<h2 id="h6c806ee966">基本情報</h2><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/f692dcd2901a4bfdaef7b4b39770faf2/item-031-01.jpg" alt="千趣会イイハナ様のコーポレートロゴです。" width="1280" height="378"></figure><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/851a8e07cdd1474a9f6fb0c57b57d948/item-031-02.jpg" alt="千趣会イイハナ様が実施したDMの表紙デザイン" width="1280" height="720"></figure><blockquote>【案件名】興味の見える化！？購入率も花丸な母の日DM 【広告主】株式会社千趣会イイハナ 様	 【目的】母の日ギフトの販売 【仕様】パタパタメール® 【サイズ】A5</blockquote><h2 id="h816be24900">マンネリ化を打破する新しいDM</h2>これまで千趣会イイハナ様では、既存顧客に向けA4サイズの圧着DMを約10万通発送していましたが、マンネリ化が進みレスポンス率が下降傾向にありました。そこで以下の2つを課題として、DMを見直すこととなりました。<ol><li>アクティブ顧客の購入率を上げたい。</li><li>マンネリ化が進んだDMを改善したい。</li></ol>マンネリ化の解消に重要となるのはクリエイティブ面の刷新となります。 しかし、比較的安価に制作できるA4サイズの圧着DMから仕様を変更する事はコストアップに繋がります。そこで発送数を9万通に絞り、発送をしない1万通分の予算をクリエイティブ面に掛けました。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/c416fc80e30e4e0580163cc1f86e1706/item-031-03.jpg" alt="購入頻度などでセグメントし発送件数を減らすことで、予算を変えずに仕様を変更した様子を表すグラフ" width="860" height="336"></figure><h2 id="h335c0a8a60">持ち運びやすさを意識したサイズ感</h2><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/7835e1e6a7be406db8d149631406f6a8/item-031-04.jpg" alt="A5サイズなので小さなカバンにも入れることができます。" width="860" height="323"></figure>A5サイズはA4サイズと比べると小さいですが、DMを開封すると紙面が4倍（A3相当）まで大きく広がります。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/1e2744193d464a08a161069bf506ba69/item-031-05.jpg" alt="DMを開くとA3サイズまで大きく広がります。" width="860" height="482"></figure><h2 id="h06e99e0573">商品1つ1つに専用のQRコードを用意</h2>商品の詳細がかかれたWEBサイトへ繋がるQRコードを、ほとんどの商品に設置したことで、購入ページまで最短距離で進めるようにしました。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/8a9d0521a1b34368a73868c59c4020fe/item-031-06.jpg" alt="中面にQRコードが印字されています。" width="1280" height="1021"></figure>また、このQRコードはバリアブルで印字されており、「誰が」「いつ(日時など)」「どの商品」へアクセスしたのかログが取得できるようになっております。 ※この仕組みは弊社のOne to One log®というサービスです。One to One log®を使う事によって、どの顧客層が、どの商品、どのコンテンツに興味があるのかなど今まで分からなかったデータが取得でき、購入率とは違った人気商品の可視化が可能となります。 また、ログデータを基に次回の施策に反映ができるといった特長や、DM発送後の優先的なテレマーケティング等の、後追い施策にも有効です。<h2 id="h65e576f226">送付先のターゲットごとに掲載内容をバリアブル</h2>個人や法人に直接届くOne to OneメディアのDMだからできる工夫として、これまでの購買履歴などから発送ターゲットを6つに分類し、それぞれの好みにあわせた、メイン商品が異なるデザインを用意しました。 これは企業が紹介したい商品ではなく、ターゲットにあった商品をメインにすることでDMを受け取った方がDMに興味を持ち、紙面を読み進めてもらうための工夫です。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/bab9bc47e2234027bca4b02c159a7734/item-031-07.jpg" alt="中面はお客様の属性によって6パターン用意しました。" width="860" height="323"></figure><h2 id="hec2c27453b">クロスメディア効果で前年比売り上げ120％</h2>レスポンス率は前年比119％、売上は前年比120％を記録。 商品ページに繋がるQRコードも10.4％の方が読み取り、WEBへの誘導率も高い結果となりました。ご担当者様からは、 「毎年楽しみにしてくださっている方が多く、DMは今後も継続したいと思っています。 母の日ギフトの贈り忘れの防止、また早期割引期間もあり人気商品は早々に売り切れになる可能性も高いので、贈りたいものをお得にご購入いただくきっかけになればと期待しています。 また、デジタルだけではできない送客ツールとしてDMは非常に有効だと考えますので、 紙の良さを活かしたサイトへの誘導を今後強化していきたいです。」といったお言葉をいただき、改めてDMはデジタルと補完しあう媒体であると認識しました。今回の事例のポイントであるターゲットとクリエイティブはDMの効果を上げる上で重要な要素です。 詳細はコラム007でご紹介しておりますのでご興味のある方はご確認ください。<a href="https://www.gulliver.co.jp/column/five-elements">DMの効果を上げる要素についてはコラム007にて解説</a>千趣会イイハナ様、事例のご提供ありがとうございました。

