="h123035d908">折り加工</h3><p>印刷物を仕上りサイズになるよう折る加工です。DMでは2つ折りや巻き3つ折り、DM折りやZ折りがあり、ページ物の場合、四つ折り、八つ折り、16ページ折り、32ページ折りをしてから綴じ加工をします。</p><p><a href="https://www.gulliver.co.jp/column/fold-paper">折り加工の詳細はコラム054にて解説</a></p><h3 id="he7d03cfd4a">折丁</h3><p>面付けしたページ物を決まった順序で折り曲げてページ順に仕上げたものです。</p><h2 id="h53a82a051f">か行</h2><h3 id="h1931e20a27">型抜き/抜き加工/トムソン加工</h3><p>指定の形に用紙を切り抜く加工です。<br>ガリバーのサンプルinメールの開封ミシンや円形、宛名まどなどの断裁では作れない形を表現する際に行います。</p><h3 id="h9dd83969a3">合本(ガッポン)</h3><p>複数の冊子を束ねて一冊の本に仕上げる加工です。</p><h3 id="h987e3b36ab">紙目</h3><p>紙の繊維が並んでいる方向のことを指します。<br>用紙を製造する機械から流れ出る方向に繊維が並んでいます。<br>全紙の長辺に沿っている繊維の並びが「縦目(T目)」、短辺に対して平行なら「横目(Y目)」と呼びます。<br>折り加工を行う際は、折り目部分が割れて見た目が悪くなることを防ぐため、折りの方向と紙目を合わせます。</p><h3 id="h94eab00de1">化粧断裁</h3><p>印刷物や冊子などを仕上り寸法に仕上げるための断裁加工です。</p><h3 id="haf19793c68">合紙(ゴウシ)</h3><p>印刷した用紙と厚い板紙を貼り合わせる加工です。絵本などの表紙の加工が代表的です。<br>用語集[製版/印刷編]に出てくる合紙(アイシ)とは別の言葉です。</p><h3 id="hddafe57246">小口</h3><p>本を開いた状態の外側のふちを指します。<br>圧着DMの作成でふちのり圧着を行う際に、「小口を圧着する」ということもあります。</p><h2 id="h4276d810c1">さ行</h2><h3 id="hf758bb1911">刷本(スリホン)</h3><p>印刷機からでてきたままの加工がされていない状態の印刷物を指します。</p><h3 id="h8f07d649e8">製本</h3><p>本文や表紙などを合わせて印刷物を本の形に仕上げる工程を指します。</p><h3 id="hd41dac3d41">全面圧着</h3><p>紙同士が重なる面に糊やニスを全面に塗って圧着する加工です。<br>はがきなど郵便ルールの都合で全面圧着しなければならない加工などに用います。<br>ガリバーでは糊とニスによる圧着が可能で、他にもPP圧着などがあります。</p><p><a href="https://www.gulliver.co.jp/column/postcard-rules">圧着はがきのルールについてはコラム006にて解説</a></p><h2 id="hcbe638e6b2">た行</h2><h3 id="hd45cf14aab">丁合</h3><p>ページ物を作る時にページ順に印刷物を重ねていく作業です。</p><h3 id="ha04cbb8e13">綴じ加工</h3><p>印刷物をページ順に重ねて固定する加工です。<br>綴じにはたくさんの方法があり、仕上りの本の用途やページ数などに応じて綴じ方を変えています。</p><p><a href="https://www.gulliver.co.jp/column/binding">綴じ加工についてはコラム034にて解説</a></p><h2 id="h8d85809d9b">な行</h2><h3 id="h93fed1cec4">ノド</h3><p>開いた本の中央にある綴じ部分のことを指します。</p><h2 id="h9821188478">は行</h2><h3 id="h1268f225eb">封入</h3><p>封筒などにチラシやパンフレット、申込用紙などを入れる作業です。<br>封入後に封を閉じることを封緘（ふうかん）と呼びます。</p><h3 id="h2866056975">ふちのり圧着</h3><p>折り加工をした紙の内側のふちに沿って糊を引いて圧着する加工です。<br>オリメールやハリコメールなどガリバーの多くの圧着DMはこのふちのり圧着で加工しています。</p><h3 id="hf93e971bcb">フラップ</h3><p>ぱたぱたと開閉する物を意味していて、ここでは封をするための糊しろ部分を指します。<br>ガリバーではカタメールというカタログをフラップで閉じて封筒に入れずにそのまま発送ができる商品があります。</p><h3 id="hd0c6fc49a3">ペラ</h3><p>ページや折り加工がない1枚物の印刷物のことです。</p><h2 id="h5d50d10a71">や行</h2><h3 id="hc99316a013">ヤレ紙/損紙</h3><p>印刷や製本加工などの工程で、製品として使用できなくなった印刷物のことです。</p><h3 id="h12e8bd9dad">UVエンボス/疑似エンボス</h3><p>2層のニスを重ねて刷り、重なったニス同士が弾きあってできた気泡で手触りのある凹凸を表現する技術です。<br>プレスで凹凸をつけるエンボスとは異なり、平面にザラザラとした手触りを表現できます。</p><h3 id="hf9b6280aba">溶解処理</h3><p>機密文書や宛名などの個人情報を含む書類およびDMの処分方法です。<br>紙を水と混ぜながら粉砕していき、紙繊維になるまで細かくしていきます。<br>紙繊維はダンボールや再生紙の材料となります。</p><h2 id="hc31a469399">ら行</h2><h3 id="h7e4fbf1c15">落丁</h3><p>本来のページ順と異なり、ページが抜け落ちてしまった状態のことです。</p><h3 id="h53ab4fbd28">乱丁</h3><p>本来のページ順と異なり、ページが入れ替わってしまった状態のことです。</p><h2 id="h058a7e1d01">わ行</h2><h3 id="h14bab3dc0e">渡り</h3><p>本などの見開きの右端から左端までの寸法を指します。</p><p></p>

印刷やDMにまつわる専門用語を皆さんにご紹介します。第4弾は加工に関する用語や制作工程の用語についてまとめました。

知っていて損なし！印刷用語・DM用語集 [加工編]