ガリバーにて実施したDM成功事例をご紹介します。第1弾はターゲットのニーズに答える仕様とバリアブル発送で売上UPに繋げた母の日DMです。

ターゲットごとに掲載内容を差し替え　前年比売り上げ120％の通販DM

<h2 id="haa2ac625f4">紙の種類によって異なる適材適所</h2>日常生活にはたくさんの“紙”があふれていますが、まずはそれぞれの紙が用途に適した材質・加工になっていることに着目していきます。例えば、レシートは感熱紙と呼ばれる熱を加えることで文字や絵柄が浮き出る紙が使われていて、インクが不要で手入れが簡単といった利点があります。トイレットペーパーは水でほぐれやすい繊維でできた紙が使われていたり、段ボールは強度を高めるために材質と形状の違う紙を3層重ねて作られています。また、紙には厚さの違いもあります。 例えば、ティッシュペーパーがはがきの厚さであったら鼻をかむことができません。 逆にはがきがティッシュペーパーほどの厚さであったら薄すぎて郵送することができません。このように、“紙”にはそれぞれ適材適所があり、用途やシーンに応じて適切なものが採用されています。 そして、用途の多さほど種類もたくさんあるということになります。続いては、一般印刷(書籍やチラシetc..)で使われる用紙を大きく2種類に分けてご紹介します。<h2 id="h3bf5f6e7a8">非塗工紙とは？</h2>紙の表面にコーティング加工が施されていない紙です。 この紙は繊維(パルプ)同士の重なりなどによる凹凸で表面に少しざらついた手触りがあり、紙がインクを吸収しやすい(にじみやすい)といった特徴があります。非塗工紙にはコピー用紙などの普通紙の他に、上質紙や再生紙があり、どれも光沢はなく、表面に凹凸があることから、鮮やかなカラー印刷にはあまり適していません。 そのためモノクロの書籍やコミックなどで使われることが多いです。 プリンターでコピー用紙にイラストや写真を出力したら思っていた色と違うということが時々起こります。 ディスプレイのRGBで見ている画像をCMYKで出力した際に色の再現幅に差が出るケースもありますが、コピー用紙がカラーの再現を得意としていないことも理由として挙げられます。<a href="https://www.gulliver.co.jp/column/rgb-cmyk-colors">RGB/CMYKの違いについてはコラム016にて解説</a><h2 id="h23f9be43ae">塗工紙とは？</h2>こちらは非塗工紙(上質紙)にコート剤を塗布した紙です。 コート剤を塗布して強くプレス加工をすることで、紙の繊維による凹凸を滑らかにして、紙の表面に光沢を与えることができます。表面はツルツルとした手触りで、着色効果が高くインクがにじみにくいため、メリハリのある鮮やかな印刷が可能となります。このような光沢がある塗工紙をグロス系と仕分けすることもあります。 特にカラー印刷が得意で、表面の光沢感が目にする色の彩度を高める効果もあります。 グロス系の塗工紙はチラシや雑誌、ポスターや写真集など、写真・イラストを見せる印刷物に適しています。 また、コート剤の塗布量を減らした軽量コートや微塗工紙と呼ばれる紙もあります。ちなみに塗工紙にはコート紙、アート紙、キャスト紙といった種類があり、それぞれ光沢感や手触りが異なります。<h2 id="h005263ab80">DMの材料によく使われている紙</h2>では、ガリバーが得意とするダイレクトメールにはどのような紙を使っているのか。ダイレクトメールは写真やイラストだけでなく、細かなテキストも多く含む販促ツールです。 写真などを鮮やかに見せるだけでなく、文字も読みやすいものである必要があるため、ガリバーではマット系の塗工紙を採用しています。マット系も塗工紙に分類される紙ですが、グロス系の塗工紙よりもプレスの力を弱めることで、光沢感が抑えられ、手触りもサラサラとした印象に仕上がります。マット系もグロス系と同様で表面に凹凸がないので、カラー印刷でもにじまずに細かな表現の印刷も可能です。 そして、光沢感がないことで反射による文字の読みにくさが軽減され、目が疲れにくいといった特徴があります。 マット系の紙はダイレクトメールに限らず、パンフレットや名刺、カレンダーなど幅広く活躍しています。このような理由からガリバーでは様々な業種、広告内容に適応できるマット系塗工紙をメインで採用しています。 また、用紙と相性が良い加工方法を選定し、よりよい仕上りになるようテスト・アップデートを行っています。<h2 id="h16aba4f597">DMに使用する紙に決まりはない</h2>もちろん、ダイレクトメールは必ずマット系の塗工紙でなければいけないという決まりはありません。 ダイレクトメールの仕様も、圧着のみならず、封筒封入から一枚もの、型抜きしたものなどバリエーションが豊富にあり、加工や発送方法次第で自由に用紙を選ぶことができます。 光沢感を強調するためにグロス系の用紙を採用したり、紙自体に凹凸のデザインを入れたものや厚手の紙を使うなど、目的やターゲットに応じて印刷の用紙を変えられること。また、特殊な加工(ラミネートや箔など)ができることも、デジタルでは表現できない紙の強みであり、感覚的な面白さでもあります。 ガリバーはUVエンボス加工で光の反射や手触りのある紙面を作る技術を持っています。 読みやすさと目を引くインパクトをいかに織り交ぜられるかがダイレクトメール作りで重要なポイントの1つです。ダイレクトメールのサンプルも多数ご用意していますので、お気軽にお問い合わせください。

紙にはたくさんの種類があり、それぞれに適材適所があります。ガリバーではDM作りに最適な紙を見定め、よりクオリティの高い製品をお届けしています。

DMの用紙はどうやって選ぶ？　紙の種類を意識したDMづくり

<h2 id="h6c806ee966">基本情報</h2><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/36e53f2792db415782b4c09d6f991f1e/item-029-01.jpg" alt="有楽町マルイ様が実施したDMの表紙デザインとクーポン" width="1280" height="720"></figure><blockquote>【応募タイトル】有楽町マルイ「ロイヤルカスタマーDM」 【広告主】有楽町マルイ 様 【目的】来店誘導 【仕様】ハリコメール 【サイズ】定形 【封入物】500円分のクーポン券2枚</blockquote><h2 id="hba75ceb421">日頃の感謝を伝える季節のお便り</h2>「こんな時だからこそ、日ごろの感謝の気持ちを込めてメッセージを届けたい。」 「そしてささやかながらクーポンでお買い物を楽しんでいただきたい。」有楽町マルイ様ではコロナ禍で先の見えない閉塞感で不安が募るお客様と、営業自粛による売上減で疲弊する販売スタッフに少しでも笑顔になってもらいたいといった想いから、カード会員の上得意客に向けて、日頃の感謝の気持ちを込めたクリスマスDMを投函しました。紙面にセール情報などといった広告等は掲載せず、店長の挨拶文と500円分のクーポン券2枚がメインの訴求内容となっております。3つ折りになっているDMを開くとまず挨拶文があり、続いて開くとクーポン券が封入されています。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/f986a0015ded4088a4dbef1fac339e1a/item-029-02.jpg" alt="DMの中に500円分のクーポンが封入されている" width="1280" height="720"></figure>DMを企画するうえで「挨拶文を掲載するのか・しないのか」は常に頭を抱える課題です。挨拶文は特性上、表紙かDMを開いて最初に見える位置に掲載する事がセオリーですが、本来表紙にはキャッチコピーやイメージなどでアテンションを獲得するといった役割があり、 DMを開いて最初に見える位置には、表紙で問いかけた事柄の解決策や商品やサービスのベネフィットなど、もっとも重要な情報を掲載すべき位置となります。（この位置はゴールデンスポットと呼ばれています。）つまり挨拶文はあったほうがいいけど、本当に伝えたい事が霞んでしまうかもしれない　という危険性も持ち合わせております。今回の有楽町マルイ様のDMでは、上得意客向けがターゲットだったということもあり挨拶文こそが重要な情報でしたので上記のような葛藤はせず、挨拶文とクーポン券をメインで訴求するというシンプルなDMとなりました。<h2 id="hd643875b78">上得意客向けの洗練されたデザイン</h2>DMを受け取った時の印象が薄れてしまう為、シンプルなDMほどクリエイティブ面の表現が難しい。シンプル＝さみしい・スカスカではありませんが、その差は紙一重です。そんなさみしい紙面にならない工夫として、以下の2点を行いました。①表紙とゴールデンスポットには実際に店頭に置いてある「ロスフラワー」のクリスマスツリーの写真を使用し、DMとリアルの一体感UP。 今回のDMに限らず紙面とリアル、紙面とWEBサイトなど、デザインを統一する事が企画やイベントの一体感に繋がります。コラム005で紹介している事例もDMとリアル（店舗）を連動させた事例になります。②お客様を大切にする姿勢、そして特別感を伝えるべく表紙にUVエンボス加工をほどこし高級感を演出。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/e5e59459c35c4ae7814438cad1e1da91/item-029-03.jpg" alt="表紙にはUVエンボス加工がされています。2種類のニスが重なった場所はザラザラ、光沢ニスのみの場所はツルツルになります。" width="1280" height="529"></figure>上記2点の工夫により、66％のレスポンス（来店）に繋がりました。もちろん挨拶文ではなく、セール情報などを訴求しても来店は見込めた可能性はありますが、お客様に特別感と感謝を伝える事がこのDMの目的でありポイントとなります。<h2 id="hda72c8cbee">実際に届いたお客様の声</h2>DM送付後のアンケートでは、「以前から利用している顧客を大切にしてくださる姿勢に、また、少しでもショッピングを楽しんでほしいというお気遣いに、感動いたしました」 「クリスマス頃に届いたDMはとても嬉しかったです。店長さんの署名の字もとても綺麗で、お花の写真も綺麗で素敵でした。」 などお客様からの評判も良い結果となりました。また、各ショップにも“カード会員ではないショップのお客様用”として封筒を用意し、ショップからDMを送付した事で、各ショップへの来店も増え売上やスタッフのモチベーションアップにも貢献しました。会員とショップに笑顔になってもらいたいといった有楽町マルイ様の想いがあったからこそ、お客様とショップの満足度UPに繋がり、全日本DM大賞2022での入選に至ったと考えます。有楽町マルイ様、ありがとうございました。