<h2 id="h75c3988883">あ行</h2><h3 id="h868ead8feb">合紙/間紙(アイシ)</h3><p>印刷物の間に挟み込む紙です。<br>印刷物がこすれて汚れがつくのを防ぐ役割や、100枚など一定の枚数ごとに紙を挟んで数量の確認を容易にするなどの目的で使われます。</p><h3 id="hc843945242">網点</h3><p>印刷物を構成する細かい網状の点です。インキが小さな点で紙に印刷され、その密度や大きさ、色の重なり具合に応じて目で見える色やその濃淡が変化します。</p><h3 id="h65fe63154a">インキ</h3><p>印刷で使用する着色剤です。インクと同義ですが、印刷業界ではインキと呼ぶことが多いです。</p><h2 id="h53a82a051f">か行</h2><h3 id="h9c30ef4a1a">菊判/菊全判</h3><p>用紙のサイズの1つです。具体的なサイズは636mm × 939mmで、半分に切った状態を「菊半裁」と呼びます。<br>ガリバーでは1枚ずつカットした紙に印刷する枚葉印刷機を使用しており、最大でこの菊全判の印刷まで可能です。<br>菊判の用紙はA判サイズの印刷物に適しています。</p><p><a href="https://www.gulliver.co.jp/column/paper-envelope-size/">代表的な印刷用紙のサイズはコラム077で解説</a></p><h3 id="h737d24bae2">斤量</h3><p>用紙の厚さを示す単位です。全紙で1,000枚重ねた状態の重さで、その紙の厚さを表します。<br>ガリバーで最も多く使われている紙の斤量はマットコート紙の菊判76.5kg(四六判110㎏)です。</p><h3 id="h1fe8451610">くわえ</h3><p>枚葉印刷機の装置の１つで、積み重なった用紙を1枚1枚くわえて印刷機のローラーに引き込んでいきます。<br>くわえ位置は印刷ができないため必ず余白を取ります。<br>用紙のくわえ位置を「くわえしろ」、その反対側を「くわえじり」と呼びます。</p><h3 id="h7bfe44571d">下版(ゲハン)</h3><p>校了および責了となったデータを印刷工程へ移すことを指します。<br>最終データから刷版を作り印刷工程に移す段階のため、下版後にデータの修正を行うことはできません。</p><h3 id="hadc51c8da6">見当・見当合わせ</h3><p>印刷物の表裏の絵柄の位置関係や同じ印刷面の色のズレがないように、版の位置を合わせる作業を指します。<br>見当を合わせる際はトンボで確認を行い、もし少しでもズレが発生した場合、絵柄がぶれたり、にじんだような印象になります。</p><h3 id="h599b8d0c19">合成紙</h3><p>合成樹脂を主原料にして作られた紙の1種です。いわゆるプラスチック素材で作られた紙で、風合いや見た目は一般的な紙に類似していますが、耐水性が高いなどプラスチックの特性も兼ね備えています。<br>屋外に貼るポスターなどによく使用されます。</p><h2 id="h4276d810c1">さ行</h2><h3 id="h888e823c11">再版</h3><p>以前印刷したものと同じ絵柄で追加印刷を行うことです。<br>重版や単純増刷などとも呼ばれ、絵柄を一部だけ変更して追加印刷することを「改定増刷」と呼びます。</p><h3 id="h60668fec18">刷版</h3><p>印刷用の版(いわゆるハンコのようなもの)のことで、色ごとに分解して反転させた印刷絵柄をアルミ版に焼き付けて作ります。<br>書籍などに“初版”という言葉を見かけることがあるかと思いますが、これは最初に作られた刷版で印刷された書籍を指しています。</p><h3 id="h682fdb647b">CMYK</h3><p>印刷に使用する4色の略称です。<br>プロセスカラーとも呼ばれシアン、マゼンタ、イエロー、キープレート(黒)の頭文字を取っています。</p><p><a href="https://www.gulliver.co.jp/column/rgb-cmyk-colors">色の三原色についてはコラム016にて解説</a></p><h3 id="h0932fba891">CTP</h3><p>Computer to Plate の略称で、コンピューターから直接刷版に絵柄を焼き付けて出力を行う方法です。</p><h3 id="h48d51b693b">色材</h3><p>色の原料のことです。この原料には「顔料」と「染料」の2種類があり、顔料は水や油に溶けない不溶性で印刷インキや絵具などが顔料で作られた色材です。一方で染料は水や油に良く溶けて布などの繊維にまで色が染み込みやすい性質があることから、文字通り染物などに使われます。</p><h3 id="h05b17c0262">四六判/四六全判</h3><p>用紙のサイズの1つです。具体的なサイズは788mm × 1091mmで、ガリバーではこの半分のサイズである「四六半(788mm × 545mm)」まで印刷が可能です。<br>四六判の用紙はB判サイズの印刷物に適しています。</p><p><a href="https://www.gulliver.co.jp/column/paper-envelope-size/">代表的な印刷用紙のサイズはコラム077で解説</a></p><h3 id="h0de9ceea95">スミ</h3><p>黒色および黒いインキのことを指します。黒いインキはキープレートとも呼びます。<br>100％濃度のキープレート（K100％）で印刷した黒色をスミベタと言います。<br>また、シアン/マゼンタ/イエロー/キープレートのプロセスカラーを掛け合わせて表現する黒色をリッチブラックと言います。</p><h3 id="h153afe9468">線数/スクリーン線数</h3><p>オフセット印刷の精細さを示す数値で、通常1インチあたりの網点の数で決まります。<br>網点の数が多いほどに、きめ細かい(画質の良い)印刷に仕上がります。<br>通常文字が主体のモノクロ印刷では100～150線、カラー印刷では175～200線で印刷します。<br>ただし、デザイン元の画像が粗ければ、いくら線数を高くしても画質が良くなるわけではないので注意が必要です。</p><h2 id="hcbe638e6b2">た行</h2><h3 id="h58c67d2df6">単色刷り/1色刷り</h3><p>特色のインキ等の1色だけで印刷することです。<br>一方シアン/マゼンタ/イエロー/キープレートのプロセスカラー使った印刷は4色刷りと呼びます。</p><h3 id="h5cf0b33026">特色</h3><p>通常の4色インキだけでは表現ができない色を印刷するために使用するあらかじめ調色されたインキです。<br>ゴールドやシルバー、金赤(鮮やかな赤色)などが代表的です。</p><h2 id="h8d85809d9b">な行</h2><h3 id="haa20b27d37">ノンブル</h3><p>本や冊子などページものの印刷物の隅に印刷されているページ番号のことです。</p><h2 id="h9821188478">は行</h2><h3 id="h7573f8b0dc">針/横針</h3><p>印刷機の入っていく紙の進行方向に対して側面の位置を決める部分です。<br>印刷時は針によって左右どちらかに紙を寄せ、用紙にわずかな誤差があっても印刷位置がずれないようにします。</p><h3 id="hf369551ec1">半裁</h3><p>全紙を半分に断裁する加工です。</p><h3 id="h53745161b4">版下</h3><p>デザインに沿って文字や画像、罫線、トンボをレイアウトした製版用の原稿です。<br>昔は実際に画像などを切り出して貼り付けを行って作っていましたが、近年ではコンピューター上でDTPを行っています。</p><h3 id="h0f333f9767">版ずれ</h3><p>シアン/マゼンタ/イエロー/キープレートそれぞれの版がずれてしまうことで、デザインの色にずれが生じます。<br>版ずれが起こると絵柄や色の切り替えがぼやけたりして見栄えが非常に悪くなります。</p><h2 id="h5788f2c869">ま行</h2><h3 id="hdee7d763cd">モアレ</h3><p>規則正しく並んだ各色の網点同士が重なる際に、角度や大きさの違いによってそれぞれの色の点が別の色の点に干渉してしまい、滲んだり、ゆがんだような柄が浮き出ることです。</p><p></p>

印刷やDMにまつわる専門用語を皆さんにご紹介します。第3弾は製版と印刷に関する用語や制作工程の用語についてまとめました。

知っていて損なし！印刷用語・DM用語集 [製版/印刷編]

<h2 id="h75c3988883">あ行</h2><h3 id="h1949de5874">赤字/朱字</h3><p>赤字と朱字はどちらも“あかじ”と読みます。校正紙に書き込む修正指示を指します。<br>また、その書き込み作業を「赤入れ」と呼びます。校正記号や修正内容を記入して関係者に共有します。<br>通常は赤色のペンで書き込みを行いますが、赤が目立たないデザインの際は他の色で書き込むこともあります。</p><h3 id="ha433798da9">イキ</h3><p>校正時に書き込む修正指示(赤字)の１つです。<br>先に書かれた修正指示を取り消して、元の文字や文章をそのまま使うことを意味します。</p><h3 id="h93bbd6a604">色校正</h3><p>刷り上りが希望どおりになるか実際に印刷をして色味などを確認する作業です。<br>色校正を行う際は、完成品と同じ紙、同じ印刷機を使う「本機校正」で行います。<br>一方、通常のテキストやレイアウトの校正は、インクジェットで出力する「簡易校正」を行うのが一般的です。本機校正に比べると簡易校正の方が安価です。</p><h3 id="h3640e75edc">オンビキ/音引き</h3><p>直前の文字を長く発音する時の長音記号を指す校正指示で、いわゆる伸ばし棒のことです。(例：スポーツ)<br>よく間違えられる「ハイフン(‐)」「マイナス(－)」「ダッシュ(―)」と区別をつけるため校正時に書き込みます。</p><h2 id="h53a82a051f">か行</h2><h3 id="h4f8b2e7e6e">カンプ</h3><p>制作側とクライアント側(発注者)との間で完成形のイメージに相違がないかの確認を行うための仕上り見本です。<br>完成時の写真やテキストの大きさ、レイアウトを把握できるデザイン見本を作ります。<br>クライアントへの提案時やデザインチームの共有のためにも作られます。</p><h3 id="h75f82d6755">ゲラ/校正紙/プルーフ</h3><p>校正用の印刷物を指します。この紙に赤字で修正指示を加えて校正作業を行います。<br>また、ゲラの出力作業を「校正刷り」と呼びます。</p><h3 id="hfe5355e102">校正</h3><p>校正紙と原稿を照らし合わせて、誤字脱字やレイアウトに間違いがないかチェックする作業です。<br>修正を行う場合は、校正紙に修正指示を書き込んで関係各所に修正内容を共有します。</p><h3 id="h64c19841ed">校正記号</h3><p>校正紙に入れる修正指示及び組版指定に用いる記号の総称です。<br>改行、字詰め、文字の挿入や削除、文字の入れ替えなど修正内容によってさまざまな記号があります。</p><p><a href="https://www.gulliver.co.jp/column/proofreading-sign/">校正記号の種類についてはコラム053で解説</a></p><h3 id="he16d6af64c">校了</h3><p>校正完了の略称です。依頼主がデザインをチェックし、完全に修正がないことを判断し制作側に伝えることです。<br>制作側(広告代理店やデザイナー、印刷会社)にとっては依頼主から印刷の許可が下りることを意味します。</p><h2 id="h4276d810c1">さ行</h2><h3 id="h753618df71">再校</h3><p>初校に対し修正が入ったあとに再度校正刷りを行うことです。<br>前回の校正での修正を反映した状態で2回目以降も校正を都度行っていきます。<br>校正回数が多い時は、校正の回数に応じて「2校」「3校」…と呼ぶこともあります。</p><h3 id="hacde106d40">出張校正</h3><p>発注者が、デザイン・制作を行っている場所まで直接出向いてその場で校正をすることです。</p><h3 id="h037c61fa18">初校</h3><p>印刷物のレイアウトやテキスト、色を確認するための1回目の校正のことです。</p><h3 id="hb5cc2f2dc5">素読み</h3><p>校正用の原稿を使って、文章に不備がないかを確認する作業です。</p><h3 id="h71046fb77c">責了</h3><p>責任校了の略称です。依頼主から最後の修正を制作側に伝え、その修正が完了したらそのまま印刷に移行することを意味します。</p><h2 id="hcbe638e6b2">た行</h2><h3 id="hfd4bb3cd2b">突き合わせ/付け合わせ</h3><p>元の原稿と校正紙を見比べて、一字ずつ確認を行う作業です。<br>2回目以降の校正の場合は前回の校正を見比べて修正箇所が修正されているかの確認を行います。</p><h3 id="h8913aa20fb">トルツメ</h3><p>校正時に書き込む修正指示(赤字)の１つです。<br>指定の文字や文章を削除して、空白を字詰めや行詰めをして埋めることを意味します。</p><h3 id="h4e2c7360d8">トルママ/トルイキ</h3><p>校正時に書き込む修正指示(赤字)の１つです。<br>指定の文字や文章を削除して、空白はそのまま残しておくことを意味します。</p><h2 id="h8d85809d9b">な行</h2><h3 id="hc091400841">念校</h3><p>責了寸前に再度念押しの校正を行う際の校正刷りです。</p><h2 id="h9821188478">は行</h2><h3 id="h9f168b51d5">ベタ</h3><p>校正時に書き込む修正指示(赤字)の１つです。<br>字間が広がっていたり、狭まっていたりしている箇所を通常の字送り(ベタ組)に整えることを指します。</p><h2 id="h5d50d10a71">や行</h2><h3 id="h2016474ab1">読み合わせ</h3><p>1人が原稿を読み上げて、もう1人が校正紙を音読に合わせ目視でチェックを行う2人1組で行う校正確認作業です。</p><p></p>