全日本DM大賞2022で入選したガリバーのDM事例をご紹介します。第6弾はお客様への日頃の感謝の気持ちを詰め込んで売り感を押さえた来店促進DMです。

日頃の感謝を伝えて関係性アップ　来店購入率66％を記録した来店促進DM

<h2 id="h7d733cbf55">料金別納・料金後納マークのサイズとデザイン</h2>【基本編】で登場した料金別納・料金後納マークですが、こちらのマークはサイズにも決まりがあります。デザインの種類については、円形と四角形の2種がありますが、それぞれ円形は直径20～30㎜、四角形は縦横ともに20～30㎜の範囲でデザインしなければなりません。 また、料金別納・料金後納マークには差出人の業務を示す広告を載せることもできますが、その範囲はマークの下半分以内と定められています。 合わせて、広告郵便割引や利用者区分割引を適用して配達日数に余裕を持たせた場合、それぞれ日数に応じてマークに2～3本線が追加されます。 2本線は投函から3日間の配達余裕を設けた場合、3本線は7日間の配達余裕を設けた場合に表示します。 ※広告郵便割引の場合、配達余裕を必ずとる必要があります。 ※差出局名は、差出人とその住所を明瞭に記載している場合には省略できます。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/754e1626aac14500936aaa03c84bb7d6/item-028-01.jpg" alt="料金別納・料金後納マークのサイズとデザイン" width="860" height="298"></figure><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/29c37a811bc5473c97ac8ed0cf6ca062/item-028-02.jpg" alt="料金別納、料金後納マークの大きさと広告掲載位置を表したイラスト" width="860" height="298"></figure><a href="https://www.gulliver.co.jp/column/mailing-service">各種割引や配送方法についてはコラム009にて解説</a><h2 id="h7c2ac11f7d">宛名面の広告掲載が可能な範囲</h2>はがきの宛名面に宛名以外の情報を載せる場合は、紙面の半分以内に納めなければいけません。縦型の場合は宛名面下半分以内、横型の場合は宛名面左半分以内が広告などの掲載可能スペースとなっていて、宛名と混在していたり、見分けがつきにくくならないよう、宛名との間を適度に空けたり、区切り用の線を入れるなど工夫をする必要があります。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/f1b5bcab4b5d4c17a463fcf374cd3983/item-028-03.jpg" alt="はがきの宛名面で広告が掲載できる範囲を表したイラスト" width="860" height="298"></figure><h2 id="h3006789f32">広告郵便割引を適応する際の注意点</h2>こちらは、郵便局ごとに判断が多少異なりますが、広告郵便割引を適用する場合ははがきのテーマが「商品やサービス等の広告を目的とした内容」であることが必要です。例えば、裏面や中面を広告の主題とは関係のない内容(挨拶状やイラストなど)が占めていたり、広報や通知書など広告に繋がらない内容のものなどは、郵便局の判断により広告郵便と判断されない可能性があります。 広告郵便を適応する場合、事前に申請を行うため直前での取り扱い拒否などの問題は起こりにくいですが、DMの企画段階やデザイン制作時には発送方法も同時に決めることが大切です。<h2 id="hd69aebde83">バーコード付郵便物のバーコード表記</h2>郵便番号や住所情報をバーコード化した「カスタマバーコード」を印字することで割引ができるバーコード付郵便物ですが、そのバーコードの表示にも決まりがあります。バーコードは原則宛名面の縁から天地10㎜、左10㎜、右10～15㎜を避けた範囲内に印字をする必要があります。 ※料金受取人払や切手での投函の場合は、切手やマークの消印領域である長辺35㎜、短辺70㎜も印字対象外となります。 バーコードの長さは64㎜～88㎜以内とし、色は黒もしくは濃い青、印字方向は絵柄に対して左→右、もしくは下→上に流れるように印字します。郵便局の自動区分機で不備を起こさないためにも、これらの条件を守る必要があります。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/1ca34deb93da49d7b895fcb6c809cdf8/item-028-04.jpg" alt="バーコード割引を適用する際のバーコードの位置を表したイラスト" width="860" height="298"></figure>ここまで、あまり知られていない郵便はがきのデザインルールについて4点ご紹介させていただきました。【基本編】と【応用編】で郵便はがきの主なデザインルールについてご紹介をして参りましたが、もちろんはがき本体のサイズや重量、加工のルールなどもクリアして初めてはがきDMを作ることができます。本コラムの内容、郵便ルール、デザイン制作に関するご相談などがございましたら、お気軽にガリバーまでお問い合わせください。また、これからDMを検討されている方も、これまでに実施したはがきやDMについてのご相談も、お気軽にお声がけいただけましたら幸いです。