印刷やDMにまつわる専門用語を皆さんにご紹介します。第2弾は校正に関する用語や制作工程の用語についてまとめました。

<h2 id="h4b319a3e0f">1.削除／修正／追加／並び替えをする</h2><h3 id="hc693743f01">文字を削除し字詰めをする</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/2e48bdd39e8d4b07b8e6b116f0247378/item-053-01.jpg" alt="文字を削除し字詰めをする指示の校正記号" width="880" height="320"></figure><h3 id="h3984b0ce43">文字を削除し、削除した箇所をそのまま空ける</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/cbbef76391dc4841a85259eb462fd0f6/item-053-02.jpg" alt="文字を削除し、削除した箇所をそのまま空ける指示の校正記号" width="880" height="340"></figure><h3 id="h005159e8f0">誤字を修正する</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/77f386932824497f91b1a71f9cfd6e4b/item-053-03.jpg" alt="誤字を修正する指示の校正記号" width="880" height="260"></figure><h3 id="h00dd115dcb">転倒文字を正しい向きにする／不良文字を修正する</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/27f3e843c80e4c02876d8cdb0c33757a/item-053-04.jpg" alt="転倒文字を正しい向きにする／不良文字を修正する指示の校正記号" width="880" height="260"></figure><h3 id="hced84a266f">字間に文字を追加する</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/df63d79b2c4c4d2696eec6ef030929f7/item-053-37.jpg" alt="字間に文字を追加する指示の校正記号" width="880" height="340"></figure><h3 id="h32dd631b78">修正を取りやめる</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/4c1ce005e80b4830a2fae2a184a174c1/item-053-06.jpg" alt="修正を取りやめる指示の校正記号" width="880" height="320"></figure><h2 id="ha6e6b91d22">2.書式を変更／修正する</h2><h3 id="h31a74241c6">文字の大きさを変更する</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/9ced3ed8d139402da06d184652869d6d/item-053-07.jpg" alt="文字の大きさを変更する指示の校正記号" width="880" height="320"></figure><h3 id="h79e7e25ab4">文字の書体を変更する</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/1b41b49a4c064e25aa9e0aa4ce6ca8dd/item-053-08.jpg" alt="文字の書体を変更する指示の校正記号" width="880" height="340"></figure><h3 id="hcbaff2fac0">文字を全角から半角にする</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/0c3bd908275844be8976b0bfadf710e8/item-053-09.jpg" alt="文字を全角から半角にする指示の校正記号" width="880" height="320"></figure><h3 id="hec550c9a27">直音を捨て仮名(小書き文字)にする／捨て仮名を直音にする</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/37d4bafd447f466587fec5efd0031787/item-053-10.jpg" alt="直音を捨て仮名(小書き文字)にする／捨て仮名を直音にする指示の校正記号" width="880" height="320"></figure><h3 id="h2b672d6cc2">上付き文字にする／下付き文字にする</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/07ece1be93f3462caf2c16b2a5fc4c3d/item-053-11.jpg" alt="上付き文字にする／下付き文字にする指示の校正記号" width="880" height="320"></figure><h3 id="hd7c99370fe">上付き文字や下付き文字を普通の文字にする</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/cefbf4c035644de985243b123ecc09b0/item-053-12.jpg" alt="上付き文字や下付き文字を普通の文字にする指示の校正記号" width="880" height="320"></figure><h3 id="h7779ef8e86">上付き文字を下付き文字にする／下付き文字を上付き文字にする</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/4efa4b2d829a4fdcb43eefbd948a7921/item-053-13.jpg" alt="上付き文字を下付き文字にする／下付き文字を上付き文字にする指示の校正記号" width="880" height="260"></figure><h3 id="h63a5f503f4">縦中横(たてちゅうよこ)にする</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/3b01c0807511421989e344e153e3f443/item-053-14.jpg" alt="縦中横(たてちゅうよこ)にする指示の校正記号" width="880" height="320"></figure><h3 id="hf26cd0b96a">〈欧文〉小文字を大文字にする／大文字を小文字にする</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/c9ef74e5fd0549409436add1941d0ffa/item-053-15.jpg" alt="〈欧文〉小文字を大文字にする／大文字を小文字にする指示の校正記号" width="880" height="340"></figure><h3 id="hcbb1a65547">〈欧文〉スモールキャピタルにする</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/50c558cd84dc423b88bbed7aef486e9b/item-053-16.jpg" alt="〈欧文〉スモールキャピタルにする指示の校正記号" width="880" height="340"></figure><h3 id="hd4fd687d04">〈欧文〉ボールド体にする</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/f0fc0c69c6e148eba7e3c5cc29ef443d/item-053-17.jpg" alt="〈欧文〉ボールド体にする指示の校正記号" width="880" height="340"></figure><h3 id="h87f2955338">〈欧文〉イタリック体にする</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/0224062cbe4e4393a3eeb1a420e92de7/item-053-18.jpg" alt="〈欧文〉イタリック体にする指示の校正記号" width="880" height="340"></figure><h3 id="hf4d1491d20">〈欧文〉ボールド体+イタリック体にする</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/543c806c723e4b7bba8f4e6ae582e7fd/item-053-19.jpg" alt="〈欧文〉ボールド体+イタリック体にする指示の校正記号" width="880" height="320"></figure><h3 id="h96a7ec8427">〈欧文〉ローマン体にする</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/e7b86ad38d2c4750a1e0971c84d97310/item-053-20.jpg" alt="〈欧文〉ローマン体にする指示の校正記号" width="880" height="340"></figure><h2 id="h5221003161">3.