郵便はがきには意外と知られていないルールがあります。今回は郵便はがきのデザインに着目して郵便ルールを解説します。【応用編】

<h2 id="h7a55c122fb">「郵便はがき」「POST CARD」の表記</h2>「郵便はがき」「POST CARD」 の文言は、はがき料金(第二種郵便)で送る際にはがき本体への表記が必要となります。 もし、表記せずに投函してしまうと、第一種郵便扱いとなり、はがき料金での郵送が不可となります。 またこの表記は宛名面の上部または左側部の中央になければならないという決まりがあります。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/2393728f9ac34a9fbe499fd4628fc9a1/item-026-01.jpg" alt="郵便はがきの表記位置の正誤を表したイラスト" width="860" height="298"></figure><h2 id="hf8e6038145">切手および料金別納・料金後納マークの位置</h2>はがきを郵便で送る際、切手を貼って投函するか、もしくは料金別納郵便または料金後納郵便にて投函をする必要がありますが、切手や料金別納・料金後納マークの位置にも細かい指定があります。デザインが縦型の場合は宛名面左上、横型の場合は宛名面右上が指定位置となります。 また、指定位置の範囲も長辺から35mm、短辺から70mm以内に納めなければならないという決まりがあります。切手の場合は投函直前でも貼れますが、料金別納・料金後納マークは印刷時に入れるケースがほとんどのため、デザイン制作時点で位置を十分な確認が必要です。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/f0efd10e3d0a4295aa72db49f9f4a55d/item-026-02.jpg" alt="料金別納、料金後納マークの表記位置の正誤を表したイラスト" width="860" height="298"></figure><h2 id="he65187effd">用紙の色は白もしくは淡い色を使用</h2>宛名の文字情報を正しく読み取るために、使用する用紙は白色もしくは淡い色が推奨されています。 デザインの都合上、どうしても濃い色を採用したい場合は、宛名箇所が白マドの絵柄にするか白のラベルシールを使用します。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/81d7f851000f4d879ad275cab2c4f2f4/item-026-03.jpg" alt="濃い色の用紙にはラベルシール等で対応することを表したイラスト" width="860" height="298"></figure><h2 id="h0db6335e8c">郵便番号枠の色・配置・サイズ</h2>郵便番号を記入するために設ける枠ですが、こちらの色は印刷インキに青や黒が含まれない金赤もしくは朱色である必要があります。 また、サイズや配置についても郵便局が定める規定がありますので、郵便番号枠を入れる場合は、デザイン制作時に注意が必要です。郵便番号枠の配置・サイズ規定についてはこちらをご確認ください↓(外部サイト)<a href="https://www.post.japanpost.jp/zipcode/zipmanual/p05.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer nofollow">郵便番号・バーコードマニュアル 郵便番号枠 | 日本郵便株式会社 (japanpost.jp)</a>補足ですが、郵便番号枠はなくても郵送することができます。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/311bbd92903d4e12bd0ba9675d2d1fad/item-026-04.jpg" alt="郵便番号枠に青など指定の色以外を使用することができないことを表したイラスト" width="860" height="298"></figure>ここまで、あまり知られていない郵便はがきのデザインルールについて4点ご紹介させていただきました。続編となる【応用編】では郵便の割引制度と関わるデザインルールについてご紹介いたします。本コラムの内容や気になる点などがございましたら、お気軽にガリバーまでお問い合わせください。 これからDMを検討されている方も、これまでに実施したはがきやDMについてのご相談も、お気軽にお声がけいただけましたら幸いです。

郵便はがきには意外と知られていないルールがあります。今回は郵便はがきのデザインに着目して郵便ルールを解説します。【基本編】

意外と知らない？郵便はがきのデザインルール【基本編】

意外と知らない？郵便はがきのデザインルール【応用編】

<h2 id="h6c806ee966">基本情報</h2><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/76e0d93a92504da4b6baaaa17ea80e9a/item-027-01.jpg" alt="横浜信用金庫様が実施したDMの表紙デザイン" width="1280" height="720"></figure><blockquote>【応募タイトル】感謝！応援！地域まるごと活性化DM！ 【広告主】横浜信用金庫 様 【目的】顧客コミュニケーション/来店誘導 【仕様】インデックスカタメール 【サイズ】A4/12ページ</blockquote><h2 id="haeafacfee2">お客様に寄り添ったDMで来店率70％を記録</h2>横浜信用金庫様は例年、既存顧客の一部に対し、顧客コミュニケーションとして旅行や観劇会などの日頃の感謝を目的としたイベントをダイレクトメールで訴求していましたが、新型コロナの感染防止の観点からイベントの実施は難しくこれまでのDMとは訴求内容を変えざるを得ない状況となりました。もちろんDMを実施しないという選択肢もありましたが、これまで同様に感謝の気持ちを伝えたいという横浜信用金庫様の想いがあり、コロナ禍だからこそご自宅で家族と楽しんでもらえる企画を考えDMの実施に至りました。ターゲットには高齢の方が多いということもあり、冊子は開きやすさ、めくりやすさを重視したA4サイズのインデックス付きの冊子型DM「カタメール」を採用しました。来店率の向上と、外出自粛をしている高齢者の運動不足の解消を狙い、横浜信用金庫へ来店することで引き換えできる景品も用意し、約70％の方が来店されました。コロナ禍だからこそご自宅で家族と楽しんでもらえる企画を2つ用意しました。<h2 id="hf0ccb1f9a8">自宅で楽しめるゲームでLINEの友だち登録を獲得</h2>①家族とスマホで遊べるWEBゲーム「牛さがし」実はこの「牛さがし」はご家族で楽しんでもらう事だけが目的ではありません。 牛さがしは画像の中に隠れた牛を探すゲームなのですが、難易度がかなり高くなっています。 そこでゲーム終了後に『答えはLINEで配信します！』とアナウンスする事で公式LINEを友だち登録してもらう事を隠れた目的としました。 ゲームは合計2,000回プレイされ、約5％の公式LINE友だち登録に繋がりました。コチラのWEBゲーム「牛さがし」は弊社の年賀状のコンテンツとして作成したWEBゲームです。 横浜信用金庫様のご担当者様宛にお送りした弊社の年賀状を気に入ってくださり、「牛さがし」を採用いただきました。詳しくはコラム017をご覧ください。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/160e1372962d4ca7b50891372d3b4702/item-027-02.jpg" alt="スマホの画面上で牛を探すミニゲーム" width="605" height="605"></figure><a href="https://www.gulliver.co.jp/column/new-years-card">「牛探し」についてはコラム017にて解説</a><h2 id="hc42bdb1f13">割引券で地域の飲食店を活性化</h2>②地域の飲食店の協力を得た割引チケット割引チケットは、横浜信用金庫の地元応援の趣旨に賛同した飲食店48店舗が割引価格の設定に協力いただき、利用率は約3％という結果でした。DMを受け取った方は割引価格での飲食・テイクアウトが可能となり、 飲食店は店舗に来店される方が増え、これまで接点の無かった新規顧客の来店にも繋がり、 横浜信用金庫様は地域やお店を盛り上げ、お客様に感謝の気持ちをお伝えすることができ、 WIN-WIN-WINの関係構築に繋がりました。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/f4dba4720522444d8ed81f65c119147b/item-027-03.jpg" alt="横浜信用金庫様が実施したDMの中面デザイン" width="1280" height="720"></figure>今回のDMを通じ、高齢者層にはDMというアナログ媒体の活用が高い効果を発揮する一方で、WEBへの流入も一定数見込めることを証明できました。 顧客コミュニケーションの強化に加え、地域を盛り上げるといった横浜信用金庫様の想いがあったからこそ、全日本DM大賞2022での銅賞受賞に至ったと考えます。横浜信用金庫様、ありがとうございました。