改行／送り／字間／並びを整える</h2><h3 id="hcc5c9d34f2">改行を指示する</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/550dac3cfd684fcdaa43c855c3ac87ea/item-053-21.jpg" alt="改行を指示する指示の校正記号" width="880" height="260"></figure><h3 id="h1de851dffd">前の行に文章を続ける</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/f94c97f5ef134632adab8e774a46f8ec/item-053-22.jpg" alt="前の行に文章を続ける指示の校正記号" width="880" height="260"></figure><h3 id="h1c1ca36d19">文字を次の行に移す／文字を前の行に移す</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/97213873e39c4775b9d3bd8a287e7fbb/item-053-23.jpg" alt="文字を次の行に移す／文字を前の行に移す指示の校正記号" width="880" height="260"></figure><h3 id="he43bfe10e9">行を送る</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/ecc6debd19da4b028183a523839ce8b4/item-053-24.jpg" alt="行を送る指示の校正記号" width="880" height="320"></figure><h3 id="h4e16a79cc2">行を空ける</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/35b98fe458e34bb3aa54afdd0f24db47/item-053-25.jpg" alt="行を空ける指示の校正記号" width="880" height="320"></figure><h3 id="h2703075e49">文字や行を移動する</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/fa2f309a07e548ee851fe588cbeaf8b0/item-053-26.jpg" alt="文字や行を移動する指示の校正記号" width="880" height="260"></figure><h3 id="h31bf886a93">行を揃える</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/286984c1c2ef4b7788a064a6f1e4bb06/item-053-27.jpg" alt="行を揃える指示の校正記号" width="880" height="320"></figure><h3 id="h684ebda9a0">段組された文字の高さを揃える</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/dcf0a5ae6cb240a8a9f829eb95180019/item-053-28.jpg" alt="段組された文字の高さを揃える指示の校正記号" width="880" height="320"></figure><h3 id="hb8c68c60a1">文字を入れ替える</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/610d2f79b13842a7a94f79e85657a6ca/item-053-29.jpg" alt="文字を入れ替える指示の校正記号" width="880" height="260"></figure><h3 id="h97d6c253cc">ベタ組に直す</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/6fa353bf6b9b4d0cb06cd1b34ffcb4cf/item-053-30.jpg" alt="ベタ組に直す指示の校正記号" width="880" height="340"></figure><h3 id="h3029a04039">指定の幅に字間を空ける</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/2143c5b71e9c487f9cb720fb41c8eec8/item-053-31.jpg" alt="指定の幅に字間を空ける指示の校正記号" width="880" height="320"></figure><h3 id="hec951cbe6e">全角の幅に字間を空ける</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/50ce2509b82147798d38dd8675d422d4/item-053-32.jpg" alt="全角の幅に字間を空ける指示の校正記号" width="880" height="340"></figure><h3 id="h92bd321c4f">字間を詰める</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/45a3110e3bde4bfcb673090077568642/item-053-33.jpg" alt="字間を詰める指示の校正記号" width="880" height="340"></figure><h3 id="hb71cdfb4ad">文字の並びを整える</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/ba5fa55cfedc46e38ac33d12e2e84247/item-053-34.jpg" alt="文字の並びを整える指示の校正記号" width="880" height="260"></figure><h3 id="h33536bbd6f">文字を均等に配置する</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/2e48bdd39e8d4b07b8e6b116f0247378/item-053-01.jpg" alt="文字を均等に配置する指示の校正記号" width="880" height="320"></figure><h2 id="hbf4387df86">4.句読点／ルビ／圏点／罫線等を指示する</h2><h3 id="h04bce33568">句読点を追加する</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/8591dffe438447708460c7a8b13c3cf3/item-053-36.jpg" alt="句読点を追加する指示の校正記号" width="880" height="340"></figure><h3 id="h7f894f7ccb">中点類を追加する</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/df63d79b2c4c4d2696eec6ef030929f7/item-053-37.jpg" alt="中点類を追加する指示の校正記号" width="880" height="340"></figure><h3 id="h4111b36b37">リーダーを追加する</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/b912148933674ae0be98b8a2262a740c/item-053-38.jpg" alt="リーダーを追加する指示の校正記号" width="880" height="340"></figure><h3 id="h74f692a937">ルビをつける</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/b23240c564e34614bfe87ead05909b27/item-053-39.jpg" alt="ルビをつける指示の校正記号" width="880" height="260"></figure><h3 id="h927a68c05e">圏点(傍点)をつける</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/db3466f0989d4c719c45bd1bf72a8084/item-053-40.jpg" alt="圏点(傍点)をつける指示の校正記号" width="880" height="320"></figure><h3 id="hef80c25896">下線(傍線)をつける／抹消線をつける</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/a2e7a5fa85634d51b95d63ee55ef8a46/item-053-41.jpg" alt="下線(傍線)をつける／抹消線をつける指示の校正記号" width="880" height="320"></figure><h3 id="h75f2c92cc8">罫線を指示／修正する</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/1e0a5e5a0ed64b528bba22f4eded9b67/item-053-42.jpg" alt="罫線を指示／修正する指示の校正記号" width="880" height="340"></figure><h2 id="hcf28cf9589">5.その他校正指示</h2><h3 id="h3addf68196">紛らわしい文字や記号を併用記号で指定する</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/de63f43e2bcd4df2b15dc4c7ba81abe6/item-053-43.jpg" alt="紛らわしい文字や記号を併用記号で指定する指示の校正記号" width="880" height="440"></figure><h3 id="hcfb55f8b89">校正の進行状況を指示する</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/d9bf4c69532242e184872e13ac13f262/item-053-44.jpg" alt="校正の進行状況を指示する指示の校正記号" width="880" height="216"></figure>

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知っていて損なし！印刷用語・DM用語集 [校正編]

<h2 id="h75c3988883">あ行</h2><h3 id="h88814cebd1">アウトライン化</h3><p>デザイン内の文字を図形化することで全てのPCで同じデザインを表示できるようにする作業です。<br>デザインデータを入稿したり、別のPCでデザインを確認する際、使えるフォントが異なるPCで表示すると文字化けやフォントが変わるといった事象が起こるため、それを防ぐための作業となります。<br>アウトライン化は一度行うと元に戻せなくなるので必ず元のデータを別に保存しておくなどして対策を取ることが大切です。</p><h3 id="h0cb48084d1">アタリ</h3><p>本番のデザインデータを作成する前段階で画像などを配置する場所に仮の画像や細い罫線をいれておく作業です。</p><h3 id="h89f3f635ab">アンチエイリアス/スムージング</h3><p>滑らかなラインの図形や文字の輪郭線が階段状のギザギザ(ジャギー)にならないよう修正する作業です。<br>ピクセル間をその中間色で補い、曲線や文字を滑らかに表示するように修正します。</p><h3 id="hf6a5cee119">裏表紙(ウラビョウシ)</h3><p>2つ折り以上のページがある印刷物(DMや冊子)の裏側の表紙。表4と表現することもあります。</p><h3 id="h16d6622a42">表表紙(オモテビョウシ)</h3><p>2つ折り以上のページがある印刷物(DMや冊子)の表側の表紙。表1と表現することもあります。</p><h2 id="h53a82a051f">か行</h2><h3 id="hea8b5ee9d8">解像度</h3><p>写真・画像を構成する画素(ピクセル)の数を指します。<br>画素数が高いほどきめ細かく画質のいい画像になります。</p><h3 id="hc1f0521433">階調/グラデーション</h3><p>コンピューター上で色を表現する際に、明度/彩度/濃度を何段階で表現できるのかを表したもの。<br>最も明るい色と最も暗い色を段階的に連続して変化させて表現できる段階値を決めます。</p><h3 id="h2f9e1a1468">書き文字</h3><p>印刷ではなくペンや筆で書かれた文字。最近では手書き風のデジタルフォントも種類が豊富になっています。</p><h3 id="hae68187c52">角版</h3><p>写真や絵などを切り抜きせずに四角い状態のままデザインに使うことです。</p><h3 id="hd8661b49a6">活字</h3><p>1つ1つ形の決められた文字、あるいは読みやすいようにデザインされた文字の総称です。<br>元々は活版印刷で用いていた字型の名称で、デジタル化とともに印刷やディスプレイで表現される文字も活字と総称するようになりました。</p><h3 id="h80d0cb2f80">キャプション</h3><p>図や写真、グラフ等に添える説明文です。</p><h3 id="hb4bbdd1683">級数/Q数</h3><p>日本で文字のサイズを表わす時の単位で、1級（1Q）のサイズは0.25mmです。</p><h3 id="hc0bec6cb3b">切り抜き/トリミング</h3><p>写真などを指定の形や被写体の輪郭に沿って必要な部分だけ切り取ってデザインに使うことです。</p><h3 id="h129b5c88c5">禁則処理</h3><p>デザインに文章を入れる際に、行頭禁則(文頭にあってはならない文字→句点や小文字、終わり括弧など)、行末禁則(文末にあってはならない文字→始め括弧)、 分離禁則(該当文字を分離してはいけない→英単語や連数字など)といった文章作成における禁止事項が守られているかを確認して修正をする作業です。</p><h3 id="hcbb023fc2c">組版</h3><p>テキストや画像などの原稿を紙面のレイアウト指示に従って配置する作業です。</p><h3 id="hd89fb40420">罫線</h3><p>文章や図、表などに区切りを入れる線の総称です。罫と略すこともあります。</p><h3 id="h36a9808cbd">原稿</h3><p>印刷物のデザインデータを作成する際に必要となるテキストや写真・画像の材料です。<br>これらを準備した状態で、レイアウトを組んでいきます。</p><h3 id="h514c14bb9e">誤植</h3><p>印刷物に誤って記載されてしまった文字または記号です。<br>入力間違いや変換ミスなどが主な原因で、特に数字(日付や金額など)は間違いやすいです。</p><h2 id="h4276d810c1">さ行</h2><h3 id="h852ee9c764">作字</h3><p>PC上に登録のない旧字や特殊な文字を作る作業です。<br>元々は活版印刷で必要な活字がない時に新しく活字を作っていた呼び方が現在でも使われています。</p><h3 id="h24e8e605e5">シャドウ</h3><p>画像や文字につける影。デザインに立体感を持たせたり、対象に存在感を与えるなどの効果があります。</p><h3 id="h0a3845bdf9">ジャンプ率</h3><p>本文の文字に対するキャッチコピーや見出しの文字サイズの比率です。<br>「商品名のジャンプ率を高くする」などと使います。</p><h3 id="h4368ad3190">図版率</h3><p>紙面内の図(写真やイラストなど)の割合です。<br>小説など文字だけの紙面は図版率が0％、図鑑や絵本、写真集のように図の大きさや数が増えるごとに図版率は高くなります。</p><h2 id="hcbe638e6b2">た行</h2><h3 id="h6f9753be5f">台割</h3><p>冊子などページがある印刷物のデザインを作成する際、事前に記事のページ割り振りを決める作業です。<br>割り振りが決定したら表にして、それをベースに各ページのレイアウトを作成していきます。</p><h3 id="haa0d64f9e9">DTP</h3><p>Desk Top Publishingの略。原稿編集～デザイン編集作業をコンピューターで行い、そのデータを印刷用データに仕上げてプリンター出力まで行う作業の総称です。<br>デザインを作成するデザイナー部門とそのデザインを印刷用データに仕上げるオペレーター部門で役割分担をするケースが多いです。</p><h3 id="hd5242f4dc4">天地</h3><p>印刷物およびデザインを正面に見て上にあたる部分を「天」、下にあたる部分を「地」と呼びます。<br>表裏に印刷を行う場合はもちろん、特に官製はがきの印刷を行う場合はデザインの天地を明確に指示しないと、表裏で絵柄が逆さになってしまうこともあるので注意が必要です。</p><h3 id="hdb93807b45">トンボ/トリムマーク</h3><p>印刷範囲や断裁位置を示す目印です。仕上りサイズの四つ角と天地左右の中央に計8つのマークを入れます。<br>辺の中央に入れる目印が十字で昆虫のトンボのように見えるため、このような名付けになったそうです。</p><h2 id="h8d85809d9b">な行</h2><h3 id="h0848e39c50">塗り足し</h3><p>フチなしで印刷する際、仕上がりを綺麗にするために、仕上がりサイズの外まで写真や背景を引き伸ばす作業です。<br>仮に仕上がりサイズと絵柄をピッタリにした場合、断裁時の若干のずれでフチに白が出てしまうことがあるので塗り足しは必ず行いましょう。</p><h2 id="h9821188478">は行</h2><h3 id="h125a58c73e">フォント</h3><p>大きさや太さなど同じ特徴や様式で作られた活字の集まりです。</p><h2 id="h5788f2c869">ま行</h2><h3 id="h733b7230b7">面付け</h3><p>1枚の印刷用紙に複数枚分のデザインを印刷できるよう付け合わせる作業です。<br>同じデザインを複数枚印刷する場合はもちろん、ページものを印刷する際はページ順に印刷されるように4の倍数で付け合わせます。<br>例えば、菊半裁の印刷用紙にA4チラシのデザインを4つ付け合わせると、1回の転写で4枚分印刷されます。</p><h2 id="hc31a469399">ら行</h2><h3 id="h4ee1902de8">ラフ</h3><p>制作前のデザイン・レイアウトの下書きです。制作物の最初のイメージを書き起こして共有するために使います。<br>デザイナーはラフをもとにデザインを制作します。</p><h3 id="hac28b7d7a4">ルビ</h3><p>漢字や外国語につく読み仮名です。通常縦書きの場合は右に、横書きの場合は上に記されます。<br>1文字ごとに仮名を入れる「モノルビ」と、熟語ごとに仮名を入れる「熟語ルビ」があります。</p><h3 id="hff8cd40924">レイアウト</h3><p>イラストや写真、図版、文章など各原稿を紙面にどのように配置・デザインするかを決める作業です。</p><h3 id="h0170193c1a">レタッチ</h3><p>写真やイラストなど画像の濃度や明度などの調整・修正を行う作業です。<br>また、意図せず写り込んでしまったもの(塵ゴミなど)を除去したり、光や影を足す加工も含まれます。</p><h3 id="h1c7428c339">ロゴ</h3><p>商標・社標・各種タイトルなどのデザイン化された文字、またはマークのことです。</p><p></p>

印刷やDMにまつわる専門用語を皆さんにご紹介します。第1弾はデザインに関する用語や制作工程の用語についてまとめました。

知っていて損なし！印刷用語・DM用語集 [デザイン編]