全日本DM大賞2022で銅賞を受賞したガリバーのDM事例をご紹介します。第5弾はターゲットに寄り添った開きやすい紙面で地域活性を目的としたDMです。

CRM戦略で地域と人を繋ぐ　来店率70％を記録したコミュニケーションDM

<h2 id="h6c806ee966">基本情報</h2><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/9f089216f9144bcaafd899a53f719d70/item-025-01.jpg" alt="師岡熊野神社様が実施したDM一式" width="1280" height="720"></figure><blockquote>【応募タイトル】夏越の大祓DM 【広告主】師岡熊野神社 様 【目的】認知拡大・催事のご案内 【仕様】返信封筒付きオリメール® 【サイズ】A4</blockquote>師岡熊野神社様は、毎年5月中旬から下旬にかけて、6月開催の「夏越の祓い」と7月開催の「星祭」をご案内するためにDMを送付しております。<h2 id="h039809376d">神社に行かずにお祓いが受けられる</h2>DMには人形（ひとがた）が封入されており、現地まで夏越の祓いに出かけられない方はそれを返信することでお祓いの申し込みができるようになっています。以前発送していたDMでは、職員の皆さまが宛名の記入や人形の封入など、すべての工程を手作業で行っていましたが、宛名を印字にして職員の負担を軽減しました。 また、返信用封筒には管理番号を印字するようにしたことで、管理の効率化にも繋がりました。<h2 id="h24d47ba6bd">受賞の決め手となった神社ならではのフロー</h2>人形は職員の皆さまが手作業で封入しているため、神社職員の封入作業後に圧着加工を施し、宛名を印字。その後、再度神社に持ち込んで祈祷を行ってから投函しています。 一般的なDMのフローと比較すると工程の違いは一目瞭然です。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/ef595fe4030e4a6fa8f642196eb9f904/item-025-02.jpg" alt="一般的なDMにはない神社特有の製造フローとして人形の手封入とお祓いがあります。" width="1280" height="720"></figure>効率化を図りながらも、投函前には神社に立ち寄って祈祷するなど新旧織り交ぜたフローだからこそ、神社という格式と人間の温かみを消すことなくダイレクトメールを実施でき、全日本DM大賞2022での銀賞受賞に至ったと考えます。師岡熊野神社様、ありがとうございました。

全日本DM大賞2022で銀賞を受賞したガリバーのDM事例をご紹介します。第4弾は自宅にいながらお祓いが受けられる神社の催事案内DMです。

神社の格式と人の温かみを表現　認知拡大＆催事のご案内DM

<h2 id="h1b4fd0680d">レスポンス率の比較で大切なこと</h2>一概にレスポンス率といっても、目的や条件、商材やターゲットによってその数字の見方は大きく変わります。例えば、同じ企業から同じターゲットに同じ仕様で10,000通のDMを2種類投函したと仮定します。 AのDMは単価2,000円の商品を売り込むことを目的に、BのDMは単価5,000円の商品を売り込むことを目的にそれぞれ作成しました。 2種類のDMのレスポンスを共に“DMからの商品注文”とした時、どちらもレスポンス率(注文率)が5％となりました。この場合、AとBそれぞれのDMの結果は同等であったと判断することができるか。確かにレスポンス率の数字だけを見比べた場合、DMからの商品注文率はどちらも同じ5％です。 作った仕様も通数も同じなので、DM1通あたりの単価も同じです。 ですが、ここで比較すべきポイントは売り込む商品の単価にあります。AのDMは2,000円の商品を500人にご注文いただいたため、1回のDMで得られた売上は1,000,000円です。 一方、BのDMは5,000円の商品を500人にご注文いただいたため、1回のDMで得られた売上は2,500,000円です。AのDMもBのDMも1通あたりのDM単価が同じである点からみても、BのDMの方が成果を得ていることがわかります。つまり、レスポンス率が仮に同じであったとしても、そのレスポンスによってどれだけの成果を得られたのかを見比べることが大切なのです。 これはDMに限らず、他の広告メディアでも同じことが言えます。ただし、単純にDM1回で得られた成果を見比べるだけではレスポンス率の良し悪しはまだ判断できません。 費用対効果を検証して、初めて判断することができます。ここからは、広告の費用対効果を測るための指標となる“CPO”と“CPA”についてご紹介します。<h2 id="h9ba1c12325">費用対効果を測る指標 CPOとCPAとは？</h2>広告の費用対効果を測る指標“CPO”と“CPA”とは何なのか？ こちらをまず簡単にご紹介します。<h3 id="hc4f1e2894f">CPO(Cost Per Order)</h3>こちらは1件のサービスや商品の注文を獲得するためにかかった広告費用がどのくらいだったのかを測る指標です。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/9e22a732844c4d189aa9afbb02b12a96/item-024-01.jpg" alt="CPOの計算方法は、広告費用÷注文数＝CPO" width="1512" height="151"></figure>先程、例で挙げたBのDMが仮にDM広告費用100万円であったと仮定した場合、→広告費用1,000,000円÷注文数500件=注文1件あたりの広告費用2,000円という計算が成立します。<h3 id="h9f10410520">CPA(Cost Per Action)</h3>こちらは1件の成果や顧客を獲得するためにかかった広告費用がどのくらいだったのかを測る指標です。 CPOは1件の注文を目的としたものに対して、CPAは新規・見込み顧客につながるコンバージョンのありなしで判断する指標となります。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/65124322f0af49bc957c8b22615234ee/item-024-02.jpg" alt="CPAの計算方法は、広告費用÷コンバージョン数＝CPA" width="1890" height="151"></figure>例えば、広告費用800,000円で資料請求を目的としたDMを作成したと仮定します。 そのDMを5,000件の企業向けに投函したところ、5％の企業から資料請求や問い合わせが来たとします。 この場合のCPAを算出すると、→広告費用800,000円÷コンバージョン数250件=1件あたりの費用3,200円という計算が成立します。類似するCPOとCPAはそれぞれの目的が異なる点に注意しましょう。 これらを具体的に算出することで、1回のDMの費用対効果を検証するための指標を得ることができ、同時に今後の改善点についての対策を練る検討材料を得ることができます。<h2 id="hac2d274200">費用対効果を絡めた正しいレスポンス率の見方</h2>1回のDMで得た成果とCPOやCPAによる広告の費用対効果の検証ができたところで、ようやくDMのレスポンス率の良し悪しが見えてきます。ここでも、序盤で挙げた2種のDMを例に見ていきます。先にBのDMは広告費用1,000,000円で注文数は500件。 1件あたりの広告費用が2,000円に対して、売り上げた商品の単価は5,000円となります。 つまり、費用対効果においてBのDMのレスポンス率5％は上々の結果であったことがわかります。一方、AのDMは全体の広告費用、注文数、1件あたりの広告費用は全てBのDMと同じですが、売り上げた商品の単価は2,000円となります。 CPOの数値と売り上げた商品の単価がどちらも同じ2,000円のため、この場合のレスポンス率5%は少し厳しい結果であったことがわかります。このように、レスポンス率が同じであっても費用対効果は目的や商材によって異なるため、レスポンス率の数字だけでDMの結果の良し悪しを判断することは難しいのです。 ですが、裏を返せば上記の考え方で逆算することで、直近で実施するDMに対してどれだけのレスポンスが必要なのかを判断することができます。（広告費以外の営業費等の諸費用なども別途加算する必要があります）<h2 id="h0acc3cfe1b">レスポンスの先にある顧客生涯価値とは？</h2>CPAで考える場合は、LTV上昇についても考えましょう。 LTV(Life Time Value)=顧客生涯価値とは、顧客1人あたりが1つの企業に対して生涯どの程度の消費をするのかを意味します。 DMのレスポンスを“無料キャンペーンの申し込み(見込み顧客獲得)”とした場合、そこからいかに新規獲得(本契約など)に結びつけ、それを維持して、LTV上昇を図れるかが重要となります。 DMから得られた顧客のLTVが高くなるほど、1件あたりのレスポンスの価値も高くなります。 レスポンス率が15％でもその内の過半数が1回きりで離れてしまったDMと、レスポンス率は5％だったけれど、その内の過半数がその後数十年にわたっての長期継続に繋がったDMでは、その費用対効果は大きく変わってくることがわかります。 レスポンス率の良し悪しは時に長い目で見ていくことも大切です。まとめると、目的、広告費、通数、成果によって、レスポンス率の数字の見方は大きく変わります。「一般的なDMは〇〇％のレスポンス率がないとダメ」 「他社と比較してレスポンス率の数字が良くない」 「レスポンス率50％以上が絶対！」もちろん、目標とするレスポンス率を設定することは大事ですが、極端にレスポンス率の数字だけに縛られるのではなく、具体的な広告内容を明確にして、目的の範囲を整理した上で、何％のレスポンスを確保したらよいのかを判断し、かつその目標に則した販促企画を立てることがDMを含む広告の第一段階にあたると私たちは考えます。