<h2 id="he220c9d310">応募項目その①：DM情報</h2><p>①の「DM情報」には、25文字以内で施策を表現する“作品名”をはじめ、“DMの形状”や“発送数”、“ターゲット”や“実施期間”を記入し、新規顧客の獲得や顧客継続化など、どのような目的で施策を実行しDMにどのような役割を持たせたかを選択形式で選ぶ項目があります。</p><p>この大項目でのポイントは、審査員の興味を引く作品名を用意する事と、ターゲットを詳細まで記入する事です。</p><p>作品名については、レスポンス率などの効果面で良い結果を残したDMであればその点をアピールしましょう。<br>数値面での押しが弱い場合は、企画のコンセプトを端的にまとめた作品名にしましょう。</p><p>例えば、2022年に銅賞を受賞している十八親和銀行様では、「924％」と数値的な根拠を作品名に取り入れる事で、前回のDMの実施効果を大きく上回っている事をアピールしています。<br>一方で弊社が2021年に銀賞を受賞した籠淸様では、「思い出フラッシュバック！」といった、思い出がよみがえるようなコンセプトのDMである事を作品名に取り入れたことで期待感を高める工夫をしています。</p><p>ターゲットは「既存顧客」などではなく、「1年間での購入回数が5回以上の子供がいる30代男性の既存顧客」など詳細に記入する事が大切です。企画段階でペルソナを立てている場合は、そのペルソナの情報を記入しましょう。<br>DM成功の可否はターゲティングと言っても過言ではありません。明確なターゲット像を立てて企画をしたという点 はアピールに繋がります。</p><p><a href="https://www.gulliver.co.jp/column/dm-award-2021-silver">全日本DM大賞　籠淸様DMについてはコラム005にて解説</a></p><h2 id="h4ce316003b">応募項目その②：実施概要</h2><p>②の「実施概要」には、DMを企画した目的・背景やDMに期待した効果、工夫した点や苦労した点、実施結果に対する評価などを記入します。<br>「離脱率が高いから離脱防止率10％ダウンをねらいとしてDMを実施した」など、目的・背景・DMに期待した効果を一文でまとめます。<br>その一文に対し、なぜDMなのか。なぜDMでなければならないかを補足し、DMを企画する上で何に重点を置き、どんな課題がありどのように解決したのかを明確にします。</p><p>2021年に銅賞を受賞した弊社のDMでは、<br>コロナの影響で売上が減少したので、“コロナ禍で在宅時間が増えるから手元に直接届くDMが効く”という切り口で DMを実施した旨と、少しでも売り感を減らす工夫として“DMは第三位のメディア”である事をティザーコピーで表現 し、メインコピーで「そもそもDMとは何なのか」という問いかけを用意した旨を記入しました。<br>また、短期間でROASがおおよそ1000％を記録した事も数値的なアピールポイントとして記入しました。</p><p>どういった意図でDMが企画され、どういった意図でこのDMができているのかを明確にする事が大切です。</p><p><a href="https://www.gulliver.co.jp/column/dm-award-2021-bronze">全日本DM大賞 ガリバー自社DMについてはコラム001にて解説</a></p><h2 id="h2dd5054763">応募項目その③：商品情報</h2><p>③の「商品情報」には、“商品(サービス)名”や“商品（サービス）の価格”、“商品（サービス）説明”を記入します。<br>商品（サービス）名の項目は、ただ単純に「化粧品」などと書くのではなく「SNSで話題になってリピート率95％の自然派化粧品」など補足情報を盛り込むことが重要となります。<br>上記の例では、1度購入すれば継続購入に繋がる点や、SNS（他メディア）との連動に繋がった点がアピールでき、他の項目で記入する内容に深みを持たせることが可能となります。</p><h2 id="hdea986ecef">応募項目その④：実施経費</h2><p>④の「実施経費」は掛かった費用と項目を記入します。<br>DMの企画・制作・発送費に加え、特設サイトを作成した場合や別のメディアを使った場合はそれらの金額を合算した金額となります。</p><h2 id="h7deae8933b">応募項目その⑤：実施効果</h2><p>⑤の「実施効果」については、“レスポンス数”や“注文者（件）数”、“売上”など数値的な入力項目になるので具体的な説明はありません。（“レスポンス率”、“CPR”、“CPO”などは自動入力されます。）<br>“平均顧客単価”と“顧客LTV”は任意項目となっており、エントリーするDMの評価に直接的な関係はないように思えますが、1,000万円の商材を訴求している場合など、レスポンス率だけでは判断できない数値の評価に繋がります。<br>エントリーシートにROAS（費用対効果）の入力欄が無いので、単価の高い商材の場合はこの項目は入力必須と言っていいほど重要な項目となります。</p><p>この大項目で唯一の記述式項目である“DMの効果DMにより得られた効果、お客様の声などについて、具体的にご記入ください。”については、レスポンス率など数値的な事柄は既に記入済かと思いますので、前年対比や前回の同施策との数値的な比較や、お客様からの声や口コミなどの数値では表せない効果を入力しましょう。</p><p>例えば、2021年に銀賞を受賞した籠淸様では、<br>前年まで実施していたDMとDMの仕様・部数・レスポンスで比較し、仕様変更した理由とコスト面で部数を減らした点を中心に、レスポンス率がどの程度伸び、DMからの売上がどの程度増したのかをまとめました。</p><p>その時の文章が、<br><strong>『はがきDMを6000部実施しておりましたが、マンネリ化が進みレスポンス率が下降傾向にあったので、トータル予算は変わらないようにターゲットを絞り、投函通数を減らす事でその分のコストをDMの仕様に回す事にしました。同等の予算で実施した為、投函通数は約半分になりましたがレスポンス率は約倍となりレスポンスの件数も前年を上回りました。DMからの売上も140％を記録しました。』</strong><br>となります。<br>比較対象を明確にし、予算を変えずにDMの仕様を変更した方法などを補足していくような形式でまとめています。前年のDMと比較する項目はエントリーシート上にはないので、売上が前年比140％となった点をこの項目最大のアピールポイントとしています。</p><p>もちろん前回実績が無いDMもあるかと思いますので、続いては2021年に銅賞を受賞した弊社のDMの文章をご紹介します。<br><strong>『接点のなかったお客様との接触や、新規顧客獲得ができました。DM投函後にテレマを行ったところ、取引やお問合せに至らなかった方からも「こんなDMつくれるんですね」「思わず開けたくなりました」「DMの実施について社内で協議することとなりました」など前向きなお言葉をたくさんいただきました。何より、ターゲットが接点の無い方々ということにも関わらずクレームが1件もありませんでした。』</strong><br>と上記のような文章でまとめてあります。<br>審査員の方にはDM業界の方だけではなく、通販業界やWEB業界の方もいらっしゃるので数値的なアピールができていない点がネックでした。ただ数値的なアピールができなかったので「ターゲットが接点の無い方々」というワードを使い、ターゲットが未接点客なのに受注数やレスポンス率が高いという印象に繋がる表現にしました。</p><h2 id="he4023563aa">応募項目その⑥：マーケティング戦略</h2><p>⑥の「マーケティング戦略」については、このDMで解決したかった課題と解決策を記入する項目となります。マーケティング戦略と聞くと難しく考えてしまいますが、“どのような考え方を持ってDMを作ったのか”を記入すれば良いかと思います。</p><p>2021年に銀賞を受賞した籠淸様では、<br><strong>『フラップ部分に暖簾のデザインを用いる事で『暖簾＝籠淸』と結び付けられるような事を狙いとしました。（本店をはじめとした実店舗にはDMの柄と同じ暖簾が実際に掛かっているんです）バスツアーなどでお見せを訪れる方も多いので、DMで思い出をフラッシュバックしてもらい「旅先の味（籠淸の味）をもう一度食べたいな」と思っていただき、DMから購入していただく事を狙いとしました。』</strong><br>と作品名を裏付ける内容を記入しています。<br>次の大項目にあるクリエイティブと内容が重複しがちなので、同じことを書くにしても切り口や角度を変える点には注意が必要となります。</p><h2 id="h401ea5a45a">応募項目その⑦：クリエイティブ</h2><p>⑦の「クリエイティブ」は、コピー、デザイン、パッケージのサイズ、構成や、DMや企画のコンセプト、工夫した点、こだわった点、苦労した点などを記入する項目です。</p><p>2021年に銀賞を受賞した籠淸様では、⑥マーケティング戦略で前述した内容と同じ点についてまとめていますが、切り口を変えております。<br>記入した内容は<br><strong>『実店舗に飾られた暖簾をDMを開封する際のギミックとして組み込みました。コンセプトは「思い出のフラッシュバック」と「疑似来店」です。（バスツアー客や旅行客には思い出のフラッシュバック、継続的に購入いただいている方や近隣にお住まいの方には疑似来店を） フラップを開けた際に真っ先に目に入る部分には挨拶文を掲載し、“売り感”を抑えました。』</strong><br>となります。</p><p>暖簾＝籠淸といった印象付けのためにデザインした暖簾に、マーケティング戦略では受け取る人の心情面の期待を。<br>クリエイティブではDMのコンセプトをまとめております。</p><h2 id="h54b5daa2c7">応募項目その⑧：クロスメディア</h2><p>⑧の「クロスメディア」は、他のメディアと連動したDMの場合、どのようなメディアを利用し、DMとどのように組み合わせ、どのような効果が得られたかなどについて記入する項目となります。</p><p>特設サイトを作った場合や、SNSとの連動でスタンプラリーを行った場合などに記入する項目となります。<br>2022年に銅賞を受賞した横浜信用金庫様では、DMを家族間で共有してほしいという目的から、一人でも家族でも楽しめるゲーム性のある特設サイトを作成し、その旨を記入しました。また、WEBサイトの説明となるので、特設サイトのスクリーンショットを印刷し別添資料として提出しました。</p><p><a href="https://www.gulliver.co.jp/column/dm-award-2022-bronze">全日本DM大賞 横浜信用金庫様DMについてはコラム027にて解説</a></p><h2 id="h81021edc59">応募項目その⑨：その他</h2><p>最後は⑨の「その他」となります。<br>DMを継続して利用している理由や、DMに期待していることについて記入する欄なのですが、エントリーシートの①DM情報で記入する“ターゲット”について補足する事ができるので、②の実施概要とは別視点で企画意図をアピールする事ができます。<br>またDMと他媒体の比較もでき、なぜDMなのかといった部分でも戦略的にDMを活用しているかといったポイントに繋がるので、189文字以内と少ない文字数制限の中で如何に簡潔に伝えられるかが重要なポイントとなります。</p><p>以上がガリバーが考える全日本DM大賞エントリーシートの書き方必勝法となります。</p>