DMのレスポンス率の良し悪しはレスポンス率の数字だけでは測れません。費用対効果を測れるCPOとCPAで案件ごとのDMの成果を明確にすることが大切です。

広告の費用対効果を測る「CPO」と「CPA」

<h2 id="hc97942fd31">デジタル・アナログ・スクラッチの3種の抽選券</h2>抽選券3姉妹は左から、<ul><li>スマホでできる抽選券</li><li>ひらくとわかる抽選券</li><li>コインでこする抽選券</li></ul><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/cee839749820459b954ae1a7ccabad2a/item-023-01.jpg" alt="左からQRコードを読み取るスマホでできる抽選券、圧着をめくるひらくとわかる抽選券、スクラッチをするコインでこする抽選券の3種類のデザイン" width="860" height="166"></figure>スマホでできる抽選券は、1枚1枚に異なるQRコードが印刷されており、QRコードを読取ることで抽選ページへ移動し、結果がわかるという仕組みになっています。時間や場所を選ばず抽選できるメリットがあります。ひらくとわかる抽選券は、ガリバーの持つ圧着DMの技術で2つ折りに圧着されていて、クジを開くというワクワク感を楽しむことができます。開くことですぐに結果がわかるメリットがあります。コインでこする抽選券は、削る部分が銀色になっているスクラッチとは異なり、銅に反応する特殊なインキを使用する事で、銅と触れ合った際に文字や模様が浮かびあがる仕組みです。削りカスが出ないというメリットがあります。徐々に結果が見えてくるドキドキ感を楽しむことができます。<h2 id="h3d6290b6ed">抽選券を活用した企画で見込まれる効果</h2>まず抽選券3姉妹により見込まれる効果は下記のとおりです。<ol><li>店舗やイベントへの来店促進</li><li>来店来場された方々への購買促進</li><li>満足度向上</li></ol>緊急事態宣言やまん延防止等重点措置などもあり、コロナ禍では在宅時間の増加や外出自粛が当たり前となりました。インターネット通販などに力を入れる企業もありますが、店舗が無いと商売にならない企業も多いかと思います。総務省統計局が毎月発表している“インターネットを利用した1世帯当たりの支出”は、コロナ禍以前の2019年11月と2021年11月で比較すると1.27倍となっています。「たったの1.27倍？」 と感じる方もいらっしゃるかと思いますが、コロナ禍以前は旅行関係費やイベントやライブ、コンサートなどのチケットがインターネットショッピング支出額の3割を占めていたと聞くと印象が変わるのではないでしょうか？またインターネットショッピングを一度経験してしまうと「お店まで行かなくていいし、こんなに簡単に買えるんだ！」となかなかやめられませんよね…。（私もその1人です。カード代が80万円を超えた月もありました。ちゃんと全部自分が使っていました。）<h2 id="hd478b9fbd7">商業施設や商店街でよく見る抽選会をデジタル化</h2>では店舗を構える企業はどうしたら良いのでしょうか？<ol><li>来店してもらうきっかけ（キャンペーン）を用意</li><li>DMやメルマガ、ポスティング等での告知や店内に掲出するポスターを用意</li></ol>・・・え？「そんなの前からやってた」ですって？<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/0525ec025a154543a78e7d685524fdf9/item-023-02.jpg" alt="ガラポン抽選券を回しているイメージ写真" width="610" height="458"></figure>↑こういうやつですよね↑レシートを持って行列に並んで、皆が触る取っ手を回すやつ…。実はコレをやめてスマホで抽選できるようにしたショッピングモールがあるんです。抽選と同時におこなったアンケートでは、「以前の抽選イベントのように並ばずに済むので、小さい子がいる身としてはありがたいです。」「抽選会に良く参加していますが、混んでいてお買い物のたびに列に並ぶのが大変でした。WEBなら自宅でできるので良かったです。」「並んでくじを引く抽選会はショッピングで歩き回った後にしんどいし、時間がかかるし、コロナ禍では適切ではないので、今回の様な自宅に帰ってからスマホで抽選できるのはありがたい。」といった意見がありました。 スマホでできるという点からご自宅などでゆっくりと抽選を楽しめたという意見が多数ありました。思っていたよりもすんなり受け入れてもらえたなという印象でしたが、コロナ禍で人混みや接触を避ける事が当たり前になった事が後押しになったと考えられます。<h2 id="h932ac6b7ca">スマホで抽選に参加する参加者のメリット</h2>ここまでご紹介した中で、よみとる抽選券の参加者側のメリットは、<ul><li>行列に並ばない</li><li>ガラガラに触らない</li><li>スマホで抽選できるので時間帯や場所を選ばない</li></ul><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/f57201c23365481887fdf7cda1eba320/item-023-03.jpg" alt="長蛇の列や接触のあるガラポン抽選がなく、家でも気軽に抽選ができる様子" width="860" height="228"></figure>が挙げられ、運営側つまり企業側のメリットは<ul><li>抽選会場を設けなくて済む</li><li>抽選会場に人員を割かなくて済む</li><li>大勢のお客様と対面しなくて済む</li><li>QRコードに組み込まれた店舗コードなどからサーバーで参加率などの自動集計ができる<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/875eb172c9b24e458c29f1846beb2709/item-023-04.jpg" alt="抽選会場がいらず、人員も割かずに済み、お客様との対面も少なく、参加率が上がる様子" width="860" height="207"></figure></li></ul>が挙げられます。これらのメリットにより、 本来発生していた業務がなくなり、別の業務に時間を割く事ができる というベネフィットが生まれます。「うちの顧客層は年齢層高いから…」という方も高年齢層向けに実施した事例などをご紹介させていただきますので、お気軽にご相談ください。

コロナ禍でも外出先の店頭で非接触・人混み回避を実現するQRコードを活用した新しい抽選会とバラエティ豊かなガリバー抽選券シリーズをご紹介します。

会場不要で行列に並ばせる必要もなし　新しい形の抽選イベント施策

<h2 id="hbb5dd750ce">DMが持つ目的と機能とは？</h2>ダイレクトメール=マーケティング施策という観点から、多くの方は「販促ツール」と連想するかと思います。 たしかに、ダイレクトメールは即効性を重視した販促ツールが主流ですが、実際にはさまざまな目的や機能を持ったものが数多くあります。注文や来店を促すためのもの、施設やサービスなどの情報を伝えるためのもの、ブランドPRなど認知度を向上させるためのもの、いわゆる挨拶状や払込票封書など交流や連絡を目的とするもの…何気なく目を通していた郵便物にも多くの種類があります。ガリバーでも、これまでにさまざまな目的に合わせて多くのダイレクトメールを作成してきました。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/99c82e48f0e34f02813b45e7c8666f65/item-022-01.jpg" alt="WEB誘導や来店誘致、お問い合わせやご注文を目的に即効性を重視したDMのイメージ図" width="800" height="280"></figure>クロスメディアを意識したWEB誘導型のもの、来店や問い合わせを促すもの、ダイレクトメールから直接商品の注文ができるものといった即効性を重視したタイプから…<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/16d61836ca0a4cc09a33af74cb083610/item-022-02.jpg" alt="アンケートやサンプル送付、年賀状や暑中見舞いを目的とした即効性を重視していないDMのイメージ図" width="800" height="281"></figure>アンケートなどの市場調査を目的としたものや、試供品などで商品をPRするもの、年賀状や暑中見舞いといった販促を目的としないものなど、即効性を重視しないタイプもあります。<h2 id="hc243100c82">全てのDMが当てはまる共通点</h2>全てのダイレクトメールは、目的や機能、発送方法など違いはありますが、「人から人へ」「企業から人へ」「企業から企業へ」というように、送り手と受け手が必ずいるという共通点があります。ターゲット層が明らかに合致していない広告や季節感がずれた広告に対して受け手は興味を示しません。 そして、開けにくい、読みにくいといったシンプルな理由でも、開封を後回しにされたり、忘れられたり、読まずに捨てられてしまうなど、開封率および反応率を下げる原因につながります。つまり、送り手が常に受け手目線になってダイレクトメールを作ることが最も重要だといえます。<ol><li>ターゲットと内容が合致している</li><li>送付のタイミングが適している</li><li>親切な仕様や目を引く紙面である</li></ol>これらがダイレクトメールが受け手に与える最初の印象を良くし、反応率へと繋がっていきます。<h2 id="h6f36fa219d">マスメディアではできないDMの強み</h2>送り手と受け手の関係が成立するダイレクトメールは、いわゆるマスメディアとは異なるマーケティング施策となります。WEB広告やメルマガ・SNSの活用が主流となっていく中、“紙”で作られたダイレクトメールは送付先をターゲティングできる点や形で残る保存性の高さ、デザイン性の高さ、開封意欲を高めるための工夫ができる等、“特別感”を演出できる媒体として期待されています。さらに、メルマガの場合はメールを開くまでその目的や内容が件名でしか相手に伝えられないのに対して、紙のダイレクトメールなら表紙の見出しやデザインを工夫することで、そのダイレクトメールの目的を一目で伝えることができるので、“信頼性”が高く、より安心して開封できるメディアであるともいえます。インターネット中心の若年層には特別感を強調でき、紙のメディアに慣れ親しんだ高齢層の信頼性が高い“紙”のダイレクトメールは、1人ひとりの手元に直接届く親しみやすい広告メディアです。<h2 id="hf6cd25679e">既存のお客様にピンポイントで情報を届ける</h2>ダイレクトメールを既存のお客様との関係維持に活用する企業様も増えてきています。マスメディアが主流であった頃と比べ、近年ではパーソナライズ戦略で顧客離れを防ぐことも大切であるという考えが増え、既存のお客様をセグメントして客層に応じて適した情報や特典を届けることができるダイレクトメールが注目されています。 例えば、ロイヤルカスタマー向けに特別な割引券などを配布して来店や購入を継続していただき、ライトユーザーには抽選などの企画で興味を持っていただくなど、お客様ごとに適した情報を届けることが効果的な活用法です。特に“紙”のダイレクトメールなら、特典や企画の可変だけでなく、仕様やデザイン、UVエンボス加工等でも違いを作ることができるため、より特別感を演出しやすくなります。 そして、販促を目的としない年賀状や暑中見舞いなど、いわゆる挨拶状もお客様との接点を生むだけでなく、信頼や好印象を与えられるツールとして役立ちます。インターネットが普及する現代だからこそ、紙のダイレクトメールはお客様との繋がりを保つためのコミュニケーションツールとしての役割が大きく、マスメディアのような誰でも見ることができるツールを伝言板とすると、ダイレクトメールは個々人に向けて送る手紙のような存在です。ダイレクトメールはただ闇雲にばらまくのではなく、宛先の人を思いながら手紙を書くように、ターゲット層をイメージしながら作ることで、受け手は興味を示し、反応率も期待できる仕上がりになります。ガリバーはこれからも思わず手に取りたくなる最適なコミュニケーションツールを皆さまと一緒に作り続けていきます。