ガリバー流全日本DM大賞エントリーのコツを公開！受賞率42％を誇るDM大賞フリークがエントリーの際に考えているコトをライバルが増えること覚悟で大公開！

全日本DM大賞のエントリーシートの書き方を解説

<h2 id="h8ca5ebb573">和紙と洋紙が誕生した歴史背景</h2><p>まず、和紙と洋紙について、紙の歴史に沿ってご紹介していきます。</p><p>和紙は元々中国由来の手すき製法で作られた日本製の紙で、明治時代まで日本で主流の紙として使われていました。<br>世界最古の紙は中国にて発見され、紙の製造方法が生み出された原点は中国といわれています。<br>そして、その製紙方法が日本に伝わって以降、日本は独自に製造技術を改良・発展させていき<strong>和紙</strong>が生まれました。<br>7世紀～11世紀ごろまで和紙は貴重で、写経用の紙としての需要を経て、貴族や武家の一部で使われるようになりました。<br>その後、絵画作品や建築用の資材などに使われ、江戸時代にようやく生産性が向上し、一般庶民にも広く使われるようになっていきました。</p><p>一方、中国で初めて製紙技術が誕生して以降、その技術は中東～西洋にも次第に伝えられていきます。<br>やがて、紙の文化は世界中に広まり、同時に製紙技術も発展していきました。<br>そして、西洋で初めて木材を原材料とした機械製紙が発明され、これにより誕生した紙が現代でもっとも一般的に普及される<strong>洋紙</strong>になります。<br>印刷技術の発展も相まって、紙の需要は世界上で大きく広がりを見せ、日本でも近代以降に洋紙の製紙技術が欧米から伝えられたことで洋紙を使う文化が浸透しました。<br>機械で量産ができる洋紙に対して、和紙は手すき作りのため、主流は次第に洋紙へと切り替わっていきました。</p><h2 id="h2da934acd4">和紙について</h2><p>次に和紙と洋紙それぞれどのような特徴と分類があるのかをご紹介します。</p><p><strong>和紙の特徴</strong></p><p>和紙は特に大きな分類はなく、用途に応じて厚さや模様などが変わるといった形になります。<br>書物や絵画のための用紙はもちろん、その耐久性の良さから民芸品の素材や文化財の修復材料などにも用いられることが多いです。<br>ですが、生産性が高くなく、一般に流通する量は限られています。<br>現代の日本において日常で使う紙のほとんどは洋紙となっていますが、日本独自に進化して作り出された和紙は、その独特な風合いや製紙の技術力の高さなどから海外の評価が非常に高くなり、ついにはユネスコ無形文化遺産に「和紙：日本の手漉和紙技術」として2014年に登録されました。</p><p><strong>余談ですが、日本の紙幣は和紙と同じ原料で作られています。</strong><br>明治時代に初めてお札の原料として“みつまた、アバカ”が採用され、その後現代まで同じ原料を使って日本の紙幣は作られています。<br>最近では和紙の風合いに仕上げた紙(製造方法や素材が本来の和紙と異なる≒洋紙)も作られていて、身近なものだと障子の張り紙や習字の半紙などで量産可能な和紙風の洋紙が使われていたりもします。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/f8660eede5684c628e82612aabdbfe9f/item-036-01.png" alt="和紙で作られた代表例としてだるま、線香花火、日本紙幣が挙げられます。" width="1753" height="512"></figure><h2 id="h9953927d5d">洋紙について</h2><p><strong>洋紙の特徴</strong></p><p>洋紙は現代において一般的に広く普及している紙ですが、洋紙の中には様々な種類の紙が混在しています。<br>大分類として“紙”と“板紙”に大きく住み分けすることができます。<br>まず、“紙”には皆さんが日常で目にする印刷用紙(書籍やコピー用紙etc…)、新聞巻取紙(新聞紙)、衛生用紙(ティッシュペーパーetc…)、包装紙(封筒やクラフト紙etc…)が含まれていて、これらに該当しない紙は雑種紙に区別されます。<br>例えば工業用の電気絶縁紙、建物の壁紙、吸水紙、トレーシングペーパーなどが雑種紙に該当します。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/9e52c347136d47609d049edb9b6e9663/item-036-02.png" alt="洋紙で作られた代表例として書籍、ティッシュペーパー、封筒が挙げられます。" width="1753" height="512"></figure><p>一方、板紙は段ボールや紙器用板紙(お菓子のパッケージや瓶の紙キャップetc…)など厚みや硬さのある紙が含まれていて、この2種類に該当しないものはその他板紙に振り分けられます。<br>例えば、石膏ボードに使われる板紙やラップなどを巻き付ける紙製の筒などがその他板紙に該当します。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/3bbd6102538740bcb6284992c28adda6/item-036-03.png" alt="板紙で作られた代表例として段ボール、お菓子のパッケージ、瓶の紙キャップが挙げられます。" width="1753" height="512"></figure><p>このように、洋紙には用途に応じた多種多様な仕様の紙が含まれています。<br>ペーパーレスが加速する現代ですが、一方で脱プラスチックも並行して進んでいて、紙製のパッケージ類などが注目されています。<br>また、デジタル化が進む現代ですが、手に取ったり形として保管もできる紙媒体の広告も需要が高く、あたたかみや特別感を感じられる媒体として再注目されています。</p>

紙の主流である洋紙と日本独自の紙文化である和紙にはどのような違いがあるのか？紙の歴史をたどりながらそれぞれの分類や用途についてご紹介します。

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