ダイレクトメールとはそもそも何なのか。様々な種類のDMの目的と共通点を明確にして、反応率を向上させるために必要なポイントをご紹介します。

ユーザー目線が成功のカギ　ターゲットから反応をもらいやすいDMの作り方

<h2 id="hd182f891e4">オレンジを基調としたオリジナルイラストで統一</h2>今年は、封筒、ダイアリー（2種）、カレンダー、タオル、年賀状を作成しました。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/c998ccd3c6674c3db56dadfe0f7c38f2/item-021-01.jpg" alt="オレンジ色を基調して作られた封筒、ダイアリー2種、カレンダー、タオル、年賀状の集合写真" width="860" height="441"></figure>デザインは全て社内のデザイナーが作成しており、ダイアリー・カレンダー・年賀状に掲載しているトラのイラストもデザイナー描きおろしの完全オリジナルです。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/3b5a989d61714b62ac88336d46014641/item-021-02.jpg" alt="虎と関連する12種類のイラストが横2列に並んでいます。" width="860" height="355"></figure><h2 id="hcb6432c747">虎にまつわるクイズでコミュニケーションを創出</h2>年賀状はQRコードからWEBへ誘導し、新春運試しにチャレンジできるゲーム性のある企画にしています。このゲームも今年の十二支である寅（虎）にちなんだ内容となっており、7問ある2択クイズの正答数によって大吉などの運勢が決まる『虎穴に入らずんば虎子を得ずゲーム』を実施しました。 約3,000通投函した年賀状ですが、ゲームの総プレイ回数は1月末現在で 600回に上りました。 実に年賀状を受け取った約5人に1人がゲームを楽しんでくださったというワケです。 QRコードにはOne to One logを仕込んでおり、正答数がデータベースに記録される仕組みとなっています。年明けの打ち合わせの際などに正答率などをフィードバックする事で会話も盛り上がります。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/e2d7bf17145b4ec8a63617ee3faee5e3/item-021-03.jpg" alt="2022年にガリバーが実際に投函した年賀状の表紙デザイン" width="860" height="355"></figure>こういった楽しめる企画は、年賀状を受け取った方が社内でシェアしてくださったり、家庭に持ち帰ってご家族で一緒に楽しんでくださったりと、ガリバーの認知を拡げることにも一役買っており、年賀状投函後には宛先のご担当者様とは別の方からお問い合わせをいただく事も多数ございます。<h2 id="h5b126f5083">環境問題に取り組むFSC®認証紙</h2>また昨今話題の環境問題への取り組み・環境への配慮という面で、カレンダー、年賀状、封筒、タオルの熨斗はFSC®認証紙を使用しています。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/e86e7ae510d2471facb50efd122a64a0/item-021-04.jpg" alt="熨斗やカレンダー、年賀状にはFSCマークを掲載されています。" width="860" height="441"></figure>SDGsやCSR、ESGといったワードが多くの企業で注目され、環境への取り組みがマストになってきていると感じます。企業イメージの維持やお客様へのアピールと言った観点からも、今後FSCマークは外せないモノになる事は間違いないと思います。 ちなみに、今年から日本郵便が発行する年賀はがきにもFSCマークが掲載されていましたので、認知度も広がりより身近なマークになるでしょう。「環境問題への取り組みの要望があったけど、どうすればよいかわからない」そんな場合は一度お問い合わせいただければ幸いです。事例とあわせてご紹介させていただきます。 お問い合わせの際に「環境への配慮をした事例が知りたい」とお伝えください。最後となりますが、 ガリバーでは「お客様」と「お客様のお客様」を大切にし、企業とお客様を繋ぐコミュニケーション向上を狙った楽しめるコンテンツを企画。そして環境面へ配慮した生産体制で、効果の上がるダイレクトメールを作成いたします。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/73bc71439d3146daad3dece079f6cc48/item-021-05.jpg" alt="2022年の年賀状で実施した「虎穴に入らずんば虎子を得ずゲーム」はスマホからお楽しみください。こちらのQRコードから" width="860" height="305"></figure>FSC®-C164096

2022年のガリバーオリジナル年末年始アイテムを一挙ご紹介！年賀状の特製LPの体験版など内容盛りだくさんです。

テーマは「虎にまつわる言葉」 ガリバー年末年始アイテム2022

<h2 id="h7baf8112a6">人と関わる返報性の原理</h2>返報性の原理は日常のあらゆる場面で作用し、ビジネス面においても役立つ原理です。身近な例では、接客業によく見られます。買い物で困った際、店員さんから親切に商品を紹介してもらえたら、あなたはどんな気持ちになりますか？ 感じ方に差はあれど、多くの人は「親切に教えてくれたから、ここで購入しよう」と考えるのではないでしょうか。これこそがビジネスにおける返報性の原理の代表的な例です。人から受けた好意に好意で返すことを“好意の返報性”と呼びます。 一方で、悪意に対して悪意で返すこともあり、これを“悪意の返報性”と呼びます。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/c2e54f65dbb449c086a5f1d0fe396688/item-020-01.jpg" alt="好意の返報性は告白にOKの返事、悪意の返報性は鬼に豆を投げるといったことを連想させるイラスト" width="1134" height="427"></figure>また、大きな買い物をする際の値引きに応じてくれた時、「せっかく値引きをしてくれたから買わなきゃ」と思うこともあるでしょう。 これは“譲歩の返報性”と呼び、相手の譲歩に対して自分も譲歩するといった心理的作用が働きます。 これを応用した営業手法に「ドア・イン・ザ・フェイス」があり、初めにハードルの高い商品を紹介し、次にハードルを下げた本命を提案することで購入者が承諾しやすい状況を作る手法です。<h2 id="he7fb5722a3">何かを先に与えることで得られる効果</h2>次の例に試供品や割引券などが挙げられます。無料サンプルや1か月無料トライアルといった文言を目にする機会も多いかと思います。 これらは全てターゲットに対して“先に与える”ことを意識した戦略の1つでもあります。身近な例として、スーパーマーケットでの試食があります。 試食後に「ただ食べただけは申し訳ないな…」と思い、その商品を購入するといった心理行動がこれにあたります。試供品や試食は商品の利便性や効果、味を直接感じてもらうといった側面と同時に、相手に先に得をしてもらうことで、お返しという形で商品の購入に繋げていきたいという側面も併せ持っています。また、先程の値引き交渉とは別に無料引換券や割引券などを配布する手法もあります。 無料引換券や割引券を手に入れることで「無料券だけ使うのは申し訳ないな…」「せっかくクーポン券をくれたから使わないとな」といった購買意欲に繋げることができます。 これは特に飲食店などでよくみられる事例で、来店誘致だけでなく購買促進にも繋がる効果的な施策です。<h2 id="h17f23fb916">先に与えることに特化したDM</h2>試供品や割引券による販促方法はダイレクトメールでも応用ができます。例えば、ガリバーの商品の1つであるサンプルinメールは、化粧品などの試供品(パウチ)を封入してゆうメールで送れる仕様として誕生した商品です。 試供品を配布するだけでなく、ダイレクトメール本来の用途である広告としての機能も併せ持つことから人気の高い商品です。 試供品に代わりクーポン券を封入した事例なども多くあり、 “先に与える”を意識したダイレクトメールの活用方法の1つです。また、ダイレクトメールでの抽選企画も一例として挙げられます。 ダイレクトメールに印字されたQRコードから抽選を行い、クーポン券などを配布することで、来店誘致と販売促進に繋げる方法もあります。他にも、ヘビーユーザー向けに限定情報をダイレクトメールを通じて提供することで「優先的に情報を届けてくれた」と特別感を感じさせ、興味を向けてもらうきっかけを作ることができます。 近年のマーケティングでは、新規拡大を狙うより既存顧客を囲い込む方が効率的であるといった傾向がみられることからもこの販促手段は現代のニーズに合った方法といえます。<h2 id="hdf6fa10ce7">過度なアピールは逆効果</h2>今回ご紹介した販促方法は生活の中に根付いていて、自然な流れで返報性の原理が作用していることが多くあります。 日常生活のあらゆる場面で返報性の原理がみられることからも貴社のビジネスへの流用は決して難しいことではありません。特に日本人の場合、結婚式の引き出物やお歳暮など贈答品を贈る風習や、子供の頃から笠地蔵や鶴の恩返しといったおとぎ話に触れてきているため、返報性の原理が効果的な手法になりえると考えられます。ただし、返報性の原理を利用した過剰すぎるアピールは返って逆効果になってしまうこともあります。 プレゼントなどを理由に強めの押し売りや勧誘をしたり、高価なものを送ったり、顧客が求めているもの以上の過剰な商品提案をするなど、かえって相手にストレスを与えてしまい、顧客離れを加速させてしまう大きな要因に繋がります。返報性の原理を活用する際は、販促手段の補助的な役割として自然な好意を向けることが大切です。

相手にお返しをしたいと思う心理を広告に応用。日常生活やビジネスでも役立つ返報性の原理について解説しつつ、DMへの応用の仕方をご紹介します。

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